はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

祇園をどり

2009-08-31 22:15:57 | 京都・花街
毎年11月に開催される祇園をどり。今年は52回目になるそうです。
八坂神社の近くにある、祇園会館が会場となります。
ここは普段映画館で、昔は上の階にマハラジャがあったと思います。
京都新聞によれば、本日8月31日は、祇園をどりの衣装合わせだったそうです。
記事によれは、10月に何人か新しく舞妓さんがお店出しするそうです。
まだ15歳だそうです。中学校を卒業してから半年間修行して、11月の祇園をどりで初舞台となるのでしょう。

祇園をどりのポスターなどを見て前々から思っていたのですが、祇園をどりは11月に開催なのに、花簪はなぜ10月の菊なのでしょうか。
毎回黄色の一輪の菊で統一しているようです。
お茶席では最近は黒紋付の正装の舞妓さんと、色紋付?の舞妓さんとのコンビですが、花簪はどうだったかな?
昔の花簪のルールが、今と若干違うらしい話は聞いた事があるのですが、11月で菊はやっぱり遅い気がしますし・・・
とはいえ、祇園をどりは11月1日~10日開催ですから、紅葉には若干早いですけどね。
ちなみに、4月1日~30日開催される祇園甲部の都をどりですと、お茶席で控えをする舞妓さんの花簪が、4月後半になると5月の花簪である藤になります。
お座敷では4月後半でも4月の花簪である桜ですが、お茶席だと藤になるのは謎です。
桜は散って、4月後半には藤が咲き始めるから?と思った事もありますが、でもお座敷では1ヶ月間桜ですし・・・
お茶席でお点前をする芸妓さんも、4月後半だと藤の小さい花簪を挿してます。

祇園をどりはタイミングが合わなくて、まだ一度も観に行ったことがありません。
まぁ、そのうちに。

東京高円寺阿波おどり

2009-08-30 03:13:38 | 東京

東京高円寺で阿波おどりが行われました。
本場よりは規模が小さいですが、50回以上行われているそうです。
前々から興味はあったのですが、なかなか機会がなく今年初めて行きました。
今年の開催日は8月29日・30日で、お近くの方、まだ間に合いますよ(笑)
全て携帯のカメラで撮ったので、ブレた画像ばかりでイマイチですが、せめて雰囲気だけでも・・・

  

  

高円寺駅前の商店街を踊りながら練り歩きます。
参加する連は、地元高円寺や東京周辺と色々で、企業の連もあり、本場徳島県からも参加があります。
それぞれの連ごとに衣装も違いますし、ムードやテンションも違います。
幼児からお年寄りまで様々です。
明らかに60代以上だろうという年配の男性でお上手な方が多かったと思います。
あんなに腰を低くして、踊りながら歩くのは相当の年季があるでしょうし、足腰が凄く強いのでしょうね。
全身を使うし痩せそうですね(笑)
男性は主に下駄か足袋のみですが、鳥追い笠の女性達は黒塗りの下駄で、爪先立ちのようにして踊っていました。バランスとるの難しそう。

  

  

  

マイクロソフトの連が参加していました。
あの世界的企業が参加しているんですね~。人数も多いし、凄く元気がありました。
人数が多いと壮観です。
もうトランス状態?な方もいましたが 、皆さん凄く楽しそうでした。
個人的に、女性参加者の鳥追い笠に衣装が可愛くて、私も着てみたいと思いました。
観客の中にも、やはり着てみたいという声が聞こえました。
楽しかったので、来年も機会を作って観にいきたいです。

  

  

  


会社にて。

2009-08-25 22:28:19 | 京都・花街
先日、社内行事のために社員が挙って駆り出されたため、普段は近くの席にはいるものの、別の業務をされている方が管理責任者として入られました。
口を利くことは今までもありましたが、お隣に座るのは初めて。
その方は嘱託?か何で普段は別に会社をされているらしく、もうおじいちゃんです。
手があいて色々お話をしていた所、年齢ゆえの教養の深さというか、私が習っている習い事の流派も、お家元のお名前もご存知でした。
そこそこ有名ではありますが、全国的な知名度が凄くあるというほどではないし、ましてやお家元のお名前までご存知なのは驚きでした。

お若い頃は転勤で大阪におられたそうで、京都の花街にもよく行かれ、お座敷遊びなどもされたとか。
東京の花街も行かれたことがあるそうで、今でも現役で活躍されている吉原芸者のお姉さんの事も良くご存知で、あの人は凄い、と話されてました。
ホステスやコンパニオンとの遊びと、芸妓との遊びは全然風情が違う、京都と東京はまた雰囲気が違うなど、色々お話を聞けて楽しかったです。
その方が京都で遊ばれた頃は多分昭和40~50年代前後でしょうね。
花街も今以上に華やかで景気が良かった頃でしょうね。
当時売れっ子だった祇園の芸妓さんの自伝本によれば、彼女は週単位で衣装を誂えていたそうです。
お茶屋さんの数も、芸舞妓さんの人数もずっと多かったでしょう。

普段、なかなかあの世代の殿方とお話する事がないので、なかなか楽しかったです。
職場には、私の出勤時間と全く重ならない方で、東京某花街の元置屋の娘さんがいるそうで、その方も伝統芸能をされているらしいです。
機会があったらお話してみたいなぁ。

団扇

2009-08-17 02:17:49 | 京都・花街

京都の飲食店などでよく見かける団扇。

同じように見えて、微妙に形が違う。朱の色も違う。
形や色の違いは、作っている店が違うから。いくつかお店があるようです。
夏になると、京都の芸舞妓さんが、ご贔屓さんなどにお配りするのに、大量に作られたりしますが、こういった団扇を作っているお店に行くと私達でもオーダーすることが出来ます。
友人がオーダーして作ってきてくれました。自分の名前を描いて貰うのも記念になって面白いです。
お値段は忘れましたが、たしか千数百円くらいだったと思います。
忙しくなければ、その場ですぐ作ってもらえるみたいです。


画像の団扇は全て貰い物です。
右の画像の団扇は、習い事のお家元宅に芸舞妓さん達から届けられるらしい団扇を、おさらい会のお手伝いをした時に、お手伝いさんへのお土産にということで頂きました。
今はもういない芸舞妓さんの名前が書かれた団扇もあったので、何年も前の物のようです。
左の画像の団扇は、京都の友人が祇園のどこかのお店のご主人から貰ってきた物を、さらに私が貰いました。
お土産用に売っている同じような団扇がありますが、花街の名前と芸舞妓さんの名前が描かれているタイプの物で、下の画像のように、所属している置屋さんの名前と芸舞妓さんの名前が書かれているタイプの物は、関係者やお客様にお配りした物だそうです。
独立されてる芸妓さんの場合は芸妓さん本人の名字が書かれているそうです。
ただし花街によっては違うみたいで、売り物ではない団扇も、花街の名前と芸舞妓さんの名前の場合もあるようです。
とある花街だと、舞妓さん二人の連名で書かれている団扇も見たことがあります。
名前が書かれている面の裏は家紋が描かれています。
独立してない舞妓さんは、だらりの帯や正装の黒紋付に入っている家紋と同じく、所属の置屋の家紋、独立している芸妓さんはご自分の家紋だそうです。
お土産用のはほぼ年中売ってますが、お配りしているのは限られた時期に配布しているようです。
随分前に夏に京都へ行って祇園を歩いていたら、自転車の籠に大量の団扇を積み込んで、お茶屋さんのポストに突っ込んで歩いている男性を見たことがあります。
多分、芸妓さんから頼まれた男衆さんが関係各所に配って歩いていたのでしょう。
この団扇は普通の団扇より大きいから、仰ぐと良い風ですけど、仰ぐのはちょっと疲れます(^^;)

 


舞妓さんの花簪

2009-08-13 02:04:27 | 京都・舞妓さん変身体験(その他いろいろ)

舞妓変身体験の時に挿した花簪の画像を集めてみました。
舞妓さんが実際に使用するのと同じ物です。
6月の花簪だけないのですが・・・

舞妓さんの花簪は1月・お正月、2月・梅、3月・菜の花、水仙、桃、4月・桜、蝶、5月・藤、菖蒲、牡丹、6月・柳、紫陽花、7月・団扇、祇園祭(お祭り)、朝顔、8月・ススキ、朝顔、9月・桔梗、萩、10月・菊、11月・紅葉、12月・まねき(もち花、竹矢来)となります。他にも種類があるそうです。

画像は大きい舞妓さん向けのタイプや小さい舞妓さん向けのタイプ、大きい舞妓さんも小さい舞妓さん両方で使えるタイプの物などいろいろです。

1月・お正月 おめでたいモチーフのついた簪。(毎年デザインが変わります)

2月・梅、節分のくす玉
 

3月・水仙

4月・桜、五郎蝶
 

5月・藤、菖蒲
 

7月・祇園祭(またはお祭り、毎年デザインが変わります)、団扇
 

8月・ススキ

9月・桔梗、萩
 

10月・菊

11月・紅葉

12月・まねき(竹矢来)

※画像はすべて私が舞妓変身した時のものです。

花簪について、別の記事でも紹介をしています。
http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/669391aa1d7f0bab7f4ed823dbaab887