KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

味覚障害のこと

2022年06月17日 | 俳句
天気 曇のち晴

むしむし暑い、本格的な梅雨晴れとなった。私には異常な梅雨寒より有難い気候。でも、それも30℃まで。それを越えた湿度の高い暑さは「暑すぎる」と文句を言いたくなるのだから、全く贅沢でわがままなものだ。
青い紫陽花、そろそろ咲き揃ったかも・・見に行きたいのだが、今日は午前中にシャワーを浴び、午後は訪問医の診察日・・おまけに午前中は薬の副作用もあって外出は厳しい。
さて、どこかで時間を作って見に行きたい。といっても、徒歩10分のご近所でしかないのに。情けない話。
写真は、無論数年前のもの。前のマンションの周囲には紫陽花がたくさん咲いたが、藍色がいちばん多かった。



免疫療法の副作用の話。何とか頑張れる範囲の副作用、その中の「味覚障害」が、前回の治療から続いていて、治療後4週目の今週はやっと良くなった、と思ったら水曜に9回目の点滴をして2日目の昨日から、又起きてしまった。舌の「味蕾」(解りやすく言うとツブツブ)がかなりの範囲で、なくなっている。おまけに上顎の(口の中の天井になっているところ)ザラザラが全くなくなっている。
味覚障害、というのは、経験のない人には説明しにくい。私は以前、抗がん剤の経験があり、点滴後1週間くらい、味覚障害におそわれた。最初はびっくりしたが、1週間で元へ戻るので我慢出来た。3週1回で6回治療したので、2回目からは驚かなくなった。当時は、塩味と苦味が全くなくなり、甘味と酸味が残り、和菓子以外は食べられない状態だった。味蕾、に障害はなかった気がする。もっとも、それ以外の副作用・・脱毛とか腸の障害とか・・が大変で、味覚障害は我慢出来たので記憶は曖昧。
今回は、何の味を感じないか・・と言われると困る。塩味が減っているが、苦味もあまり・・甘味もちょっと変。辛味がいちばん感じないかも・・という具合に、舌の味蕾の残っている部分に反応すると感じるようで・・でも、やっぱり味覚障害ではある。昼食のカレーピラフのカレー味があまりしなかった。カレーの匂いはしたので、嗅覚は正常なようだ。
部屋へ帰ってから冷蔵庫にある「岩下の新生姜」を齧ったら、しょっぱい、すっぱい、そして少しだけ生姜の辛さ。

と、味覚障害はフクザツなのです。コロナの患者とか、後遺症患者にも味覚障害で苦しむ人が居るという。私は経験者だったので慌てなかったが、初めての人は、食べてもいつもの美味しさが味わえない、というショックだけでも食欲を失うかもしれない。
そういう方たちに助言します。味噌汁を飲みましょう。味付けは味噌や酢など、発酵食品にしましょう。日本食に残っているもう一つの「味」の「旨味」は正常に感じる筈。これ、経験者の貴重な実感からの話です。そして、和菓子を食べましょう。塩味を感じない最中はあまり美味しくなくても、洋菓子よりも美味しく感じます。

などと言ってはいるものの、明日、もっと味覚障害が進んでいたらどうしよう?無味乾燥、なんていうことがあるのかな?
今日の訪問医の話で「亜鉛補給の薬で改善する場合がある、どうしますか」と訊かれ、断ってしまった。薬を増やしたくない。今まで、全く味のしないほどの障害にはならなかったし。でも・・と、ふっと心配になった。

新しき枕の固さ明易し  KUMI

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4 コメント

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信じられない出来事 (ふきのとう)
2022-06-18 07:01:45
生涯最大のピンチ「カテーテルのアクシデント」に合いました時は味覚を失いました。あの事件があって今があるのですが、最終的には、解かったようで、認識の薄かった自身の責任だと思ってはいても、未だに腑に落ちない部分が少しあります。言葉にも綾があるように、同意書にも綾があるような・・・。
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ふきのとうさん、無駄ではない経験 (KUMI)
2022-06-18 15:25:40
味覚障害は、初めてのときは本当に慌てますね。若い時、風邪をこじらせて味の解らなくなったことはありますが。私の周りでも色々ありましたから、医療にはミスは付き物、と思うことにしています。怖くて同意書はあまり詳細は読みません。義兄は、10年以上前に手術は成功したのに麻酔で車椅子生活になりましたし。友人はCT検査の造影剤注射で、死にそうに・・などばど。ふきのとうさんの何十倍も同意書の経験をしている私は、運が良かっただけ、ですね。
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Unknown (小父さんK)
2022-06-18 15:40:44
紫陽花の写真、やはり超お上手ですね!
感心します。

さてさて「味蕾」の読みも分からず、味覚障害についてしみじみと読ませていただきました。

通常「味がしない」なんていうような感覚とは全く違うのですね。

舌の外観と舌乳頭なる絵を初めて開いてみてその複雑さの入り口に初めて立った印象です(汗)

>味噌汁を飲みましょう。発酵食品にしましょう。和菓子を食べましょう。

いいことを聞きました。

>薬を増やしたくない。今まで、全く味のしないほどの障害にはならなかったし。

これも自分でしかコントロール出来ませんよね。

訪問医さんはいろんな薬を持ち歩いているのですか?

どうも有難うございました。
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小父さん、紫陽花は撮りやすい花 (KUMI)
2022-06-18 18:33:46
まったく揺れない紫陽花は、とても撮りやすくて好きです。
あまりしゃがむ必要もありませんし。

味覚障害のことは以前にも書きましたが・・
コロナで話題に上がらなかったら、普通の人には関係ないことでしたね。
ともかく「味が薄い」とか「〇味がしない」ということとは違うのです。
今日は大分良くなりました。

訪問医といっても、近くのクリニックの医師の往診のようなものです。
カルテは、スマホで入力していますね。ここのナースセンターに患者の記録はありますし。
まさか、薬を持ってはきません。持っているのはスマホだけ。
院外処方の薬局の薬剤師も同行するので、急ぐ薬はその日のうちに運んでくれます。
多分、投薬のない入所者はいないかも・・長生きするはずですね。
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