Covid-19治療薬になるかも、
と注目されている薬剤が二つある。
ファビピラビル(Favipiravir 製品名アビガン(Avigan) )
と
レムデシビル(Remdesivir 製品名ベクルリー(Veklury) )
ファビピラビル(Favipiravir 製品名アビガン(Avigan) )は、
富士フイルム富山化学(富士フイルムホールディングス傘下)と白木公康(富山大医)が共同開発した新薬。
しかし、
にある通り、副作用が販売の足枷に。ていうか、日常の診療では処方されない( 理由はhttp://fftc.fujifilm.co.jp/med/abigan/index.html にある通り)ため、薬価すら設定されていない。ただ、日本政府は数年前、約三万人分を1億5895万円(一人分当たり約5200円)で買い上げ( https://www.mhlw.go.jp/sinsei/chotatu/chotatu/kobetsufile/2017/06/ra0601-01.html )。
しかも、日本での物質特許(特許第3453362号「含窒素複素環カルボキサミド誘導体またはその塩並びにそれらを含有する抗ウイルス剤」)は、(特許法67条4項に基づく期間延長を経て)2024年8月18日に消滅。
少なくとも、「カネのなる木」ではない。
一方、
レムデシビル(Remdesivir 製品名ベクルリー(Veklury) )は、
ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)が開発した新薬。
エボラ出血熱で試されたものの、その結果はパッとはしなかった。
米国政府の複数の機関で数度、研究に供されていたものの、大規模な販売には至っていない模様。
米国での物質特許(US9724360B2)は、2035年10月29日に消滅。
あと、ラムズフェルド国防長官が国防長官就任前に所属していた。
少なくとも、今は「カネのなる木」ではない。ただし、物質特許の有効期間は、長い。
言い換えると、開発元にとって、儲けるチャンスが長い。
さて、製薬会社各社にとってのチャンスタイム、
Covid-19の大流行。
日本市場に目を向けると、
日本の医療機関にとって馴染みの富士フイルム富山化学 http://fftc.fujifilm.co.jp/aboutus/outline/index.html
と
という構図。事業規模・従業員数ともに、富士フイルム富山化学の方が、上。
さて、新参者が市場に食い込むためには、
・ライバルを蹴落とす
・自社製品を宣伝する
の二つ。
つまり、製品名アビガンをけなし、一般名レムデシビルを好印象を植え付ける(or 悪い印象を残さない)。
これをやっている人が日本国内に、います。
一方、村中璃子は、
報道で使われる「レムデシビル」ではなく、
「レムデシベル」と表記。巧妙な検索除けです。
Remdesivir のvir に、eの音が入る余地などないのですから。
などと注意されても、改めようとすらしない。
ちなみに、中村理子は、製薬会社ワイス社に勤務時代、医者相手に医薬品を売り込むポストにいました(昔の言葉で「学術」のポストです)。