昨夜、にむ氏が日本(彼の家の裏庭)の雪景色を送ってくれました。(今、アップしてから気がついたんだけど…にむ氏~!! 写真、大きすぎ~!!)
(こんな素敵なお庭、あったっけ?)って、彼の家を思い出していて…
(そうだ、この頃、彼の様子を書いてない!)って思って…
彼のブログから、日付は関係なく抜き出してみました。
“ 怪我の治り方 ”
ずっと治り方が遅いと感じてました
今週に入り、治り方が早くなったように感じる
抗がん剤点滴から2週間は免疫力が下がると理屈では分かっていましたが
擦り傷の治り方がこんなにも違うものなのかと改めて実感
これからは4週に一度の抗がん剤点滴です
点滴から2週間は要注意です
今更気付くなんて遅いね~
注意を集中すれば”気付き”が増える
“ 花粉症 ”
狂は石鹸の店ラッシュの前を通ってもくしゃみの鼻水も出ない
「??」
デパートの化粧品売り場を歩いてみる
なんともない
「??」
花粉症じゃない?
「!」
抗がん剤の副作用?
前回は11月末に点滴したから2週間と少しになる
初期の抗がん剤治療の時、白血球数・血小板の減少という副作用があった
維持療法で1種類の抗がん剤になってからは副作用は感じてなかったけど
ひょっとすると「花粉症のような症状」は副作用化もしれない
次回の治療の時気を付けてセルフチェックしてみよう
他にも隠れ副作用があるのかも知れない
なんだかおもしろいね~
“ 通院治療 ”
がん患者はどれ程通院治療受けているんでしょう?
ご存じですか?
なんと10人中7人位が通院治療を受けているそうです。
先生に聞くまでは、通院治療の方が少ないのではないかと思っておりましたが
とんでもない勘違いでした
治療方法が進歩したことも増えたことの要因です
でも国からの病院指導によるところが大きいそうです
医療費の増加をストップさせるため必要最小限の入院治療で
後は通院にしましょうね!
病院のベッド数の削減実施した病院もあるようです
これで良かったのかどうか?は一概には言えません
僕の場合は化学療法での副作用が小さかったので生活にあまり影響はありませんでした
かなり副作用の大きい人でも通院となった方が少なくないとのこと
「う~ん、これはどうなんだ?」と悩みます
“ 知る ”
治療する病院を変えました
自分の身体は自分で守る
先生任せにはしない
先日、前の病院に行き紹介状を書いて頂きました
治療経過と先生の所見、血液の時系列変化、CT・レントゲンの画像データ
全部コピーしました
先生にはがんの状態がずい分小さくなったので手術・放射線治療は治療の1つとして
考えられますか?
即答でNO
なぜなのか?
”!”
がん細胞って一つ一つは当たり前ながら小さい
1cmの腫瘍には1億個(かなりあいまいな記憶・・)
そこまで成長してCTの画像に現れる
僕の場合は胸膜に4cmにまで成長した原発・転移腫瘍がいくつかあった
がんの段階として”Ⅳ期”になります
転移腫瘍がある場合はCT画像に写らないがん細胞が全身にあると考えられる(先生は言いませんが)
よって治療は抗がん剤に限る
手術・放射線治療は早期に発見され転移が全く見られない場合だけです
だからCT画像で小さくなったと喜んでる場合じゃないと”はたと気づく”
「お~手を打たなくっちゃ!」
知ることが次の手を打てる武器になる
何気に楽しい
“ 癌と共に生きる ”
癌と分かってもうじき1年になります
ステージⅣの肺癌
医者からは治らないと言われています
という事は僕はがんで命を落とすらしい
現在も月に1度の抗がん剤治療は欠かせません
宣告された時のがん病巣(腫瘍)は5分の1位に縮小し
相変わらず自覚症状はない
何とも不思議な感覚を覚える
生と死が隣り合わせている身体
焦ることも無く、食べたいものは何の躊躇も無く食べる
夜更かしも時折する
好き勝手に過ごしてる
いつかがん細胞は元気に成長する時が来るんでしょう
但しそれまでは、日々新しい日が始まると考えています
毎日が発見
毎日が新鮮
毎日が笑い・失敗の反省
毎日身体に聞きます、今日の調子はどう?
細胞が答えます
「うん、まあまあだね」
”お~そりゃ何よりだ、今日も一日頑張ろう”
細胞はすごいと思う
怪我したら、再生出来ない細胞はさっさと切り捨て新たな細胞を生み出し
元の状態に治してしまう
細胞には神が宿っていると思う
今を生きる
喜び・怒り・ほくそ笑み・イライラ・心配・感動・あ~あ・・・
日々いろんな感情を感じるけど、走馬灯のように流れては消える
ぽかっと心の中に空間を作っておく
今日もまた何か見つけらると思う
と、こんな風に…
がん研で、抗がん剤治療を受けていた頃よりも、うんと精神的に落ち着いて、地に足がついてるって感じになりました。
癌と生きることに慣れてきたのかな~?
そんなふうに過ぎてきて、3日前。
TVで放映された野田聖子議員の番組を見て、「怒り心頭に達する!」みたいなメールが来ました。
『 欲の強さに驚くし、子供の人生をどう考えているのか想像出来ない。
TVに流すなんてTV側の考えも想像出来ない。視聴率を上げるため国会議員で超高齢出産その上生まれた子は難病のオンパレード。
命ってTVドキュメントで記録するものじゃない。
ましてやそれに応じる野田議員もバカだ。
ひどいよ。 』
彼のこんなに強い文章は初めてで、ちょっとビックリ!
絶対にこういう怒り方をする人じゃなかった…
すると、すぐに追伸メールが来た。
『 TV見てこんなに反応したの初めての経験。
我ながら驚く。 』
そして、私の返信。
『 あなたの怒り、本当に強かった。
こんなにあなたが表現するの、初めてだと思う。
自分が 『死』 と言うことを考え、受け入れなくてはいけない状態になって、
『生』 とか 『健康』 って言うことに対して、普通の人よりも真剣になれるんだと思う。
うん、いいことだよ! 』
癌になり一度は 『死』を覚悟し、
そして今、真正面から 『生きる!』 事に向かい合ってる!
「素敵だよ、にむ氏! 頑張れ~~
」