羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2010年05月23日 | 相撲評論・現在の大相撲
栃ノ心は、勝ち越せば三賞 まだ10勝する実力はない(羽黒蛇)





栃ノ心が5日目までに、五大関と対戦し、4勝1敗となった時に、対戦の残っている白鵬には負けるとしても、残りに全勝すれば13勝、調子を落としても10勝はするような勢いであったが、13日までの成績は7勝6敗で、14日目は時天空、千秋楽は予想として、鶴竜か北大樹か朝赤龍か。勝ち越しの可能性は高いが、10勝にはとどかない。





現在関脇以下で、横綱大関と戦う位置で、10勝以上の可能性がある実力者は、


稀勢の里


琴奨菊


鶴竜 (去年の鶴竜は大関候補になる勢いがあったが、今年は3場所連続負け越し)


の3人だが、これに、栃ノ心が名乗りをあげたと言ってよい。





栃ノ心が今場所10勝をあげるには、横綱・大関との対戦が、4勝2敗だったので、関脇以下と6勝3敗が必要になるが、これは実力がないと難しい。





http://hagurohebi6.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-716c.html 


↑こちらの記事で、横綱・大関は圧倒的に強いとの分析を書いたが、魁皇・琴光喜という弱い大関は、横綱・大関との対戦で勝ち越せないが、関脇以下との対戦で、


7勝3敗


7勝4敗


をあげる実力があるので、勝ち越せる。栃ノ心が大関に4勝するという大活躍の場所でも、上位で10勝するには、魁皇・琴光喜クラスの大関の実力がないと、理論的にはできないのである。





実力はなくても、勢いで勝ち進むケースもあるが、今場所の栃ノ心は、6日目以降は、実力通りの成績となった。関脇以下の対戦は、


勝った相手: 安美錦・白馬・旭天鵬 


負けた相手: 稀勢の里・琴奨菊・豊ノ島・雅山


西二枚目の栃ノ心より番付が上の力士で勝てたのは、安美錦一人。それだけ上位陣は実力者がそろっている証拠である。


栃ノ心に大勝を許したら、「上位陣はだらしないと批判されてもやむを得ない」と思いながら、6日目からの相撲を見ていたが、そうはならなかった。





羽黒蛇 5月22日記
ーーー
栃ノ心は将来の大関候補か、少なくとも将来の旭天鵬候補である (羽黒蛇)





一つ前の記事で書いたように、栃ノ心は22才と若い。若い力士は、これから強くなる「伸びしろ」が大きく、栃ノ心を将来の大関候補に上げてもよい。


ヨーロッパ系の力士で、琴欧洲・把瑠都の二人が大関になったが、


黒海は、強くなりそうな時期があったが、現在は幕内下位である。


露鵬も、強くなりそうな時期があったが、大麻問題で解雇された。


栃ノ心がどちらの道をたどるかは、今後の精進と、ケガに勝てる強い体かにかかっている。





さて、私は、横綱・大関と対戦する上位16人を、「真の幕内優勝リーグ戦」と考え、17人目以下で幕内優勝を出してはいけないという原理主義者である。





上位16人の中に入るか否かで、旭天鵬は、強くはないが、弱くもない力士である。


強くないので、関脇に上がるような成績は残せない。現在のように、稀勢の里・琴奨菊という三役定着力士がいると、三役から陥落する力士が少なく、簡単には上がれない。 (昔は、関脇・小結が全員負け越しで、「真の幕内優勝リーグ戦」で戦っていない、例えば5枚目の力士が、8勝7敗で小結昇進、10勝5敗で関脇昇進というラッキーなケースもあったが、最近はほとんど見なくなった。





旭天鵬は、上位16人を、常にキープできる実力はない。


しかし、上位16人から陥落すると、すぐに復帰する。


16位以内で、たまには勝ち越すし、負け越しても、大負けしないで、16人以内に残ることもある。(先場所の若乃里・鶴竜もそうであった。)


具体的には、次のような成績である。

注:△は16位に入っていないが横綱・大関と対戦





16位から落ちると常に勝ち越している。下位では大勝。2007年9月に12勝。





今場所の栃ノ心は、4大関を破りながら、千秋楽にようやく勝ち越した。


旭天鵬は、横綱大関と対戦する地位でで、勝ち越した場所が、3年半で4場所ある。


栃ノ心が、旭天鵬候補となったと表題に書いたのは、ようやく現在の旭天鵬の実力まで追いつき、大関になれなかったとしても、今の旭天鵬のようにはなれるであろうという意味である。


栃ノ心が、来場所も、勝ち越すことができれば、旭天鵬候補から、大関候補へレベルアップとなる。





鶴竜は、大関候補から、旭天鵬候補に、レベルダウン。


栃煌山は、今場所負け越したが、大きく負け越さずに、7勝8敗は、旭天鵬候補のレベルには達したか。





旭天鵬自身は、年齢より、今から大関候補になることはないし、また三賞の候補になることもない地味な力士であるが、


若手力士が強くなる過程で、旭天鵬のように落ち着いた安定した力を毎場所だせるようになってきたかという比較の対象となる実力者である。





羽黒蛇

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