YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

宮部みゆき

2011-12-09 19:44:19 | Weblog
『模倣犯 (4)』

なんか、話の中に入り込みすぎて…
(4) を書くのを忘れて、大興奮の(5)を先に書いてしまった事に、さっき気が付いた 

この巻は、好きな文章がいっぱいあったよ!

『ああ、おっかないって思ったんでしょう。でもしょうがないわね。気の強いところは、ウチの女たちの血筋なの。
ウチのお母さんもお姉ちゃんも、態度の悪いウエイトレスとか、電車の中で絡んでくる酔っ払いとかに、すっごい勢いで啖呵切る事があるのよ。
妹なんか、逃げ出そうとした痴漢に足払いかけたことがあるし。』 ←うん、ウチの女もそうとう気が強い!!(勿論私を筆頭に2人の娘達  

『人間誰だってそういう年齢にさしかかったら、ひとりで秘密を持ってちゃまずいんだ。後がややこしくなるからな。若い奴らに申し送りをしておかないと。』

『勿論事実は1つだけだ。そんざいとしてはな。だが事実に対する解釈は、かかわる人間の数だけある。
だから、事実には正面もないし裏側もない。みんな自分が見てる側が正面だと思っているだけだ。
所詮人間は、見たいものしか見ないし、信じたいものしか信じないんだ。』

『心がやわらかいからね。』←これ、超ヒット 

『事件がこの人の人生を破壊したのだ。今ここにこうして座っている小柄な老人の足元には、彼がまじめに働きとおして守ってきたはずの人生の破片が、そこにもここにも、見渡す限り一面におちて散らばっているのだ。一歩歩くたびに、この人はその破片を踏みしめて、それが砕ける音を聞かねばならないのだ。』

『怖い、怖いと思いながら隠れていると、もっと怖い。怖いから立ち向かうということだって、人間にはあるよ。』

『お人よしは、地獄の針の山の上にいても、やっぱりお人よしなのだ。』

この、最後から2番めの『怖い…』 
って言うのって、分かる!
それって 『嫌だ!』と思うのと似てるんじゃないかな?
私は嫌だから 『嫌だ!』と思うことを、先ず片付ける。

そして、最後の 『お人好し…』は、勿論 ニム氏。
癌持ちのくせして、人の事ばっか心配してる (笑)