KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

あれから12年・東日本大震災

2023年03月11日 | 俳句
天気 晴

暖かい日だったようだが、朝から体調が今ひとつなので外へ出ずに過ごした。来週には2週間延期している免疫療法の点滴を再開する。今の状態もあまり良くはないけれど、副作用でもっと悪くなるかもしれない。副作用のかなり抜けている今のうちに、出来る限りのことをしておきたかったのに・・人生はうまく廻らないもの。

報道は震災のことばかりで、無論その必要はあるけれど、何だか思い出したくない、という気分が去年あたりから強くなった。多分、夫が居なくなったことも要因の一つかも。当時の家とは全く違うところに暮しているし。
あの日やそれに続く日々を思い出すと必ず夫が居て、夫抜きでは語れないことに気付いてしまったのだ。
同じ3月11日のブログを何年か遡ってみた。一昨年はもう、敢えて震災からは離れていた。去年は多分、もう最後になるつもりで書いたような・・でも今年また、生きている。認知症の人が思い出したくないことをどんどん忘れることがある、と聞く。私もそうなりたい。震災の頃のことは、思い出したくない・・たいした被害を受けた訳ではないのに。
実際に同胞を亡くされた方のことなど思うと、私は何とも恵まれていたのだが。

写真の紅梅は、数年前の散歩道のものだと思う。今年は、梅もゆっくり見ないうちに終わってしまうし、暖気が早く来たので桜は凄く早い時期に咲いてしまうらしい。東京では彼岸前に開花するかもしれないという。もう、なにもかも季節がめちゃくちゃになってしまった。
半世紀前は「入学式には桜が満開」だった。今は「小中学校は満開の桜の下で卒業記念写真」が、東京近郷のジョウシキになってしまった。何だかねえ、歳時記も季語を書き換える部分が出るかもしれない。

梅散るばかり戦災忌震災忌  KUMI
コメント (4)
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