幸せでした

月が夜空に輝くときに
思い出すのは貴方のことばかり


もう会う事も無いのなら
最後に
思いを告げることだって
出来たはずなのに

何もできずに
終わってしまった


ただそこに
ただ私の隣に
貴方がいてくれる

それだけで
幸せだった


幸せでした

人並

人並に恋をして
人並な生活をするのが
夢だったのかもしれないのに

今の自分は
どうなんだろうって思う


それでも
今日もなんとか
終われたから

それで良しとしよう


人並って
一体どこまでを指すのか
分からないから


私は私でいいんだ

そう言い聞かせる

その先に

同じことの繰り返しじゃ
つまらなさ過ぎる

毎日ひとつでも多く
前進していくつもりでいなきゃ


単調な日が続いていくから


難しいことは
苦手だけれど

克服した先に
達成感という
喜びが待ってるなら

苦手意識も克服していこう


キミならできるよ


ここまでやってこれたんだから

大丈夫

一緒に暮らそう

いつでも
会える距離に住んでるのに

別れ際
いつも寂しくなって
離れがたい気持ちになるのは
何故なんだろう


ふと漏れた独り言に


一緒に暮らせば済む話じゃない？

って
キミが言った


本気にしていいの？


私が言った言葉に


ずっと思ってた
別れ際が
寂しくて堪らないんだ

とキミが言う


そうか
キミも同じ気持ちだったんだね


なんだか
嬉しいけれど
照れ臭い


でも朝起きた時も
夜眠る時も
いつもキミの顔が見れるなんて


幸せだよね

煌めく想い出

あの頃の私は
なんだかんだ言って
浮かれていたのかもしれない

貴方と話すことが
嬉しくて
楽しくて

会うたびに
好きが増えていった


恋に夢中になりすぎて
告白することすら
考えなかったけれど


貴方に会えなくなった
暫くの間は
貴方のことを
いつも思い出していた


私も
歳をとったし
貴方も歳をとってるけれど

想い出はあの頃のまま
きらきら
輝いている


この胸の中で
今も