我が家のFAX電話、かれこれ20年程使っております。
ここ何年かは液晶が薄くなって、ほぼ見えない状態でした。
まぁ、固定電話ほとんど使ってないし。
買いなおす、ってのもなんだかねえ。
いらんっちゃいらん。
でも、まったくないのもねぇ。
いろいろと悩ましいところ。
で、
ちょっと前の話なんやけど。
タワー型の扇風機にカバーを作りました。
この扇風機、夜中はめちゃくちゃまぶしいのです。
明るく光る液晶画面。
誰のアイデアか、
夜中に光る、眠りを妨げるライト。
最初は黒い紙貼ったりしてたけど、付けたり剥がしたりが面倒。
なんとかならないかと考えたのが帽子型のカバー。
ロシアの冬の帽子みたいな形で、付け外しも簡単。
みんなが喜ぶアイデア商品となりました。
が、
私、被せるときはわりと丁寧なんやけど、外すときはいい加減。
もうお前には用がない、って感じで
ポイと外し、そこら変に置いてしまうんですねぇ。
容赦ない、そう言わたこともありました。
ある日、
夜になり扇風機カバーをつけようと探したけれど見つからない。
たいてい本棚の隙間に隠すような感じで突っ込んであるけど、無い。
無い、無い、無い。
と、探していたらありました。
電話の上に。
なんかね。
いくらかかってこないとは言え、その扱いはないやろ。
電話の上に帽子。
存在感がない。
いくら古いとは言え、こりゃないわ、と反省しながら帽子を取ると…。
そこには、くっきりとした液晶の文字が。
なんてことでしょう。
液晶マジック。
意味がわからないけど有り難い。
ふふふ。
液晶復活。
それから暫くの間、
用もないのに電話の液晶画面を見るというのが私の日課となるのでした。
が。
が。
謎を解明したいという欲望が私を狂わせたのです。
不思議な液晶。
いったいどうなっているのだろう。
もう一度、帽子をかけて試してみたら?
もとに戻ったりするのだろうか。
いやいや、まさか。
そう思った私は…。
勢いよく扇風機から帽子を剥ぎ取り電話の上に、置いたのです。
そして数時間後。
恐る恐る扇風機カバーを外してみると。
あ、
消えた。
いらんことをしてしまったようです。
黒々と元気に現れていた文字が、見事に消えてしまっていたのです。
いや、
しかし。
実験は成功したと言えるのではないでしょうか。
私の予想どおり見事に液晶画面の文字は消えたのです。
ただ、
馬鹿なことをした。
確かに。
この続きはまた後でね。