goo blog サービス終了のお知らせ 

はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

花街のお正月・先斗町

2014-01-15 22:18:19 | 京都・花街

みやこめっせで毎週日曜日に行われる舞妓舞台。
無料で、毎週五花街から持ち回りで舞妓さんが来ると聞いていて興味がありました。

この日の舞妓さんは先斗町の方。
まだ松の内ということで黒紋付きの正装です!
先斗町では他の花街とは違い、松の内の黒紋付きを着用する時は一月に挿す松竹梅の花簪ではなく、松と鶴の簪でした。
踊りは三回あり、その都度違う踊りです。
お正月ということで、定番の祇園小唄以外ではおめでたい演目でした。
小柄でおぼこい舞妓さんですが、芸達者で知られる先斗町の妓、踊りがお上手でした。

舞台が終わった後は、場内で行われている京都の伝統工芸の実演を係員の説明を受けながら舞妓さんが見学されます。
私も、友人といろいろ見て回りましたが、黒留袖や喪服などの黒い反物の染色や友禅が興味深かったです。

   

※当ブログ内画像その他の無断転載、転用を固く禁じます。

この1月5日は、新年の挨拶回りをする宮川町の芸舞妓さんや、この先斗町の舞妓さんは黒紋付きでしたが、祇園甲部では新年に黒紋付きを着るのは1月7日で、松の内でもお茶屋の営業を開始する1月5日あたりでも色紋付きだそうです。
花街のしきたりを紹介する本やネットでは1月15日も黒紋付きを着ると説明がありそう思っていたのですが、京都の友人によれば祇園甲部では1月15日に黒紋付きを着るのは一部の置屋の芸舞妓さん達だけらしく、祇園甲部全体ではないらしいです。
昔は街全体だったかもしれませんが、今はそうなんだとか。
確かに、1月4日にギオンコーナーが再開して出演する舞妓さんを見かけましたが黒紋付きではなく、1月6日に祇園町で見かけた舞妓さんもやはり黒紋付きではなかったです。
松の内での先斗町の花簪のしきたりもそうですが、同じようでいて違うのですね。


花街のお正月・宮川町

2014-01-13 23:37:15 | 京都・花街

京都の花街は1月7日(上七軒は1月9日)に始業式をいたしますが、宮川町や上七軒は1月4日か1月5日頃に、黒紋付きの正装をして新年の挨拶回りをするそうです。
京都の友人の知り合いに花街に関わる方がいて、その方から宮川町の挨拶回りの日時について聞いたので、カメラを持って見物に行くことにしました。

一眼レフカメラを使わなくなったので、すべてコンパクトデジカメや携帯で撮りましたが、使いにくい・・・・

いや~、芸舞妓の皆さん素敵でした。

 

時期的に八坂神社周辺の道路が交通規制される為、宮川筋を通る自転車はバイクが普段より多いそうですが、基本的に生活道路ですので迷惑にならないようにと気を付けてはいますが、芸舞妓さんが現れるとテンション上がりますね~。
他人様のお邪魔になっていたらすみません。

まもなく舞妓さんになるであろう仕込みさんが「いっといでやす、姉さん」と見送る姿が可愛らしい。
彼女も来年の今頃は、舞妓さんの姿になりお姉さん達の後ろについて歩いているのでしょう。

  

  

  

 

※当ブログ内画像その他の無断転載、転用を固く禁じます。


スィートリップ

2013-08-05 19:06:22 | 京都・花街

「あめやえいたろう」さんで販売しているスィートリップ。

もう何年か前に、お菓子好きの友人から、新宿伊勢丹にしか入ってないお店で~と紹介されて知りました。
現在は銀座三越にも出店しています。

リップグロスのような容器に入った、有平糖をベースに果物の濃縮果汁やバラの抽出エキスを加えたもので、色々な味とカラーがあります。
数本セットのものもありますが、一本ずつおしゃれな箱に入ったものもあります。

この商品を初めて見た時、舞妓さんの口紅の艶出しに良いのでは?と思いました。
舞妓さん達は、フィルムケースなどに水飴を入れて、口紅の艶出しにしているという話を聞いていましたので。
ネットでも話題になっていたようで、京都の友人から代理購入を頼まれました。

このスィートリップ、祇園の芸舞妓さんにも話題になっていたらしく、代理購入して送ったところ、友人は仲良しの芸妓さんにプレゼント。
芸妓さんは大喜びで早速試されたそうです。
薄い黄色っぽい色の商品で口紅の色が変わって見えるかな?と思いましたが、特に色の変化はなかったようです。

これなら持ち運びにも便利で、お化粧直しをする時にも使いやすいと思います。

あめやえいたろうさんのホームページを見ますと、江戸時代の女性はリップグロスのようにつけていたとか。
昔の人っておしゃれですよね。
私はついつい唇を舐めてしまって、すぐに乾いてしまいそう(^^)
画像の商品は「ダマスクローズ」です。


花街の踊り

2013-07-30 19:21:36 | 京都・花街

一ヶ月続いた祇園祭もまもなく終わり。

数年前に観た、花傘巡行の奉納舞踊。

フィルムで撮った写真で、スキャンして加工したのち、元の写真やフィルム、データが引越しやアップしていたWEBサービスの終了などにより大半の写真が行方不明になってしまいました。
以前アップした記事にも、同じ時に撮った別の写真を載せていますが、一部生き残っていたデータがあったので新しく載せてみることにしました。

祇園甲部の舞妓の皆さんによる雀踊り。
鳥追い女の姿が可愛らしいです。
鳥追い笠からちらりと見える勝山髷がいいです。

 
 
 

宮川町の舞妓の皆さんによるコンチキ音頭。
涼しげな着物に博多帯、団扇を持って。
舞妓さん達全員が、金属製の団扇を象ったお揃いの簪を挿しています。

 

奉納舞踊に関する別の記事
花街の奉納舞踊」と「花傘巡行・奉納舞」もご参照下さい。

花街の踊りは一年おきになり、先斗町の歌舞伎踊り、祇園東の小町踊りはまだ見ていないので、いつか見たいです。

※お願い
当ブログ内の画像を使用することはご遠慮下さい。
ブログやホームページ等に掲載される芸舞妓の写真を、「お借りしました」の一言添えただけで自身のブログに転載される方を見掛けます。
画像にブログ名を入れ込むことも考えましたが、ブログ名やサイト名が入り込んだ画像を堂々と載せているのでやめました(^^;)


大石忌

2013-04-23 01:14:20 | 京都・花街

3月20日、祇園の一力亭で行われる「大石忌」という催しに行きました。大石忌とは、赤穂の大石内蔵助の命日に、歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」縁の一力亭で大石さんを偲ぶ催しです。
長年関心のある催しでしたが、一力亭のお客様しか入れないのだろうなぁと思い諦めていましたが、ツテで招待券のお余りをいただけたので、この大石忌を目当てに久しぶりに京都へ。

招待券には、開催の時間と出演する井上流のお家元のお名前、芸妓さん達のお名前、舞の演目、注意事項などが記載されています。
開催はお昼間で招待客は数百人いるらしく、京舞井上流家元や祇園甲部の芸妓さんの舞が数回あります。
小雨が降る中、一力亭の前からグルっと取り囲むように、四条通沿いに並びます。
通りすがりの観光客が「なんの行列ですか?」と聞いてくる始末。
やっと、あの暖簾をくぐり、中へ入ります。
暖簾をくぐる前に写真を撮り忘れたので、裏から。
門から入って正面はお客様の玄関、左側に芸舞妓さんの入口があり、舞妓さんのおこぼや芸妓さんの下駄・草履がずらっと並んでます。
袴をつけた年配の下足番のおじさんに履物を預けて、お玄関から建物の中へ。
入口には、芸妓さんと舞妓さんが。

 

赤い壁で知られる一力亭。
中の壁も赤いです。
一階のお座敷の奥に仏間があり、大石さんと四十七士が祀られています。
この仏壇の前で舞があります。
お蕎麦とお抹茶が出るのですが、一回目の舞が始まる為、まずは舞を鑑賞。
井上流お家元による「深き心」と、芸妓さん三人による「宿の栄」。
「深き心」は、多分この大石忌でしか舞わないのではないでしょうか。
かなり広いお座敷でしたが、大勢の人々で朝の満員電車のよう。

お茶屋内には、大石さん縁の品々、屏風や掛け軸があり、お廊下や階段下などには芸舞妓さんが配置されてご案内。
急な階段を上がっておニ階へ。
こちらで討ち入り蕎麦をいただきます。
お蕎麦は、濃い目の温かいおつゆが入っていて、でも一般的な温かいお蕎麦とは違い、おつゆは少なめでひたひたではないです。
お皿に葱と大根おろしが盛られていて、好きな量を取ってお蕎麦に乗せて食べます。
美味しいです。
お蕎麦を運ぶのは、洋髪に色無地に赤と白の柄の入った絹地っぽい前掛けをした芸妓さん達。 
お蕎麦をいただいて、今度は別の部屋でお抹茶をいただく。
こちらのお運びは主に、白塗りのお引きずりの若手の芸妓さんと舞妓さん達。
大勢の芸舞妓さんが、裾を引きながらお茶を持って、まるで渋谷のスクランブル交差点のように座敷を行き交うのに、全くぶつからない!
芸舞妓さん達は、舞と地方担当の方々を含めて、30人はいたでしょうか?
接待にあたる芸舞妓さんは、舞妓になる時に一力亭で見習い(デビュー直前にお茶屋でお座敷のマナーを勉強すること)をするなど、一力亭に縁の深い方々のようです。

お茶には、大石さんの家紋らしい二つ巴紋が入った、とらやのお饅頭。
お茶のお道具などにも二つ巴紋が入ってました。

 

最後に、お庭にあるお茶室のようなお手洗いに入りました。
草鞋のような履物を履いて行きます。
なんとなく、古い旅館にあるような畳敷きの「御不浄」的なイメージでしたが、一力亭のお手洗いは近代的なシャワートイレでした。

一力亭に伺えたのは、とても貴重な機会となりました。
今回は京都の友人宅に泊めて頂いたり、随分とお世話になったので感謝です。
桜も開花が早かったので少しだけ見ることが出来たので幸運でした。

次は、いつ京都に行けるかな?