KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

蝉を泊める

2019年08月14日 | 俳句
天気 一時雨

写真は、家の前で見つけた、豪雨のような俄か雨に濡れた空蝉(蝉のぬけがら)。よくもまあ、あの雨にめげずにしっかりと掴まっていること・・と感心した。

実は、昨夜、蝉を一匹室内に泊めることとなった。もしかして、その蝉の着ていた殻かもしれない。
寝る前、未明に雨になるかも、と聞いていたのでベランダのサンダルが濡れるといけないと思い、片付けようとガラス戸を開けた。すると、蝉がジイジイ言いながら家の中に飛び込んできてしまった。わが家のベランダ、よく夜でも蝉がやってきている。外から室内を覗かれる心配のない高階暮らし。レースのカーテンは閉じていても遮光カーテンは閉じていない。その光をめがけて夜も起きている蝉がやってくるのだ。おまけに今、階下は無人、お隣は長期の留守。わが家の光が目立つのだろう。
ベランダは許せるものの、室内まで入り込むのは困る。あちこちにぶつかってジイジイとうるさいこと。夫が入院中で良かった。多分、「早く捕まえて外へ出せ」と言うに違いない。実は、自分では蝉を捕まえることの出来ない都会のど真ん中育ち。いつか、蝉一匹のために大騒ぎになったことがあった。
ま、いいか、都会育ちのうるさいジイサンは不在、暗闇になったら蝉も眠るだろう・・
と、蝉は友達くらいにしか思っていない田舎育ちなのでそのまま寝てしまった。

朝、蝉のことはすっかり忘れてカーテンを開いたら、ガラス戸の桟に落ち込んでひっくり返っていた。明るくなったからか、ジイジイと声を出すからまだ生きていたのだ。つまんで外へ放つと、勢いよく飛んでいった。良かった良かった・・蝉といえども室内で往生されては気分が良くない。

午前中から、大雨警報の鳴るような雨が通りすぎたり。台風の影響が少しづつこちらにも来たようだ。
雨の合間に病院へ長袖のパジャマを持っていく。半袖で大丈夫、と本人は言っていたが、エアコンは思いのほか効いていたのだ。私は長袖で入院したのであまり寒いとは思わなかった。帰路は雨が来る空の色。歩いて帰宅の途中にゲリラ豪雨はごめんなので、駅までのバスに乗り、降ってきたら駅前で雨宿りがてら昼食を・・と思っていたら、その通りになった。
30分ほどカフェで雨の上がるのを待った。


大型台風は西日本を直撃のようだ。明日は、山陽新幹線が全面ストップだという。大きな被害がないことを祈る。

空蝉の雨を弾きてかがやける  KUMI 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする