KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

繍線菊(しもつけ)

2017年06月05日 | 暮らしのつぶやき
天気 晴

昨日ほどの晴天ではないけれど、今日が梅雨前の最後の洗濯日和のような予報だ。
散歩に出かけそびれたので、先週の公園のシモツケ。もやもやと咲いて、でも、紫陽花の見ごろになる前の公園を彩ってくれる。
何でこんなややこしい字を充てるのか、調べたら解るかも・・でも広辞苑にこの字はなく、「下野草」とだけある。写真の花は草ではなく木だから、別のもの。「下野草」の花もこれに似てはいる。あちこちで見かけるのに歳時記には載っていて広辞苑にはないというのが、どうも解らない。
それはそれとして、この字の句を最初に見たとき、読めなかった。
  
   繍線菊やあの世へ詫びにゆくつもり  古館曹人

古舘さんは山口青邨門下で、主宰の兄弟子。奥様に先立たれての句という。歳時記をひっくりかえして「夏の植物」の項に同じ字を探して、やっと解った、という思い出がある。俳句初心の頃のこと。
シモツケの花なら知っていたので、それが解って句意もまた、心に沁みた。この花を見ると、古館さんのこの句を思い出す。

今日は二十四節気の芒種。田植えも始まるころ、という。もっとも、今は田植えももっと早く終わる地域が多いようだ。

風に髪湿りゆきたる芒種かな  KUMI 

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