KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

念願の讃岐うどん

2020年07月16日 | 俳句
天気 曇

念願叶って、最寄り駅のホームの讃岐うどんを食べることが出来た。といってもお持ち帰りを買い、家で丼に移して食べた冷やしぶっかけ。
念願、とは大袈裟な話。でも、この全国チェーンの店が駅に出来てもう5年くらい? 東京行きの上りホームにあり、いつも乗るときに横目で見ていた。


上りの電車に乗る時間は午前中か、午後の通院の時なので昼食時間ではない。帰りに昼食時間になることがあっても、下りホームからわざわざ反対側のホームまで行くのも面倒だ。まして、夫の居たときは昼食を待っているので自分だけ食べる訳にはいかなかった。

今日、整体治療に行き、とくに買い物もないので駅前のカフェで昼食にしようか・・と思っていて、電車に乗ったら「うどん屋」を思い出した。今はあの狭い店のカウンターに座って食べる気になれない。なぜか、「ソーシャル・ディスタンス」なるものを無視していて、席はいつものようにぎちぎちの丸椅子を並べた席のままだ。でも、コロナ禍になってから「持ち帰り」があると窓に貼ってあった。
それを買ってみた。天ぷらは店内で食べるのと同じく自分で選んで、スーパーにように容器に入れる。トングではなく、各自が箸を使ってレジで返すようなシステムになっていた。天ぷらは、万願寺唐辛子と海老を選んだ。
「出来上がったらお持ちしますので、席の方でお待ちください」と言われて待たされて・・
レジ袋を渡され、中を見たら持ち帰り用の黒い丼が見えた。コンビニと同じだ。汁は別の袋にでも入っているのかと思い、あまり気にせずぶら提げて帰宅したら・・あら大変。レジ袋の中に汁がこぼれている。玄関に置き、慌てて手を洗ってからよく見ると、店に出すのと同じ状態で汁は丼の中だったのだ。半分がこぼれていた。覆水盆に返らず、である。
ま、何とか、汁の少ないまま食べたが、今度買ったら気をつけよう。

何しろ、夫が蕎麦好きなので、外出しても寄るのは蕎麦屋かラーメン屋ばかり。うどん屋に寄ることは滅多になかった。
もっとも、私は関東人なのに関東風のうどんが嫌い。食べるなら讃岐うどんでなくてはならない。昔、讃岐にほんのちょっと住んだだけで、私は讃岐うどんの大フアンになってしまった。子供の頃はうどん圏に住んでいたので家でもうどんを打っていた。でも私は我慢して食べていた。その原因は出し汁の味だった。関東は甘辛の濃い醤油味。それが子供の私には好きになれなかったのだ。
入学した高校の食堂の素うどんは10円だった。かき揚げが5円。びっくりするほど美味しかった。訳あって貧乏な家だったので、弁当を持たされた。たまたま弁当がない時に、この10円のうどんを食べたのだ。家で渡されたのはうどん代だけ。5円は自分持ちになるのでかき揚げは食べなかった。小遣いが1ヶ月に500円の時代だ。文庫本を買うために無駄遣いは出来ない。文庫本が確か80円くらいだったと思う。

学校の食堂のうどんさえも美味しかったのだから、母と出かけた時に食べた街のうどんは、具がたくさん入っていて、もっと美味しかった。
そんな憧れの讃岐うどん。結婚してから、東京にも進出した店があり、一人で出かけたときはよく通った。チェーンの〇亀製麺の店が家から近い街道沿いに出来たときは、車で通るたびに寄りたかったが・・何しろ夫は東京人に多い蕎麦好き。一度だけ一緒に寄ったらあまり美味しそうな顔はしなかった。私が讃岐うどん、讃岐うどん、と言うのをどう思っていたのか??
家で作るには茹で時間が10分以上もかかる讃岐うどん。
駅ナカの店でまた、買ってこよう。いつ自分がどうなるか解らない昨今、食べ物くらいは好きなものを食べておこう。

氷旗掲げ風待ち客を待つ  KUMI 
コメント (4)
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