天気 晴
アオサギの写真があったので。以前はよく散歩道の公園の池に来ていたが、この数年は見かけなくなった。たまたま、魚を獲った瞬間をとらえることの出来た珍しい写真。ギャングのようなアオサギよりも冬に来てカルガモと一緒に泳いでいたマガモの方が可愛い。
大体が、小さな鯉を食すなんて許せない。
有料老人ホーム、なんて聞こえはいいがさほど居心地の良いところではない。要介護になっても家で家族の世話になれて、必要な公的サービスを受けて穏やかに自分の家で人生の最後を暮らすのが一番幸せ。高いお金を払ってもそれに見合うサービスを受けられるかどうかは、人によって受け止め方も違うとは思うけれど・・出来ぬこと、と思う方がいい。
最近、許せぬ!!!という人の話に半日気分が悪かった。
聴覚が若者並みという自分を恨んだり。
食事のテーブルは4人掛け、でも私のところだけは一番端っこで、車椅子の人が増えたのでその通り道を作るためにテーブル2個=8人掛けになっている。
なので隣のテーブルの人となるのだが、私の斜め前の人の隣。車椅子で左手も少し不自由、自力移動は難しいので押されて食堂へ来るような人だ。
彼女に、前の人が声をかけていた。ちなみに、二人とも耳は遠くないので声は普通よりちょっと大きいくらい。
「Hさん、食が進まないのですか」とOさん。
車椅子の彼女「え?あなたの言っている意味がよく解らない」
「いつも殆ど残されているから、大丈夫かしら、と・・」Oさんは、とっても世話好きで親切な100歳近いお姉さま。Hさんは私より若いだろう。
「食欲はありますよ。でも、不味くて不味くて、とても食べる気になんかなりませんよ」
「・・・・」
「味が薄い、味付けが下手、食べたいという気になりませんよ」
チラと見ると、膝の上に瓶詰の何か煮物みたいのを載せて食べていたようだ。
私はムカついて、ちょうど食べ終わったので席を立った。何様かい、あんたは。そんなに不味いと思うなら、ここを出て行けば? もっと高いお金出して美味しいものを提供するホームでも探せば? 毎日美味しいと思って食べている人も居るのに何と失礼な!作っている人に詫びなさい!残飯ばかり出して・・
住む階が違うので今までも挨拶くらいしかしたことがないが、もう絶対に言葉は交わすまいと思った。あまり美味しくない、とか味が薄くて、とか言う人は居たし、私も「今日の煮物、味がないわね」くらいは言うけれど「不味くて食べる気になれない」はあきれてモノが言えない。食べ物には結構口うるさい私でも、払っている費用を考えればまあまあの味。きちんと栄養価も考えているしこれで普通だろう、と思える。何よりもお米が美味しいのと、汁物などの出汁をきちんととっているのが有難い。ダシの素で間に合わせている、ということはない。文句を言えばキリがないけれど、いつも、お姉さまたちと話すのは「自分で作れないのだから有難くいただきましょ」だ。
あとで他の人にその話をしたら、以前からそういうことを言う人だったそうだ。いい気分はしないわね、と彼女も。
という愚痴でありました。有料老人ホームは、わがままで自分の好みのものしか食べない人には全く向きません。部屋で買ってきた好きなものを食べるのは自由だけれど、そう高級ではない普通のホームでは、台所なんか付いていないので好きなものは作れない。食事時間と内容は自由に変えられない。入所を考えている人にご忠告。
奥さまに先だたれて入所した男性と少し話をしたことがある。
「家内の味付けが濃かったから、ここへ来た最初は味がしなくて、慣れるまで大変でしたよ」それが普通かもしれない。醤油の小瓶を持参する男性も居る。でも、じゃぶじゃぶ使えば血圧上がって自分で自分の首を絞めることになるだろう。
日脚伸ぶ手荒れの指をながめては KUMI
私よりも不自由な体で、何も出来ないことからの焦りなのでしょうか。最近は、同情の眼で見ることにしています。
アメリカ帰りの人、みたいなことを他で聞いたから確かに「自分は違う」を見せたいのかも。カナダのメープルシロップとかパンの日に持ってきて、周りの人に「蜂蜜より美味しいですよ」なんてふるまってるのを見たことが。あんなの、わが家でいつも買ってたのと同じで格別でもないのに。
人の嫌がることは言わない、というのが日本人の良い所なのにねえ。
ほんと、体調さえ良ければなんでも食べに外へ行けますしお店は近くにたくさんあるのです。
僅か2ヶ月だけ、自由でしたけど。
男性は又別の考えかもしれませんが、女性は、やはり「飽きる」のもありますね。
でも、食べている人の前で「こんなまずいもの食べられない」は酷いセリフですよね。
食べている私たちは、余程の愚か者?
ご自分一人で買い物にも行けない方ですから、家族の差し入れでしょうか。
最近知りましたが、随分色々と部屋から持ち込んできます。
それだけの余裕のある方なら、もっと高級な所へ移れば、と思ってしまいます。
小さな鯉をガブリ、まさに不遜です、他にフナ系の地さな魚がいっぱい居るのに。
普通の収入の人が最後に暮らす場所、として、今、あちこちに増えている施設。
これから、小父さん世代に爆発的に需要が増えるのでしょうね。
人も問題、入所者の対象の問題・・まさに人間関係がここでは全てです。
我々世代は「食べるものを残すのは罪」とまで言われて育ちました。
そうではない15歳以上若い人たちとは、考えも違いますし・・
あまり、周囲の人間との関わりを持たないのが、ここで暮らすコツ、と思うようになりました。
そうすれば、三食昼寝付き、は悪くありません。
彼女は、職員には言いませんが、ご飯と味噌汁しか飲まなければ気づいているでしょう。職員に言わなくても、周囲の人が不快になっていることへの気遣いのなさ。でも、私も何かで不遜になっていないか、少し考えました。
栄養士さんが色々考えて作ってくれてるから、有難いんだけどね。そんな風に不味くて食べられないなんて平気で言ってしまうのは、どこかで自分は他の人と違うんだって大きく見せたかったのかもしれないね。でも、周りの人がそれを聞いたら嫌な気持ちになるよね。そんなことも分からなくなってしまうのは悲しいし、なんだかかわいそうに思えるよ。
毎日食べられるので、それだけでありがたいと思いますが、慣れてくると色々と我儘を言いたくなるのでしょうか。
父もホームに入居した際、最初の頃は「お母さんの料理よりも美味しい」と言っていたのに(笑)時々「今日の魚の煮つけは不味かった」などと言うので、私に言うのは構わないけれど、絶対ホームの人に我儘を言ったらダメですよ!!っと注意していました。
亡くなって10年経ちますが、今考えるとあの頃は
コロナもなく、一緒にお寿司や鰻を食べに外出できて父は幸せだったと思います。
⇓PCが治って良かったですね。
私も池でよく、そう思って見ています。
昔の人間はあれを真似して崖から飛んで怪我したり亡くなったりしたんだなと思いながら。
>大体が、小さな鯉を食すなんて許せない。
言えますね、弱肉強食の世界は見ていていいものじゃーないです。
下の記事しみじみと読ませていただきました。
KUMIさんの入所時からずっと読ませていただいていて有料老人ホームの雰囲気をずいぶん学んだ気がしていました。
でも、結局は人間関係なんですね。
一緒になった人に好感を持つことが出来れば、過ごしいいでしょうし、変な人と出逢うと最悪なんですね。
今日の記事からは、KUMIさんの嫌悪感が大きく伝わってきました。
タイトルの「謙虚に老いたい」の心の内が少し分かった気がします。
この言葉は自分自身に振り返っても大切なフレーズだと思います。
私も無視したい人にはよく出逢いますが、「謙虚」という二字は金言な気がします。
どうも有難うございました。
お世話になっていた施設のスタッフの前で「ここの飯は不味くて食えない。」って。帰宅した時に兄に「それを美味しいって言って食べてる人もいるし、作ってくれてる人に向かって何てことを言うんだ。」って滅茶苦茶怒ったことがありました。そして「明日施設に行ったらスタッフさん達に謝れ!」って言ったんですが、後日ケアマネさんが自宅に来た時に「お兄さん先日の事、私達に謝って来ましたよ。」って。
謝るだけ少しマシかも知れませんが、何でこんなことが理解できないんだろうって情けなかったです。