KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

日本人には当たり前

2023年05月02日 | 俳句
天気 晴

綺麗に撮れた、数年前のえごの花があったので。


昨日の写真のように、スマホでは、金網に囲まれた林の中の花はなかなか撮れない。写真の花は、以前のマンションの敷地内にあったもの。無論、デジ一カメラで撮っている。言ってみれば、この木も共有地の私の資産だった訳で、咲くのが毎年楽しみだった。でも、大木にする訳にはいかない場所だったので、毎年伐りつめられて可哀そうだった。山に生えれば大木になれたのに・・

今日は月曜なのだが、月火と休むと9連休という週に突入して、コロナ明け、とでもいうのかテレビで人の集まる観光地などを見ると、凄まじい。これでもか、というくらいの人混みで、韓国のナントカ通りの惨劇を思い出してしまうような場面まである。これに、近々中国人の団体客も入国解禁になるとかで・・
怖いです・・別に出かける訳ではないけれど、これだけの人が自由に密に行動していて、コロナウィルスも入り込む隙がない、というならどーでも良いけれど。
コロナのことは目をつむっても、これがオーバーツーリズムなのか、と思う。コロナで中断したが、4年前にも問題になり始めていた。市民生活が観光客によって正常に出来なくなる。10年以上前、鎌倉の知人が日曜は出かけられない、と嘆いていたが、最近の人気観光地は休日だけではないようだ。
何で日本へ殺到するのか・・SNSの発信力はおそろしい。ちょっと私が覗くだけのyoutubeですら、日本賛美の内容で溢れているのだ。私はもう、15年以上も海外旅行へ行っていないが、欧米の「インフラ事情」は当時と変わらないようだ。それに、治安はもっと悪くなっているらしい。日本だって最近は凶悪事件が起きているけれど、それでも事件数は欧米の比ではない。
「日本は米国と違い、事件が少ないから警官が暇で、だから親切に道案内までしてくれる」なんていう話には呆れてしまった。事件を少なくしたければ、銃を市民から取り上げれば?

ゴミ箱がないのにゴミが散乱していない、カフェの席取りに鞄を置いて注文カウンターへ行く、電車の中が静かで携帯電話禁止を乗客が守っている、チケット売り場の列に割り込みをする人が居ない、コンビニやスーパーの店員が私語などせずに仕事をしている、レストランの従業員へチップを渡しても受け取らない、タクシーが正当な料金しか請求しない、等々。時には例外もありそうだが、日本人には当たり前のことが、外国人観光客には良し悪しは別として、特異な世界に見えるらしい。おまけに、トイレが公共の場であってもとても綺麗。そういえば、20年前のドイツのトイレ、有料なのにたいして掃除が行き届いていなかった。ドイツですら、と思った。パリなんてひどいものだった。観光施設のトイレはまあまあだったが、紙質の悪いのには閉口した。帰国して成田空港でトイレに入ると、昔も、凄く感激したものだ。私には清潔云々だけではなく、座ったときに足が床に付くのが「安心」でもあったけれど。

そんな、観光資源とは別のところで日本の価値が上昇していることも、日本へ人が殺到する要因にもなっているらしい。しかし・・どうなるのかしらん、5月が過ぎた日本は。祈るような気持。

たんぽぽの絮吹く息をととのへて  KUMI(2015年)

今月から「一日一句」の掲載を中止します。
その日の新しい句ではなく、今までの句で、結社誌に掲載された句・・つまりは、故主宰に選んでいただけた句を掲載します。詳細は5月1日のブログに掲載。
コメント (6)
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