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餃子倶楽部

あぁ、今日もビールがおいしい。

さすらう餃子#2「花列車で筍を食べに行くの巻」(2)

2012-04-21 07:39:20 | Hepburn
 養老渓谷駅の次が小湊(こみなと)鉄道の終点、上総中野(かずさなかの)駅。到着は10時31分。ここで隣のホームのいすみ鉄道に乗り換える。
  
  
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左:小湊鉄道(車両の向こうに見えるのは竹の形をした公衆トイレ)。右:いすみ鉄道スニフ号(車両の先頭にムーミンキャラクターの一人、スニフが描かれている)。  
    
 
  
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いすみ鉄道はムーミン列車
   
    
    
    
    
     
    
   
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車内にはスナフキンも。「僕は孤独になりたいんだ。来年の春、また会おう」
   
    
     
     
 
   
    
     
 上総中野駅10時43分発のスニフ号は、西畑(にしはた)駅を過ぎ、10時52分に総元(ふさもと)駅に到着。総元駅近くの「郷土料理たけのこ」でお昼を食べるために、ここでいったん下車する。

 そもそもこの房総半島半周遠足の発端は、去年の今頃に僕が餃子に書いた「筍と鶯」(http://gyo-za-club.blogzine.jp/mgbs/2011/05/post_2026.html)という記事だった。
 昔読んだ『美味しんぼ』に、掘ったばかりの「筍の刺身」にまつわるエピソード(「旅先の知恵」)があって、それが忘れられず、去年大多喜で筍掘りを初体験した後、マッチの実家で茹でる前の筍の刺身を食べさせてもらったのだが、既にえぐみが出てしまっていて、とてもおいしいとは思えなかった。もう一度『美味しんぼ』を読み返してみると、筍の刺身は「一番先端の柔らかい部分だけ」というところを読み落としていることに気がついたので、もう一度、今度は「筍の先っぽの刺身」に挑戦したい、といったようなことを書いたところ、キヤスが「その先っぽを食べるとき、一緒に連れていってはもらえないだろうか」というコメントをくれた。
 さらに、今年1月「2012初春 青春18切符ローカル線の旅」という記事を書いた時、またまたキヤスが「ローカル線の旅はたまらないなー。(去年8月の青森への旅に続けて)ぜひまた行こう!」と書いてくれたので、「春の青春18切符(3/1~4/10)で酒蔵巡りでもしよう!」と返事したところ、シズカちゃんも酒蔵巡りに賛同してくれて、さらに嬉しいことには、去年の「筍と鶯」のことを覚えていてくれたようで「筍狩とセット?」と提案してくれた。そこで僕は以下のようにコメントした。

「では、菜の花が咲く頃に、JR内房線の五井から小湊鉄道に乗って養老渓谷まで行き、まず散歩&筍を楽しむ。上総中野でいすみ鉄道に乗り換え、大原に出て、そこからJR外房線で御宿まで行き、岩瀬酒造(『吉の井』の蔵元)訪問。御宿から大原まで戻り、木戸泉酒造(『木戸泉』の蔵元)に立ち寄ってから、帰京。以上、『さすらう餃子・房総半島を半周するの巻』というのはどうだろうか」

 これが今回の遠足の原形である。
 こうして、今までのいきさつを整理してみると、実はキヤスがキーパーソンになっているのがわかるのだが、はなはだ残念なことに、キヤスは法事のために、この日は参加することができなかった。
 その後、土曜日は蔵元が休みということで、蔵巡りを断念。散策に関しては、シズカちゃんから、ぜひ御宿の月の砂漠(童謡「月の砂漠」のモデル)を歩いてみたい、というリクエストがあったのだが、早くからこの日は雨天であることがわかっていたために、これも中止。
 唯一残ったのが筍を楽しむプランである。大多喜、筍、刺身などをキーワードとしてウェブ検索をかけて見つけたのが、ここ総元駅近くにある「郷土料理たけのこ」というわけだった。

 僕たち5人は、まだ冷たい雨が降り止まぬ中、「郷土料理たけのこ」に向かって歩きだした。と言っても駅から徒歩3分、駅を出てまっすぐ歩き、突き当たりのT字路を左折するだけでよかったのだが。
 道沿いの水田ではカエルたちが、グワッグワッ、クワックワッ、グワッグワッ、クワックワッ、と大合唱していた。雨が降ると、やはりカエルは嬉しいのだろうか、などとどうでもいいことを考えていると、前方に「たけのこ」と書かれたお店の看板と幟(のぼり)が見えてきた。おぉ、あった、あった。一応事前に電話して、今日の営業と筍料理を確認していたのだが、無人の総元駅を出ると、食堂はおろか、店といえるものは何もなく、本当にこの駅でよかったのだろうか、と少し心配になってきたところだったのだ。


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さすらう餃子#2「花列車で筍を食べに行くの巻」(1)

2012-04-17 19:37:06 | Hepburn
 駅前に立つ欅(けやき)も夜来の春雨に悄然と立ち尽くしていた。
 昨日までのうららかな日和もどこへやら、予報では、よりによって僕たちが房総半島への遠出を予定していたこの日―4月14(土)―に限って、関東地方は急発達した低気圧に覆われることになっていた。けれども、雨中のローカル線というのも悪くないな、と僕はしっぽり濡れる日本画のような欅を見つめながら思った。
 その時、「ゴメン、ごめーん!」と言いながら、僕の方に向かって小走りにやって来るジュンコちゃんの姿が目に入った。ジュンコちゃんは傘をすぼめつつ、「てっきり東上線の方かと思い込んじゃって。大丈夫?遅れない?」と言った。息が弾んでいた。「大丈夫だよ。ちょっと早すぎるかなって位の時間だから」
 午前7時半、板橋集合組のジュンコちゃんと僕はJR埼京線に乗り込み池袋へ出て、池袋から山手線で秋葉原へ、さらにそこから総武線各駅停車に乗り換えて錦糸町へ向かった。風が出てきたらしく、雨に角度がつき、錦糸町駅では雨をよけるために、ホームの中程まで引っ込んで電車を待った。8時13分、総武線快速に乗って千葉へ。ジュンコちゃんは「おさるのジョージ(Curious George)」の巾着袋からキャンディーをひとつかみ取り出して、「あなたにもチェルシー、あげたい」(チト古いか)と言いながら、というのはウソだけど、僕にくれた。その中から僕は明治の「チェルシー(CHELSEA)・チーズケーキスカッチ」をつまみ上げ、包みを取って口に放り込んだ。
 快速電車は8時45分に千葉駅ホームに滑り込んだ。車両からホームに降りる時、顔に細かい雨がかかり、僕はただでさえ細い目をさらに細めた。ジュンコちゃんと僕は、新宿集合組との合流予定場所である千葉駅内房線ホーム、一番前の車両の位置へと移動。折り返し8時58分発木更津行きの電車がホームに入って来てから程なくして、シズカちゃん、トモエちゃん、カオリちゃんの新宿組が階段を上って来た。全員集合だ!
 内房線各駅停車の中では、それぞれお菓子を頬張りながら、早速、今朝の集合状況や今日の予定の話に花が咲いた。僕も「ホラ、チェルシー、もひとつチェルシー♪」と心の中で歌いながら、「チェルシー・アップルコンポートスカッチ」を舐めたり、さらに「クランキー・濃いちご」を齧ったりしながら、話に加わった。いよいよ「大人の遠足」の始まりだ。
 僕たち5人を乗せた電車は9時16分に五井駅到着。ここは、今年1月末、マッチが出産後、1週間ほど入院していた病院の最寄り駅であった。その1週間、僕は毎日ここから、この日と同じように、フィールドジャケットのフードを被(かぶ)り、ショルダーバッグを背中に回して、病院に通ったものだった。2ヶ月半前のことなのに、何だか遠い昔のことのように思えた。
 しかし、悠長に感慨に浸っている暇はなかった。五井駅9時22分発の小湊鉄道に乗る前に、「房総横断記念乗車券」を購入する必要があったからだ。これは小湊(こみなと)鉄道といすみ鉄道共通の片道フリー切符で、何度でも途中下車は出来るが一方向の乗車で後戻りはできないという少し変わった切符である。この切符はJR五井駅と接続している、小湊鉄道のホーム端にある事務所で販売しているのだと、カオリちゃんが教えてくれた。僕のような俄ではない、筋金入りの「鉄ちゃん」(鉄道ファンのことで、女性の場合は鉄子と呼ぶ)である、カオリちゃんの旦那さんがそうアドバイスしてくれたらしい。この日の計画を練るために、カオリちゃんとは何度かメールのやり取りをしたのだが、その中で、鉄ちゃんたちの間では、いすみ鉄道を「い鉄」と略したり、鉄道に乗る時間が長い旅行のことを「鉄分の多い旅」と称したりすることを知った。
 「房総横断記念乗車券」は僕が代表して買ってくることした。JRから小湊鉄道に通じる通路を通って、ホームに下りると、僕たちが乗る予定の列車は既に入線していた。雨のためか、ホームにはさほど人がおらず、事務所でも並ばずに切符を買うことができた。僕たちが無事オレンジとグリーンを基調とした車両に乗り込むと、すぐに列車は動き出した。行楽日和だったら危なかったかも知れない。もっとも、多くの人がこの9時16分から9時22分の6分間で乗り換えを行うだろうから、乗り遅れる人がないよう、切符は車内でも販売しているはず、とカオリちゃんは付け加えてくれたのだが。
 僕たちが乗ったのは2両編成の前の車両だった。乗客は十数人ほどだったので、車内は空いており、みな思い思いの場所に座っていた。ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン、という列車の音が心なしか大きく響いているように感じた。
 やがて雨滴に濡れた車窓に桜や菜の花が見え隠れするようになった。
   
   
   
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 シズカちゃんが「1人3本ずつよーっ」と言いつつ、「ポッキーパンダ」の箱をみんなに回してくれた頃だったろうか、次第に、おおっ!と思わず声が出るような花々が沿線に現れるようになった。乗客たちはカメラを取り出し始めたが、雨が車内に吹き込むことを懸念して、窓を開けずにシャッターチャンスをうかがっていた。だが、そこはシズカちゃんである。ささっと、席を移動したかと思うと、列車が停車した間隙をついて、素早く窓を開けて、カシャカシャとデジカメのシャッターを切った。それを合図としたがごとく、駅に停車する度にここかしこで窓を開けての写真撮影大会となった。(シズカちゃんは「最初に窓開けたのは私の前のご夫婦の、ビデオ夫だよ」とコメントを寄せてくれたが、言われてみれば、ずーーーーーーっとビデオを回し続けていたあのビデ夫さんが最初にすっと窓枠に手をかけた記憶がある)
 圧巻は養老渓谷駅手前の菜の花畑であった。それまで「目に焼き付ければいいから」というトモエちゃんの言葉に、そうだよな、と大きく頷いていたのだが、見事な菜の花畑を目の端に捉えた瞬間、僕は躊躇することなく窓を開け、カメラを構えていたのだった。
  
  


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カオリちゃんブログはこちらから→「菜の花列車に乗って筍料理を食べに行こう! その1(小湊鉄道)」kaotansan.blog.so-net.ne.jp/2012-04-19


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ラ・ボンバンス検定2級自習問題・解答解説と分析(3)

2012-02-21 06:58:25 | Hepburn

 手元にある資料をまとめて、現時点における、岡元ワールド駄洒落メニューの解読表を作成してみた。「ラ・ボンバンス(メニュー解読)検定試験」に臨むにあたっては重要資料となるだろう。

 

<「ラ・ボンバンス」メニュ―解読コード(2012年2月時点)>

相並 「アイナメ」アイナメは漢字で鮎魚女または鮎並
あきあきです 「サンマの塩焼き」
厚アゲアゲ 「厚揚げ」
尼鯛 「甘鯛」
うにうに 「(ミニモニならぬ)ミニうに丼」
おめでたい 「鯛」
 *2012年1月期は真鯛のお造りと数の子巻き
宇志 「牛」
オカマス塩焼き 「魳(カマス)の塩焼き」
か2 「カニ」
(株)♪ 「カブラ;蕪」
ゴールド逢いたい 「金目鯛」
三冠王(注1) 
鈴木 乃亜来 「鱸(スズキ)の洗い」
隊 「鯛」
タイガー29 「虎フグ」
他家の子 「筍」
玉蜀黍 「タマネギ」
のthe罠 「野沢菜」
婆℃「(バード→)(地)鶏」
葉葉葉 「三つ葉」   
  cf. 根葉葉葉「根三つ葉」
ほおずき 「ほおずきトマト」

AB 「エビ」
AE 「合え」
are youソーメン 「鮎素麺」= a you so men 
blue10 「青唐辛子」
brownone64 「茶碗蒸し」
Bz 「ビーツ(チップス)」
Chuー?  「中華(風)」
Hill You 「おかゆ」
howmuchdon 「いくら丼」
gyu 「牛」
NEW麺 「煮麺(にゅうめん)」
soー3 「ソース」
U2 「ウニ」

5棒 「牛蒡」
8き 「焼き」
8木73 「焼きなす」
10 「と」コーヒーと紅茶、というように2つ以上の言葉を接続する並立助詞の「と」
10-FU 「豆腐」
10ま10 「トマト」
29 ①「肉(主に牛肉)」 ②「フグ」
   cf. 029「ヒレ肉」
33b8き 「炭火焼き」
34 「寿司」
64 「蒸し」
73 「なす」
831(注2) 「野菜」

・ 「(黒)ゴマ」 
 *「・・」と表記される場合あり。
 *「・」は天然を意味する場合あり。
○カサギ 「ワカサギ」
○プース 「(丸スープ→)スッポンスープ」
○73 「丸茄子」
☆貝柱 「干し貝柱」
~33 「カラスミ」
? 「(雲子→)白子」
↑ 「揚げ」

♪ ドレミファソラシドのいずれか

  e.g. ♪ー4 「ソース」、(株)♪ 「カブラ;蕪」
<°)))彡chi-zoo麺麭 「シラスチーズパン」

(右からの)逆読みパターン

  e.g. ↑わかぐふ「フグ皮揚げ」、るじすかのぶどさ「佐渡鰤の粕汁」

<注>
1三冠王
・2010年8月期「真夏の三冠王~和食編」鱧、松茸、蚫
・2011年7月期「三冠王」フカヒレ餡、ファアグラ、サマートリュフのトッピングの椀物
・2012年1月期「新春の三冠王」トリュフ、フォアグラ、フカヒレ入り百合根茶碗蒸し

2野菜
・2011年9月期はなぞなぞ形式。「蚊を池に落とすパワーを持っている831はな~んだ?」答えは「かぼちゃ(蚊が池にボチャッと落ちる)」。かぼちゃの煮つけに加えて、空心菜、あぶった落花生、あしたば、さつまいも、青唐のしょーゆ和え、水茄子の味噌漬け。
・2011年11月期は、・キノコのマリネ キュウリの和え物 ミツバのお浸し 梅を挟んだ大根のスライス レンコンチップス
・2012年1月期は計算問題形式(51.875×16+1=)で、内容は(加賀)きんじ草のおひたし、(博多)蕾菜のゆずこしょうマヨ、フルーツトマト、わさび菜。

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ラ・ボンバンス検定2級自習問題・解答解説と分析(2)

2012-02-21 06:12:18 | Hepburn
(6)(株)♪64
 これもわかるところから行こう。「64」は「ムシ」で「蒸し」だろうな。(株)は「カブ」…わかった!「かぶら蒸し」だ。「♪」はドレミファソラシドの「ラ」ということか。(1)の解答解説で触れたように、「♪ー4」で「ソース」と読ませることもあるから、「♪」は音階の読みなら何でもあり、ということなのだろう。
 C.’s Memoには「かぶら蒸し」という文字があって、大正解。
 さらに「伊勢エビ」という添え書きもあった。「かぶら蒸し」というのは、鯛などの白身魚に蕪のすりおろしを乗せて蒸し、餡をかけた料理なのだが、白身魚に伊勢エビが加わっていたということなのだろう。ただでさえ好物のかぶら蒸しに、伊勢エビの援軍。一口、食べて、冷酒をぐびりと呷りたかった。

(7)gyu029 他家の子 blue10 Bz
 「gyu」は「ギュー」で「牛」、「029」は「オニク」で「お肉」。合わせて「牛肉」だな。「他家」は「タケ」と読めるので、「他家の子」は「筍」。「blue」は「青」、「10」はここでは「トオ」と読んで、「青唐辛子」のことだろう。しかし、「Bz」がわからない。「ビーズ」、「ブズ」、「ビッツ」―どれもピンと来ない。
 C.’s Memoには「牛ヒレ たけのこ 青唐辛子 ビーツチップ」とあった。「029」の「0」が腑に落ちなかったんだよな。「0」は「レ」と読んで、やや苦しいが「ヒレ肉」か。そして「Bz」は「ビーツ」であったか。なるほどね。岡元さんは野菜のチップスを割と好んで出すようだ。食感のバリエーションを加えたいのだろうな。以前にもコースの終盤でレンコンチップスを食べさせてもらった記憶がある。See 「<ラ・ボンバンス検定準1級問題(2011年11月期)>解答」.
 というわけで、この問題は△。

(8)あ~んこう鍋
 これは何のひねりもなく、素直に「鮟鱇鍋」で、○。
 C.’s Memoには「肝」とある。「あん肝入り」ということだろうな。これも大好物。おいしそうだ。

(9)51.875×16+1=
 ん?計算問題か。電卓デンタク、と。電卓はどこだ?めったに使わないので、どこにあるのかわからない。あっ!そうか、パソコンの計算機機能を使えばいいんだ。なんたって、コンピューターはそもそも電子計算機、1秒間に凄まじい桁の計算ができるのだから。「ヘルプ」機能を使って、「計算機」をマウントし、数値を入力する。51.875×16=830。これに1を足せば、831、つまり「野菜」だな。季節の野菜は多種にわたるので、「野菜」がわかったことで、この問題は○とさせてもらおう。
 C.’s Memoによると、この時期の野菜は「(加賀)きんじ草のおひたし (博多)蕾菜のゆずこしょうマヨ フルーツトマト わさび菜」であった。わさび菜のおひたしにわさびをつけて食べるとまさに春の予感なんだよな。この間寿司政で出してもらった。「時間が経つにつれてはの上の方にわさびの風味が移って行くんですよ」とタマムラさんに教えてもらった。辛みが抜けると香しい春の温もりはもうすぐ、というわけだ。

(10)Chuー? Hill You
 うーむ。「Chuー?」か。「チューハート」、「チュー心」、「チューラブ」…よくわからんな。じゃあ「Hill You」はどうだ、「ヒルユー」。訳して「丘あなた」。んっ!そうか、これは「おかゆ」だ。いつもコースの締めくくりにはご飯類が出るし。だが、「Chuー?」がわからない。降参。
 正解は「中華風おかゆ(貝柱、カニ入り)」か。半分合ってたから△だな。「?」はたんに「チュー」に合わせた絵文字なのだろうか。

 自己採点結果。
(1)○「紅白ゴマ豆腐、車海老の雲丹和え、黒豆」
(2)○「佐渡鰤の粕汁」
(3)△「真鯛のお造りと数の子巻き」
(4)△「鰤のお寿司 牛肉の焼きおにぎり ワカサギフライタルタルソース」
(5)×「トリュフ、フォアグラ、フカヒレ入り百合根茶碗蒸し」
(6)○「かぶら蒸し」
(7)△「牛ヒレ たけのこ 青唐辛子 ビーツチップ」
(8)○「あん肝入り鮟鱇鍋」
(9)○「野菜」
(10)△「中華風おかゆ(貝柱、カニ入り)」
 ○を1点、△を0.5点とすると、10点満点で7点。合格は8点以上としたいので、今回は残念ながら不合格。よく復習して次回に備えなくては。

追記
<「ラ・ボンバンス」・2012年1月期・日本酒デギュスタシオン・ラインナップ>
1. 伯楽星 純米吟醸 おりがらみ(宮城 新澤醸造店)
2. 天狗舞 山廃仕込純米酒(石川 車多酒造)
3. 東洋美人 純米吟醸 大辛口(島根 澄川酒造)
4. 船中八策(高知 司牡丹)
5. 醸し人九平次 純米大吟醸 彼の地 2009(愛知 萬乗酒造)
6. 松の司特別 本醸造(滋賀 松瀬酒造)
7. 東洋美人 純米吟醸 おりがらみ 槽垂れ(ふなたれ)(島根 澄川酒造)
8. 八海山 しぼりたて原酒 越後で候(新潟 八海醸造)
9. 御湖鶴 純米大吟醸 金紋綿(長野 菱友醸造)
10. 十四代 槽垂れ おりがらみ(山形 高木酒造)
11. 超濃厚ヨーグルト酒(宮城 新澤醸造店)

 しーちゃん、詳細にわたる貴重なC.’s Memo、本当にどうもありがとう。おかげさまでたいへん勉強になった。


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ラ・ボンバンス検定2級自習問題・解答解説と分析(1)

2012-02-20 09:40:41 | Hepburn
(1)・10-FUABU2AE
 「・」はゴマ、それも黒い粒だから、黒ゴマだな。これは、以前にもあった。過去の記事を調べてみると、2011年9月期メニューだった。その時は、「・・♪ー4」で「ゴマソース」(「・・」はゴマのつぶつぶで、「♪」は「ドレミファソ」の「ソ」、「4」は中国語読みで「イー・リャン・サン・スー)を意味していた。See 「エピキュリアンVo. 5(3)」.
 「10-FU」は当然「豆腐」。
 「AB」は「エ―ビー」で海老、「U2」は「ウニ」でそのまま雲丹。これは上の「・・♪ー4」とともに表記されていた。その時のメニュー名は「・・♪ー4 ABU2 ・隊 宇志 5棒」で、ゴマソースを下敷きとしたローストビーフ(宇志→うし→牛肉)、牛蒡(5棒)、天然真鯛のお造り(・→点→天然、隊→鯛)、そしてエビとウニが盛りつけられた一皿が供された。「・」は黒ごまを意味する場合と、天然を意味する場合があるから要注意だな。
 「AE」は「合え」か。
 以上より、「・10-FUABU2AE」は「ゴマ豆腐海老雲丹和え」と推測する。
 C.’ s Memoによると、これは、お正月らしく「紅白ゴマ豆腐、車海老の雲丹和え、黒豆」という前菜の一皿であった。まあ○にしていいだろう。

(2)るじすかのりぶどさ
 これは右から逆に読めばよい。従って、「佐渡鰤の粕汁」だな。これは一字一句違わず、大正解。

(3)おめでたい
 お正月ならではのメニュー名なのだろうが、「鯛」は「おめでたい」に通じるので、よく慶事に用いられるというのはよく知られていることだ。ということで、これは「鯛の塩焼き」じゃないか。正解は「真鯛のお造りと数の子巻き」。「鯛」はあっていたということで△。

(4)手動くす玉(当たりが出たらスタッフまで!)
   ぶり34 焼きおにぎり29 ○カサギルタルタsoー3
 「手動くす玉」は料理じゃなくて、遊び心に富んだ岡元さんらしい、ミニくす玉の演出のなのだろうな。
 「ぶり34」は「ブリサシ」つまり「お刺身」だな。
 「焼きおにぎり29」の「29」は肉、つまりこれは「牛肉の焼きおにぎり」だ。似たようなのが前にあった。「松茸29マキマキ」で「松茸の牛肉巻」。See 「エピキュリアンVo. 5(2)」.
 問題は「○カサギルタルタsoー3」だ。わかるところから行こう。「soー3」は「ソース」だよな。あっ、わかった!「ルタルタ」は逆読みで「タルタル(ソース)」。ということは、「○」は「輪っか」ということで、「○カサギ」は「ワカサギ」と読める。
 以上から、これは「鰤のお造り、牛肉焼きおにぎり、わかさぎフライのタルタルソース和え」と推理。
 C.’ s Memoによると、何と「ぶり34」は「鰤のお寿司」だった。「34」は「ス(スリーのス)シ」だったのか!牛肉はロース肉、タルタルソースはバジル(テイスト)、という添え書きがあった。これも△。

(5)新春の三冠王
 「三冠王」シリーズはいつも難問だ。季節を代表する高級食材ベスト3を当てなくてはならないのだ。例えば、2011年7月期の「三冠王」は「フカヒレ餡とファアグラにサマートリュフのトッピング」であった。See 「エピキュリアンVo. 4(4)」.
 「新春の三冠王」って何だ?お正月と言ってもおせち料理しか思い浮かばないな。数の子はすでに出てしまったし、煮しめ、かまぼこ、きんとん、黒豆、伊達巻きなんかでは高級とは言い難いし。これは降参で×。
 正解は、「トリュフ、フォアグラ、フカヒレ入り百合根茶碗蒸し」。特に「新春」と冠がつくものではないので、これを当てるのは無理な相談だ。


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