はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

舞妓さんの笑顔

2011-08-16 00:02:04 | 京都・花街

日本画を嗜む友人は、舞妓の絵も描きますが写真も撮ります。
舞妓を撮るアマチュアカメラマンのブログ等を見て彼女は言います。
最近は、どうして舞妓さんは皆悲しい顔をしているのだろう、と。

舞妓さんは、確かにカメラを向けると、お座敷でもイベントでも花街の路上でも、笑顔で写っているのは少ないかもしれません。
決して笑わないわけではないのですが、カメラを構えると身構えてしまうように思います。
あと、疲れているのもあるかと。
都をどり期間中は舞台の合間に注射打ったり、夏は数キロ痩せたり、芸舞妓さんの生活はハード。

近年は、観光客が仕事中の舞妓さんに記念撮影を強要したり、アマチュアカメラマン同士、観光客同士で撮影の事でケンカしあうことも・・・・
自分で撮った写真を貰ってくれと、舞妓さんを呼び止めて手紙と共に押し付けたり。
撮影恐怖症になった舞妓さんもいたとかいないとか・・・・

いつもいつも笑顔でいろと求められるのも大変かもしれません。

でも、自分だけに向けてくれる笑顔があったら、それは嬉しいものですね。
舞妓さんが最も忙しい宵山の夜、忙しそうでしたがありがとうございました。


千社札と花名刺

2011-08-15 19:17:07 | 京都・花街

芸妓さん、舞妓さんから千社札、または花名刺をいただく事があります。
千社札と花名刺の区別って厳密にはよく分からないんですが、シールになっているのが千社札というのかなぁ、と漠然と思っています。実際どう区別して呼ぶのでしょうか。

 

上の画像は今までの頂きものの一部です。頂いてから定期入れに入れておくうちに無くしてしまったことも数知れず・・・・(^^;)もう引退されて貰う事が出来ない物もあります。

シールになっている物。これの場合は千社札というのでしょうか。

これもシールになっています。千社札?花名刺?

これはシールではなく、厚手の紙に文字が刷り込まれています。

この赤地に金の文字の物は、舞妓のお店出しの日から
紋付を着ている間にのみ配る物のようです。

シールタイプになっている物は現代的な方法で印刷されているようで、画像を組み入れたりして作っているような感じの物が多い気がします。
シールではなくて厚手の紙の物は昔ながらの方法で刷られているようです。
今度、機会があったら花名刺と千社札の違いを調べてみようと思います。

本当にどれも素敵。これらを下さった芸妓さん、舞妓さんの美しさと思い出が蘇ってきます。もう無くさないようにしよう・・・・(^^;)

これまでいただいた花名刺(千社札)を、100均で売っている名刺用のファイルに、厚紙を入れ、厚紙と透明のフィルムの間に花名刺(千社札)を入れました。
花名刺だけをポケットに入れると隙間が多いので花名刺が斜めになったり動いて固定できないのですが、厚紙が入っていると隙間が少なくなり花名刺が動きにくくなります。
一枚一枚見やすくなりました。

2011年8月15日に、記事を修正して再アップいたしました。 


京あるきin東京2011~恋する京都ウィークス

2011-08-15 17:57:24 | 京都・観光

2011年1月16日の「東京で楽しめる京都」で紹介した、2011年2月に開催された「京あるきin東京2011~恋する京都ウィークス」に行ってきましたが、記事をアップするのをすっかり忘れておりまして、半年経った今頃ですがアップいたします。

「京あるきin東京2011~恋する京都ウィークス」は、 京都市、京都商工会議所、京都市観光協会などの主催で、京都の歴史、文化、伝統工芸などが様々なイベント、講演、上映会等で紹介されます。
私は、舞妓さんの踊り、京町家に関する講演、映画の上映などを楽しんできました。

舞妓さんのお茶席が八重洲の京都館で催されたのですが、そちらは時間に間に合わず、翌日に銀座に用事があったのでついでに行ってきました。
京都造形芸術大学外苑キャンパスでの講演まで時間があったので、東京駅の大丸に入っている「イノダコーヒ」でランチを食べました。
イノダコーヒは京都で有名なコーヒー屋さんで大丸に入ったのは知っていたものの、今までなかなか行けませんでした。
メニューは、京都の本店とほぼ同じだと思います。
私はスパゲティを食べましたが、麺が太い!
お砂糖とミルクが入ったコーヒーも懐かしいです。

 

ランチの後は京都造形芸術大学外苑キャンパスに移動。
外苑に京都の大学のキャンパスがあるなんてしりませんでした。
こちらでは京都の町家に関する講演と映画の上映がありました。
京都の友人が住んでいる家も、一応町家になるのですが、リフォームしたりメンテナンスなど色々大変と聞いていて、講演の内容も腑に落ちるものでした。

講演と映画の後は、水天宮のホテルに移動して、舞妓さんの踊りを鑑賞。
舞妓さんは宮川町より、とし輝さんととし愛さんです。
とし愛さんはお会いしたことが無い方ですが、以前放送されていたテレビ番組で知った舞妓さんです。
テレビ番組で観た時は、まだ随分とあどけない感じでしたがだいぶ大人っぽくなっていたようです。

毎年、2月~3月頃に、八重洲の京都館を中心に京都観光誘致のイベントが行われ、京都から舞妓さんが来場しますが、今年は大掛かりなイベントでした。
来年も、また開催されたら嬉しいですね!
今年はいつもより楽しめました!

  


塩竈・松島

2011-08-13 00:10:38 | 故郷

実家に帰省して、松島の様子も見たいと思い、実家から近い塩釜港から遊覧船に乗って松島へ行きました。
港も津波で被害を受けましたが、今は遊覧船も出ていますし近隣の店なども多くはオープンしています。
一部の交差点では信号が復旧していないですが・・・
松島の島々の多くは、実は塩竈市の海域にあります。
塩竈港を出発するとすぐに有名な仁王島などの島々が見えてきます。
船内では、松島湾の島々を説明するアナウンスが流れます。
例の津波では、松島や塩竈は他の沿岸部よりは被害はまだマシだったと言われています。
松島湾には大小の有人島・無人島があり、島々が街を守ったという話を聞きました。

  

  

  

松島湾遊覧の楽しみの一つは、かもめの餌やり。
船内でかっぱえびせんが売っていて、かもめ達の大好物です。
子供の頃も良く餌やりをしたものです。
沢山集まってくるかもめ達の中には、手で持ったかっぱえびせんを、船の側を通り抜けざまに銜えて行くという高等技術をもったかもめもいました。

船が松島に着く頃、雨が降ったりしてあまり天気が良くなく、写真は殆ど撮りませんでした。暗くて・・・
五大堂を見物し、牡蠣入りカレーパンを食べました。
観光地価格でちょっとお高い気はしますが、牡蠣がまるごと入った揚げたてのカレーパンはなかなかです。
五大堂がある島に渡るのに赤い橋が架けられていますが、橋の下は板があえて隙間をあけた作りになっているので、ヒールの靴などはちょっと危険かもしれません。
靴が脱げたら海にどぼんです。

観瀾亭でお抹茶をいただきながら一休み。
ここは、伊達政宗が拝領した伏見城の一部を移築したもので、仙台藩の藩主一族などがお月見や納涼に訪れたそうです。
すぐ下が海で、よく津波に襲われなかったなと思います。
潮風が気持ちよいです。
観瀾亭では、普通のお抹茶とお菓子のセットだけでなく、冷たいグリーンティーや様々なお菓子のセットがあり、お座敷やお庭でいただけます。

  

  

  

私の学校の先輩が伊達家ご当主とお知り合いで、伊達家では今でもここでお月見の茶会を開いたりしているそうで、先輩はお手伝いに来るそうです。
優雅ですね~。

瑞巌寺は、現在長期の大修復中なのもあり、公開はしていますが今回は拝観する気力がなかったので早々と帰る事にしました。
雨が降ったり止んだりしていましたし。

仙石線の松島海岸駅から電車に乗り、本塩釜駅へ。
本塩釜駅から、徒歩で鹽竈神社へ。
途中、市内の様子を見ましたが、だいぶ復旧していたと思います。

最近はパワースポットブームですが、この鹽竈神社もパワースポットと言われています。
神社へお参りするにはいくつかのルートがありますが、表参道の石段を上がるのが、パワーをいただくにはポイントと、どこかのサイトに書いてありました。
202段あり、運動不足の私には拷問のような足の負荷でした。
うちの母は登るのはもう無理だと言っていました。

 

画像はすべて携帯から撮影いたしました。

塩竃も松島も、被害は受けながらも町並みがかなり残っていて、良く守られたと思います。
故郷、宮城県だけでなく、福島県、岩手県、震災の被害を受けた他の県も、一日も早く復興して、皆が落ち着いて生活が出来るのを祈るばかりです。