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餃子倶楽部

あぁ、今日もビールがおいしい。

243戦154勝89敗

2012-01-04 23:30:10 | 札幌で考える

謹賀新年
あけましておめでとうございます。

たびたび餃子ネタにしておりますが、
ここ数年の自分のテーマのひとつが「仕事が終わったらまっすぐ帰る」。
(もしくは「どうせ飲むなら仕事文脈以外の飲み会」)

そのためにカレンダーにマークをつけています。
まっすぐ帰った日は「勝」、飲みに行った日は「敗」と。

以下、ここ4年の成績を発表します。

・2008年 242戦133勝109敗 (勝率54.9%)
・2009年 239戦151勝 88敗 (勝率63.2%)
・2010年 243戦145勝 98敗 (勝率59.7%)
・2011年 243戦154勝 89敗 (勝率63.4%)

おととし落とした勝率を昨年は挽回、
自己最多の勝ち星を獲得することができました。

今年2012年も「まっすぐ帰る」をテーマに、
さらには「隙あらば稽古」も付け加えて頑張りたいと思います。

本年も餃子倶楽部をよろしくお願いします。

(岩波、今回もオチなし)

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昭和的なるものの喪失と平成24年

2011-12-23 17:24:55 | 札幌で考える

平成20年9月のリーマンショックを発端として始まった
世界的な不況は今でも衰えることなく、
僕たちのすぐそばで微弱な胎動を続けている気がする。

しかし、
平成22年の秋のころから、
少しずつ景気がよくなっていく雰囲気が確かにあった。
産業構造の片隅で霞を食らう広告業界においてさえもが、
活況を取り戻 しつつあった。

それなのに、
平成23年3月11日をもって
日本はさらなる不況のスパイラルにまきこまれ、
濡れたTシャツを着ているかのように、
その不況感は僕たちの周りから離れない。

そんな平成23年が、
まもなく終わろうとしている。

平成23年は
本当に「あっ」というまに過ぎ去りゆこうとしている。

 *

昭和40年のあのころ、
仮面の忍者 赤影に憧れていた僕たちは、
ランニングシャツに半ズボン姿で
刀を脇差にして近所の空き地を駆け回っていた。

首都高の建設工事は続き、道路整備が進む一方で、
都電は相次いで廃止されていった。
東西線や千代田線など地下鉄の開業と
民営鉄道との接続、延伸が進んだ。

高度経済成長期の真っただ中、
大人たちは慌ただしく、汗にまみれて働き続けた。

給与は毎年上がり続け、不動産価値も下がることを知らなかった。

夜、
大人たちは扇風機の前でキリンラガービールを飲みながら
テレビの野球中継に興じていた。
長嶋がヒットを打つと、赤いグローブの柴田が本塁を狙った。

子供だった僕たちは、
そんな大人たちの大きな背中を見つめ、
大人たちに守られているという 安心感を 覚えていた。

そして足元に豆炭あんかの置かれた布団の中で
ぐっすりと眠った。

 ◇

平成23年は、
そんな昭和のエートスがまたひとつ、
なくなった年になった。

 *

内田樹は著書「昭和のエートス」の中でこう語る。

『一九五〇年代から六〇年代初めまでに
日本社会に奇跡的に存在したあの暖かい、
緩やかな気分を「昭和的なもの」として私は懐かしく回想する。
歴史の進歩と科学への信頼と民主主義の全能への夢が
まだ リアリティを持つことのできた時代がかつて存在した。
そして、存在することを止めた。
その息の根を止めることに私たちは間違いなく加担してきた。
それゆえに、「昭和的なもの」を回想するとき
私はいたたまれない気持ちになる』

 *

まもなく平成24年がやってくる。

新しい生命が育まれる。
子供たちは進級を続ける。
高校生になる。

大人になった僕たちは
子どもたちのために、
そして僕たち自身のためにも、
前へ進んでいくことを厭わない。

 *

 多くの過ちを
 僕もしたように

 愛するこの国も
 戻れない
 もう戻れない

 あの人がその度に
 許してきたように

 僕はこの国の
 明日をまた想う

 広い空よ僕らは
 今どこにいる

 頼るもの何もない
 あの頃へ帰りたい

 生まれくる子供たちのために
 何を語ろう

(何を語ろう)

 君よ
 愛する人を守りたまえ

 大きく手を広げて
 子供たちを抱きたまえ

 ひとり
 またひとり
 友は集まるだろう

 ひとり
 またひとり

 ひとり
 またひとり

(生まれくる子供たちのために/小田和正)

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長い旅

2011-12-03 13:43:00 | 札幌で考える

タカちゃんに借りたSF小説、
ダンシモンズ『エンディミオン』と『エンディミオンの覚醒』を読了。
たしか春先に借りて読み始めたのが初秋、
そして先週11月末にようやくと
西暦3100年の様々な惑星から2011年の地球に帰ってくることができた。

(地球へ、おかえりなさい)

Dsc_0241今回の旅は本当に長かった。
左の写真にある通り、『エンディミオン』は
『ハイペリオン』『ハイペリオンの没落』という
これまた超大作の続編になっている。

そしてこの4冊は「本を読む」というよりも、
ひとり貸切の映画館の中で荘厳な音楽と、
めくるめく映像美の渦の中に巻き込まれていく、
そんな感覚だった。

だから僕は 朝な夕な、
その映画館へとひとり通い詰めた。
エンディミオンとともに悠久の宇宙の旅を続けるために。

(でも、もうしばらくは長編を読みたくない)

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エンディングノート

2011-10-22 16:27:26 | 札幌で考える

先日、仕事をさぼって映画を観てきた。

映画のタイトルは『エンディングノート』。

とある会社を役員まで勤めあげ、
退職後の生き方を考えていた矢先にガンに患っていたことが発覚、
最期への挑み方とそれまでにすべきことをエンディングノートに書きまとめた、
砂田知昭さんという方とその家族のドキュメンタリー作品だ。

とても笑えて、とても泣けてしまった。
映画を観終わったあと、しばらくの間席をたてなかった。
そして(あぁ、俺は餃子倶楽部をちゃんと書き続けなければいけないなぁ)
なんだか、そう思えてしまった。

上映されている映画館は少ないようですが、
ぜひ観てみてはいかがだろうか。

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YouTube: 映画『エンディングノート』予告篇

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本当に小さな話

2011-09-04 11:14:54 | 札幌で考える

子供のころからとても不思議だなぁと思っていたことがある。

この世界を構成する最小物質とは果たしてあるのだろうか
宇宙の広がりのその先には果たして何があるのだろうか

そのあたりのことを考えると僕は夜も眠れなくなった。

だってそうでしょ。

ある日、ミクロの決死圏に突入したその先で
「はい!ここにあるモノはこれ以上分割できない宇宙最小素粒子です!」
素粒子をそっと抱きかかえる神さまにそう言われたら、
僕は神さまの手から素粒子を奪い取って
ナイフとフォークと顕微鏡をやおら取り出し、こう言うだろう。
「納得いきません!切らせてください!」

はたまた宇宙の旅の途中、
「はい!ここが宇宙の先、限界地点ですからこれより先はありません!」
漆黒の闇壁を背に神さまに立ちはだかれたとしたら、
僕は両手を広げて通せんぼをする神さまの手を除(の)け、
掘削機をやおら取り出し、こう言うだろう。
「納得いきません!掘らせてください!」

だからそういう七面倒くさいことを考えるのはやめた。
きっといつか化学が解明してくれるのだろう、そう信じていた。

そしてついにひとつの答えが提示された。

「時空の素粒子」求めて
朝日新聞8月22日(月)朝刊 科学欄

『化学の歴史は、身の回りのものをどんどん細かく分けていった
歴史でもある。』

(そうだ)

『それ以上分けられないものがあれば、それは重要な意味を持
つ根源的な存在のはずだ・・・紀元前5世紀ごろ、古代ギリシャ
哲学者デモクリトスはそう考え、「分けられないもの」という意味
の「原子」という考え方を提唱した。』

(鉄腕アトムだ)

『私たちは、空間や時間には最小単位がなく、無限に細かく分
けられると思っている。(中略)ところが、光も逃げ出せないブラ
ックホールの状態を説明する理論によると、細かく分けるのには
限界があり、行き止まりがあるという。』

ここで僕は小さく驚愕した。
(マジか!空間と時間に限界点があるということは、
空間を占める物質にも限界があるということか?!)

『つまり空間や時間も、素粒子に当たる「素空間」や「素時間」の
集まりだというのだ。空間は、画素(ピクセル)の集まりでできた
デジタルカメラの写真みたいにギザギザ。時間は坂道のように
なだらかに流れるのではなく、小さな階段状にステップを踏んで
進んでいることを意味する。』

ここで僕は大きく落胆した。
(はっ?素空間がギザギザってことは、
それをもっと細かく切れそうじゃねぇか?!)

Photo46歳の晩夏、
僕の悩みは何一つ解決しそうにもない。
物質の最小単位も、宇宙のその先のことも。
仕事のことも、空手のことも。
いわんや、今晩飲むビールの本数のことも。

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