天気 曇がち
写真は公園の入り口に咲く大木のユリの木の花。公園の入り口までなら、まだ何とか歩けるかなあ・・と思うけれど、まだ靴が履けないので何とも言えない。
今日は母の日。昼食はオムライスの特別メニューだったが、写真にするような見栄えもなく。オムライスにトマトクリームソースというのが掛けられていて、いつものハンバーグに使うスソースよりはちょっと洒落た味だった。
後ろの席から、介護士の大声。「今日は母の日なのでご馳走ですよ」話しかけた人の答えは「母の日、っていつ?」「だから今日ですよ」「今日、っていつ?」
話すだけ、無駄。
昨日だったか一昨日だったか、新聞に「65歳以上の高齢者の3人に1人が認知症か認知症の初期段階」と。あら、3人に1人、というのは80歳以上の話だと思っていたのに。MCI=軽度認知障害の人を入れての数字、とあったが、そんなに多いかなあ・・と。この施設だったら殆どの人が80歳以上なので3人に1人どころではない数字になるようだけれど。
で、このMCIの段階で若年だったら治療するのが望ましい訳で。
でも、90歳過ぎたら・・もう仕方ないのかもしれない。私の隣の席で食事をする人が、そのMCI段階だと思う。入所して2ヶ月目、最初の頃はしっかりしていると思っていたが、毎日会うとだんだん解ることもある。
昨日と同じ話をする。「KUMIさんと同じ姓の人が、小学校の同級生にいたの。懐かしいわ」という話、もう10回以上も聞かされた。うっかり相槌なぞして話を聴いてしまうと、話が広島の原爆体験記へ続いてしまうので曖昧に頷き「前にもそうおっしゃっていたような」とやんわり。
人の名前を覚えない。同じテーブルの3人は覚えたが、介護士の名前はまだ全く覚えていない。毎日の暮らしで不明なことは「誰に聴いたらいいのかしら」と言うのでケアマネさんの名前を伝えても、数日後にはまた同じことを訊く。私が教えなくても、入所の時に教えられている筈。などなど。人の名前を必要でも覚えない・覚えようとしない、というのも軽度認知症の症状だと思う。90歳過ぎたら当たり前のこと、と言うのは簡単だが、そうではない人もここにはたくさんいるのだ。
彼女、最低限のことは自己判断で出来ているけれど・・90歳過ぎると進行も遅いかな? とにかく認知症へ深い知識がなくて、色々大変な思いをしたので、今度は騙されない。最初から「お隣へ座る◎さんは認知症なので要注意を」と言ってくれれば助かるけれど、病名はプライバシーに関わる。ま、彼女とは適当に会話するだけにしましょ。
仲良く人間の撒いた餌を食べる鴨と鴉。これはユリの木の公園とは違う公園。
母の日や母の煮物の甘辛き KUMI