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堅く評 #大村知事のリコールを支持します #ピーチ航空は障碍者の敵 #静岡県を解体せよ モーリシャス関連は検索窓から

欧州の航空会社は、夏に稼いで、冬を耐える「アリ」さん。或いは、売上よりも利益率。

2020-06-17 21:47:06 | 経済
欧州の旅客航空需要は、
バカンスに伴う繁忙期

冬場の閑散期
との季節変動が激しい。
そのため、
で紹介されている通り、
冬場の閑散期に耐えきれなくなった航空会社が、息絶えがち

普通の年ならば、
経営体力が徐々に削られていった末、衰弱して倒れるイメージ。 
上の動画にも登場したモナーク航空がその典型。



ところが、新型コロナウィルスが地球を乗っ取った今年は……
によると、
ルフトハンザ航空の売上高は世界第五位(2018年の数字)。
ちなみに、日航は29位、全日空は23位。

日航や全日空は、

 現在両社は新型コロナの影響を受けて融資の要請を実施。JALは民間取引金融機関に3千億円規模ANAは日本政策投資銀行などに1.3兆円の融資を要請している。

とある通り、資金融通の手配をしたものの、
法的整理に突き進む動きは、なし。

欧州と比べると、アジア圏では需要の季節変動は小さめですから。


『JALとANAが合併へ…? 銀行員が明かす「驚愕の再編シナリオ」』
という見立てもあるようですけど……
この線は、ない
でしょう。 

先程紹介した
によると、
日航の売上高当期純利益率は、ルフトハンザ航空の約二倍。
 一方、全日空の売上高当期純利益率は、ルフトハンザ航空より下。

 現在両社は新型コロナの影響を受けて融資の要請を実施。JALは民間取引金融機関に3千億円規模ANAは日本政策投資銀行などに1.3兆円の融資を要請している。

に登場する金額差の背景です。

要するに、
日航にとって、全日空は美味しくない。

しかも、日航と全日空とでは、
組織文化(これで失敗するM&Aがとても多い!)も、
航空アライアンスも、

違う。


……さて、ルフトハンザ航空は、
おそらく法的整理に突き進むでしょう。

ちなみに、
に登場する筆頭株主さん、
ハインツヘルマン・ティーレ(Heinz Hermann Thiele)とそのご家族は、
1.5兆円程度の資産をお持ちのようです(……最初書いたとき、桁の計算を間違えていました)。
それでも、持ち株の価値希薄化は受け入れられないでしょう。

記事末尾にある通り、
融資でしのぐという道筋もあるのですから……。

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