これ、キラの竹刀。
ナオがネットでオーダーしてにむ氏宅に届き、私が持って帰ってきました。
こうやって書いちゃうと話は簡単に終わっちゃうんだけど、
実はそうそう簡単にはいかなかった
まず、届いた竹刀を見たにむ氏が言ったこと。
「ずいぶん大きな箱が届いてるよ。あれを飛行機で持って帰るのは大変だと思うよ。
送ったほうがいいんじゃない?」
まだ見てない私は
「ううん、今回は30キロまで持ち込めるから、持って帰れるよ!
ナオにも持って来てって言われてるし」
その後、彼がその竹刀の入った箱を見せてくれた。
ちょっとデカい!
両端が15センチ四方くらいの正方形で、長さは、、、たぶん1メートル超えてる、、、
ちょっと引いたけど、
持って帰る意思は固く、その箱の大きな空間に衣類とか歯磨きとか、日本で買った物を詰め込んで、
テープで止めて、にむ氏に紐をかけてもらいました。
彼はかけた紐にグリーンの持ち手までつけてくれました。
そして前日スーツケースと一緒に宅急便で空港まで送り、
当日、空港で受け取り、チェックインカウンターに持ち込みました。
その時にはちょっとお姉さんの目がその箱に止まったんだけど、それだけで難なくパス!
にむ氏に
「大丈夫だったよ!ちょっと30キロ超えてたけど」
って言って、ホッとして飛行機に乗り込みました。
飛行機はほとんど満席なのに、なぜか私と私の後ろの人だけが二人席に一人
横になって寝ることができ、快適にオーストラリアに帰ってきました!
さあ! と、荷物を取りに行って、流れてくる荷物を待って、スーツケースとお菓子の入った段ボール箱を受け取った。
でも、竹刀の箱が出てこない
最後の最後まで待ってても出てこない
コンベアーの上には何もなくなっちゃって、、、
(ええ~っ? なくなっちゃった? どこかの国に行っちゃった?) って心配しながら、係の人に聞くと、
「大きさは?」
「う~ん、長さが1メートルくらいあって、、、」
「ああ、それならオーバーサイズのところにあるよ。
一番向こうの台に行ってごらん」
って言われて、行ってみると、、、
コンベアーの上ではなく、床に、私の竹刀の箱が!! おいてあるんじゃなくて、斜めになって放り出してあった
怒れたけど、なくなってなかっただけ良しとしよう
そして入国審査。
荷物の 2/3 はお菓子だったので、(全部開けて見せないといけないのかな~? 面倒くさいな~
)
って思ったんだけど、これだけはどうにもならない。
入国審査書の『食べ物を持っています』にチェックしたカードを持って並んでいると、
検査の人が来て、カードを見て、「OK あっちに並んで!」と簡単なチェックのラインを指さした。
(ラッキー!!) って思って、動こうとしたとたんに
「ちょっと! これは何?」
と竹刀の箱をたたいてる。
「日本の剣道で使う竹刀、、え~っと、、竹でできた刀」
って言った途端に
「竹? それはチェックしないと! 竹は植物なんだよ!」
と、面倒なチェックのところに連れていかれた、、、
そこの検査の人が「箱、開けるよ」ってカーッターナイフで紐とテープを切って開けて問題の竹刀を取り出した。
竹刀は一本の竹じゃなくて、何本かの細く割った竹が組み合わせて縛ってあるんだけど、
ここで、検査の人がもう一人増えた!
「う~ん、この中(竹刀の内側)に何かが入っているかもしれないから、この紐を切って中を調べないと、、、」
「
」
思わずこの顔になっちゃった時に、
騒ぎを聞きつけて、若いお兄さん登場。
その人が 「ああ、これはシナイだよ。日本のケンドー で使うんだ。だから問題ないよ」
って言ってくれたんだけど、ほかの二人は納得できない
そこで3者会談。
待つことしかできない私、、、
しばらくして、やっと3人が分かり合えたらしく、
「OK行っていいよ!」
といきなり出口を指さされた
これからお菓子の箱も調べられるって思ってたから、びっくりしちゃったんだけど、
そこで立ち止まってたらまた何言われるかわからない
「サンユー~~!!」って言って、サササ
と走るようにしてドアを抜け出しました
ドアの外に出てきょろきょろしてると
「ばあば~!」 って声がして、レンが、そしてキラが走って抱きついてきた!
二人をぎゅ~っと抱いてると、やっと 「ふう~!! 無事に帰ってきたんだ~!」 って思えた。
こんなに嬉しかったことないよ~!
家についてから、
「も~、竹刀なんて持ってこないから! 今度はお金かかってもいいから送ってもらいなさいね!
」
と、最後の最後に起こった 『竹刀騒動』でした