はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

生命保険会社のCM

2018-03-22 19:03:40 | 京都・舞妓さん変身体験(その他いろいろ)

某生命保険会社のCMに、ミュージシャン・タレントとして活躍されている男性が舞妓の格好をして踊るシーンが。

流石に日本髪や白塗りはせず、普段のお顔に衣装と花簪は舞妓さん。
その着用されている衣装が、私が過去に何度も通った舞妓変身店の物!
CMとメイキングの動画が生命保険会社のウェブサイトで公開されていたので確認しましたら、確かにそのお店の物。
私も一度着用したことがあるお着物。
この衣装は確か、本物の舞妓さんの衣装を作るのと同じ所で、本物の舞妓さんの衣装と同じ生地を使い誂えた物だそうで、とても素敵でした。
男性が着てもきちんと裾を引いているから、かなり大きく作っているのねぇ。
帯や、もう一人舞妓役の女優さんが着用されているのもお店の物みたいですね。
懐かしいなぁ。
もう何年も舞妓変身をやっていないけど、久しぶりにやってみたいわぁ。


舞妓変身店の閉店

2016-03-13 08:14:55 | 京都・舞妓さん変身体験(その他いろいろ)

これまで京都で舞妓変身体験を何度かいたしまして、変身店のスタッフさんから花街の話などを伺うのは楽しみの一つです。
ここ最近は京都に行くことが少なく舞妓変身体験もご無沙汰で、行ってみたいお店がいくつかあったのですが・・・

今年に入って二軒の変身店が閉店してしまったとのこと。
オーナーさんのご事情や、お店の移転に関しての事情などがあったようで、とても残念です。

かつては舞妓変身店が沢山あって、「るるぶ」などを買うと舞妓変身店の広告がいっぱい載っていましたが、今は舞妓変身店に変わり、着物レンタルのお店が中心なのですね~。
舞妓変身が流行ってきた頃、観光名所で変身さんが飲食や喫煙をして、舞妓のイメージが壊れる!って騒ぎになったりしたものですが、変身店が加盟する組織が出来たり、お店側でもお客様が舞妓姿で行動する時のマナーを啓蒙したりして、今はすっかり舞妓変身が定着したものと思っていましたが・・・
着物レンタルのお店も10年くらい前はあまりなくて、サービスもレンタルと着付けくらいでしたが、今はヘアメイクや髪飾りレンタルが出来、着物も様々な種類があるそうです。
着物は何枚か持ってはいますけど、レンタルで自分が持っていないようなタイプの着物を着てみるのも面白そうですね。

しかし舞妓変身店が減ってしまうのは寂しいですね。
ここ数年は本格的な変身店が閉店してしまって、それで今回また別のお店が閉店。
嶋原の方で舞妓さんと太夫さんの変身が出来るお店が新たに出来たそうですが、今後はもう舞妓変身店が増えることはないのかな・・・


画像は、2014年に閉店した「紅先笄」さんで体験した時の物です。
お衣裳も簪類もほんまもん、地毛で結い上げた日本髪は貴重な体験でした。


日本髪のお手入れ

2012-02-26 00:23:09 | 京都・舞妓さん変身体験(その他いろいろ)

日本髪が好きだったり舞妓さん変身をした時など、日本髪を結いすぐには崩さずに過ごすことがあります。
そういう時には自分で手入れをするのですが、今までの経験や結髪師さんからのアドバイスについて書いてみます。

以前、京都の祇園屋さんで鬢付け油を購入しました。
鬢付け油はいくつかの固さがあって、用途によって固さを変えるそうです。
お店の人に、日本髪を結った時の手入れ用にはこれ、と聞き7番を購入。
お値段は当時735円でした。

私が日本髪を結って初めて数日過ごした時は京都の友人の家に泊まり、友人の家になぜかあった箱枕を使って寝ました。
朝は自分で市販の櫛で撫で付けただけでしたが、シャワーを浴びた時に紺紙(鬢の内側に張った補強用の紙)が濡れて落ちてきて、それは友人に手伝って貰ってなんとか貼り付けました。
その次に日本髪で過ごした時も友人宅に泊まったので友人に手伝って貰い、その後東京の自宅に戻ってからは、日本髪用の櫛で鬢を整えましたが、だんだんと左右の形がずれたり、入浴時に塗らしたり、または部屋の乾燥によって紺紙が剥がれてしまったり。
私の髪、もみあげの部分はどうやら癖がありまして、時間が経ってくるとだんだんと鬢がうねってくるのが、毎回日本髪を結った時の悩みでした。
一昨年に日本髪を結ってくださった結髪師さんから色々アドバイスを受け、この時は今までよりは綺麗に保てたと思います。
今までは潰れた鬢を直すのに、舞妓ドキュメンタリー番組などで観る舞妓さんがしているように、櫛の尖った部分を鬢に入れて引っ張るような整え方だったのですが、慣れない人間がやると逆効果のようで、左右対象にも上手く直せなかったです。
アドバイスによれば、鬢の中に入っている、鬢のボリュームを保つ為のもじゃもじゃのすき毛を、鬢の下から指を入れて押上げると、鬢がふっくらするというのです。
たしかに、ふっくらするし左右のバランスも良くなりました。
鬢や髷の遅れ毛を直す時には、ドライヤーで髪に塗ってある鬢付け油を温めてから櫛を入れると良い、鬢付け油を足す時もドライヤーで温めてからと。
私が毎回気にしていた、もみあげ部分のうねりや遅れ毛は、油を塗り、鬢の内側の紺紙が貼られた部分を指で押上げながら櫛で撫で付けると良いと。

なるほど~、以前よりはマシに手入れ出来たと思います。
この時は、卓上の三面鏡をネット通販で買いまして、横にも縦にも置けるタイプなので後頭部も見えるものでしたから便利でした。

日本髪はどうしても油を使うので、埃が付きやすいんです。
ネットで知り合った、日本髪愛好家の方からは家で過ごす時は風呂敷を被ると良い、と教わりました。
風呂敷は縮緬や綿ではなく、ポリエステルなどのツルっとしたタイプのものを姉さん被りにするのです。
ちょっと面白い姿ですが、寝る時も風呂敷を被って過ごした為、過去に結ったまま過ごした時よりは埃が付きませんでした。

日本髪を解くのは、三面鏡や手鏡を使って自力で解くのは出来なくはないですが、慣れない方は自力でしない方が良いです。
借りたかもじを切ってしまったりして弁償する可能性があります。
解く時、ぐるぐるに巻かれた元結いを切るには普通の鋏より糸きり鋏が向いていますね。

慣れていないのはあるのですが、鬢の直しなど毎日かなりの時間がかかります。
昔の人も舞妓さんも、良く毎日やっていられるなぁとつくづく思いました。
以前舞妓をやっていた友人は、長期のお休みで実家に帰省した時に髪を切ったら、オーダー以上に髪を切られてしまい崩れやすく、結ってから数日間保つ為に、しばらくの間は一日数時間かけて鬢を直していたと話していました。
舞妓さんになりたかった別の友人も、お正月に日本髪を結った時に自分で髪を直すのに、自分には無理・・・・と根を上げていました。
私も同感です(笑)

 

 


舞妓変身ガイド本?

2010-02-17 01:42:24 | 京都・舞妓さん変身体験(その他いろいろ)

先日、京都在住の友人が用事で東京に来て、お土産をいくつかいただきました。
別ブログの記事でも紹介しています⇒http://haginon.exblog.jp/12067482/
お土産の中に、どこからか手に入れてきた、とある舞妓変身の業者さんが出している読本があり、なかなか興味深かったです。

そのお店の具体的なプランや料金についての紹介は特になく、舞妓変身のいろはというのでしょうか、舞妓さんの歴史から、髪型や衣装の説明と、そのお店の方のサービスについての紹介や舞妓変身への思い入れなどが書かれています。
スタッフさんの手書きの舞妓さんの絵が可愛らしくて良いですね。
「るるぶ」等の広告や、ホームページでは説明できない部分を補完するということでは良い方法ではないでしょうか。
内容的には正直をいえば突っ込みは若干ありますが、完璧な舞妓変身店はないでしょうし・・・
そのお店の変身の内容と「本物」との違い、たとえば衣装の違いについてきちんと書かれているのは凄く良いと思います。
「本物」を良く知っている方なら、写真を見るだけで「本物」の着物と「変身」の着物の違いはすぐに分かると思いますが、初めて舞妓変身をされる方や「本物」を実際に見たことがない方にはその厳密な違いは分からないと思うのですよね。
観光本やネットなどでは、カツラなのは、昼間歩いているのは変身だという説明は見かけますが、衣装についての説明はあまり無いです。
精々、「変身」は着物がペラペラ、という程度。
他の記事でも紹介していますが、舞妓さんの衣装というのは、基本的に1月~3月・12月は二枚重ねの綿の入った着物、4月・11月は一つ綿の着物、5月・6月・9月・10月は単衣袷、7月・8月は絽の着物となり、帯は11月~3月は織帯、4月~5月・10月は染帯、6月~9月は絽の帯という細かい決まり事があり、「本物」の衣装を用意しているなどの一部のお店以外、殆どの舞妓変身のお店ではこの通りには用意はしていないので、たいていは冬物の着物と帯のみで、真夏でも冬物の衣装を着ることなります。
色々な舞妓変身店の広告やホームページを見ましたが、この点をきちんと説明しているお店は殆ど無いと思います。
ただ舞妓さんの格好が出来ればそれで良いというお客様もいますし、そんなにこだわらなくても良いことかもしれませんが、せめて、衣装が「本物」か「変身用」であるかの説明は必要ではないかと私は思います。
「変身用」であるかは説明しなくても分かるでしょ?なんていう意見もあるでしょうが、全てのお客様が分かるという訳ではないでしょうね。
私の友人で京都旅行を何度かしていて、仕事の関係で和服を良く着る人がいますが、彼女は全カツラで真夏に冬物の着物を着た変身さんを見たら、自分は多分「本物の舞妓」だと思うだろうと言います。
だって、私は「本物の舞妓」をまじまじと見たことが無いし、舞妓に関する知識は全くないから、それが本物と言われたら信じると思うと。
こういう意見もあるので、やっぱり、きちんとした説明は必要なのだと思います。
この点を説明されていたのは、大袈裟ですが画期的でした。

るるぶなどの本で、変身体験特集はありますが、舞妓変身についてのガイド本があると良いな~と思うのですが、需要はあまり無いのでしょうか。
あったらいいなぁ、と思うのですが・・・・ 

 


舞妓さんの花簪

2009-08-13 02:04:27 | 京都・舞妓さん変身体験(その他いろいろ)

舞妓変身体験の時に挿した花簪の画像を集めてみました。
舞妓さんが実際に使用するのと同じ物です。
6月の花簪だけないのですが・・・

舞妓さんの花簪は1月・お正月、2月・梅、3月・菜の花、水仙、桃、4月・桜、蝶、5月・藤、菖蒲、牡丹、6月・柳、紫陽花、7月・団扇、祇園祭(お祭り)、朝顔、8月・ススキ、朝顔、9月・桔梗、萩、10月・菊、11月・紅葉、12月・まねき(もち花、竹矢来)となります。他にも種類があるそうです。

画像は大きい舞妓さん向けのタイプや小さい舞妓さん向けのタイプ、大きい舞妓さんも小さい舞妓さん両方で使えるタイプの物などいろいろです。

1月・お正月 おめでたいモチーフのついた簪。(毎年デザインが変わります)

2月・梅、節分のくす玉
 

3月・水仙

4月・桜、五郎蝶
 

5月・藤、菖蒲
 

7月・祇園祭(またはお祭り、毎年デザインが変わります)、団扇
 

8月・ススキ

9月・桔梗、萩
 

10月・菊

11月・紅葉

12月・まねき(竹矢来)

※画像はすべて私が舞妓変身した時のものです。

花簪について、別の記事でも紹介をしています。
http://blog.goo.ne.jp/haginon/e/669391aa1d7f0bab7f4ed823dbaab887