KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

立夏過ぎ

2024年05月06日 | 俳句
天気 曇一時雨

4連休も今日でお終い。で、昨日は立夏でこどもの日。
写真は、ここへ入所する前の今頃、散歩途中で見かけた風景。コロナ禍の始まったあとも、まだ体力はあったので散歩には変わらずに出かけた。国の史跡になっているので、JRの線路のそばにこんな草原みたいなところがある。はい、見てのとおり、いくら広い場所とはいえ犬が一人で・・いいえ、犬だけが歩いているのは困る場所。望遠で撮影しながら飼主を捜したら、公園の端に居た。
私のほかに人の姿がなかったので、犬を信じている飼主がリードを外したようだ。私の姿を見ると、飼い主は犬の名前を呼んだ。でも、新緑の中を行く白い犬・・良い風景ではある。

昨日は、職場の後輩が小さな可愛い花籠を持って面会に来てくれた。


同じJRの路線に住んでいるので、何かあると助けてもらう。健康な彼女だが、先月、白内障の手術をしたのだそうだ。まだ術後の目がすっきりとはしていないとのこと。私は眼の前の靄が邪魔になったので、夫のがん末期に手術した。よく見えないことが看護やその後の始末にも影響しそうで。
そんな話や、諸々の話で半日を過ごし、久々に人との会話をした気分になった。このところ、施設内で話をすることが少なくなってきた。職員とは必要な会話はするが、それ以上にはならない。一緒に食事をする人は決められていて、私以外の3人は耳が遠いのであまり長い会話は出来ない。私が疲れてしまう。おまけに、唯一「収音器」を使っている隣の人はちょっと認知症気味になっているので、話していると中身が同じことの繰り返しになる。なので、私からはあまり話しかけないようにしている。
以前、親しくしていた90歳の「お友達」は、去年転倒して車椅子になり、おまけに持病の心臓発作で一度入院したら、酸素の必要な身になってしまった。そんなことで聴覚と脳力は変わらないものの「要介護」となり、階も食事のテーブルも違うので自由に往来出来なくなった。私は大声で話さねばならない館内のレクリエーションなどもあまり行かない。最近は一人で居ることの多い日々、でも、このままでは認知症になるかも・・とは思わない。
一人の時間の方が気楽だ。強がりではなく、認知症の人や耳の遠い人との付き合いのストレスが、だんだん辛くなってきた。パソコンやスマホを覗くだけで、知らない世界に行ける。何をするにも体調との調整をしながらなので、忙しくて時間が足りない。もっと大谷選手の試合を観る暇があれば・・と思うくらいだ。
老人施設では、親しい関係になっても、相手は必ず衰えていく。普通に話が出来なくなるか、どちらかが彼の世へ旅立つか・・だから、あまり親しい友人を作るのも・・と、最近は思うようになった。

横断の黄旗眩しき立夏かな  KUMI
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4 コメント

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Unknown (小父さん)
2024-05-06 20:37:38
タイトルが「立夏過ぎ」で次の見出し画像が何ともいいです。

いやはや、野をワン君が駆けているだけですが、背景の緑に白い犬だからでしょうか?

ありゃ、立夏でこどもの日でしたか(汗)

>コロナ禍の始まったあとも、まだ体力はあったので散歩には変わらずに出かけた。

そうですか~。
でもこうやって写真が残っているのが素敵です。

>いいえ、犬だけが歩いているのは困る場所。

そうなんですか。

>私の姿を見ると、飼い主は犬の名前を呼んだ。

はっはっは、意味が分かりました。

>昨日は、職場の後輩が小さな可愛い花籠を持って面会に来てくれた。

とても可愛らしいです。
いやいや、職場の後輩だなんて、羨ましいです。

>健康な彼女だが、先月、白内障の手術をしたのだそうだ。

何だか親しみを感じますね(笑)

>諸々の話で半日を過ごし、久々に人との会話をした気分になった。

それは良かったですね。

>最近は一人で居ることの多い日々、でも、このままでは認知症になるかも・・とは思わない。

なんとなく想像が出来ます。
認知症については、こちらで随分読ませていただきましたので私も気をつけたく思っています。

>パソコンやスマホを覗くだけで、知らない世界に行ける。

家内が不思議なくらいパソコンにスマホと付き合っていますね。
なにせテレビを全く観なくなりました。

>もっと大谷選手の試合を観る暇があれば・・と思うくらいだ。

はっはっは、日本のプロ野球ならばいろんな選手をなんとなく覚えますが、大谷以外の選手はなかなか覚えられないので退屈なとこもあります。

「横断の黄旗眩しき立夏かな  KUMI」

朝のウォーキング時には、スクールガードの方数人を知ってますのでお互いによく声を掛け合っています。

有難うございました。
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いずこも同じ (ふきのとう)
2024-05-07 07:08:41
施設、在宅に限らす高齢者の暮しは似たようなものです。親しくしていただいた方が今年、施設に2人入りました。在宅の友人の残り3人のうち1人は歩行器使用、もう1人は家の中以外は動くことが出来ず、外出不可、残る1人は同じ年齢ですが、未だに車にも乗りり、頭脳明晰、この友人とはよく話します。句友たちは同齢で、皆はつらつとしていますが、近くにお住まいではないですから、これまでの様にぱ、ぱっと話がまとまって楽しむことは近回りでは殆どありません。草取りをしたり、庭木の剪定などは私の暮らしの中の変化を楽しめています。
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小父さん、写真は市管理の公園内 (KUMI)
2024-05-07 11:08:43
私有地ではないので、犬の放し飼いは禁じられています。
道路を挟んで遊具のある広い公園になっていますし。
犬が走り出したら・・と怖くなります。

白内障の術後も、人それぞれに回復が違うのですね。
私は靄さえ晴れれば、というタイプでしたのでとても効果が早く出ました。
小父さんも結構大変な思いをしていますね。

奥さまは、パソコンで何をしているのでしょうね。
自在に使われているようですので、楽しいでしょうし。
私は夜はテレビはよく見ますねえ・・チャンネル争いの相手が居なくなったので。
今は何でも画像になっているので、孤独になる暇はありません。
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ふきのとうさん、長生きは孤独覚悟が・・ (KUMI)
2024-05-07 11:16:18
去年亡くなったしっかり者の100歳の方がおっしゃっていました、長く生きてると友人知人すべて居なくなってしまうから寂しいですよ、と。施設へ入ってから親しい関係を構築したら、そんな思いを増やすだけ・・と考えてしまいました。ふきのとうさんの暮らしでも、やはり同じことが起きますね。
今までの交友はそれとして、大事にしたいですね。幸いなことに私は年下の句友とか友人が多いのです。自由に会えない暮らしですが、パソコン・スマホで繋がっていることは貴重になりました。
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