たまにはジュースでも飲もうかしら。
小銭を多目に持ち下の自販機まで買いに行く。
夜の9時近く。
もう誰にも会わないだろうと化粧直しもしないまま
長女をお供にマンションの下の自販機へ。
「お母さんのエプロン、スカートと全く合ってない。」
「私の格好 酷いけど。これでいい?」
長女がごちゃごちゃ言っているけどね。
もう、こんな時間。
誰にも会わんよ。
などと言いながら自販機に行こうとしたら…。
暗闇から美容院の店長が現れた。
(家のマンションの下 美容院)
やっぱ美容院の人はお洒落なんよね。
接客業やし。
いつも小綺麗にしてます。
化粧っけなしの引退相撲みたいな格好の私と、いかにもオタクですというTシャツを着た長女。
握りしめたふくよかな手にはたくさんの小銭。
ああ。
油断大敵。