(6)バブルB
「あわび鍋」
バブルは「泡(あわ)」、Bは「ビー」で、合わせて「あわび」。
実際のメニューには、「バブルB ノリノリ めかわリロセ」とあった。「ノリノリ」は「生海苔」、「めかわ」と「リロセ」は再び右からの逆読みで「わかめ」と「セロリ」。
これは、あわびをメインとして、生海苔とわかめが添えられた海の香りたっぷりの小鍋で、セロリの薄切りがいいアクセントになっていた。
ここでのお酒はぬる燗。「ラ・ボンバンス」でのぬる燗は初めてのこと。
(7)02910087・・ダレ
「牛肉とお花の冷しゃぶ、ごまだれソースがけ」
029で「お肉」、10は「と」、087は「お花」で、「肉とお花」。
「・・」は(5)に続いて再び「ごま」で、ごまだれ。
小さな四角い銀の蓋を明けると、色鮮やかなエディブルフラワー(edible flower:食用花)が目に飛び込んできた。美しい吹き寄せちらしのようでもあった。牛肉と季節の野菜には軽く火が通され、ごまだれがかかっている。お花をあしらった「冷しゃぶ」というわけだ。
(8)ジンジャー♪13
「新生姜飯」
ジンジャーは言うまでもなく「生姜」。
♪は(1)でも述べたように、「ドレミファソラシド」のいずれか。1は「いち」の「イ」、3は「スリー」の「ス」ということで、「ドレミ…」は「ラ」を選択して、「ライス」となる。
小振りの土鍋で炊かれた「新生姜の炊き込みご飯」。スタッフが蓋を開ける。おおッ!立ち上る湯気の向こうに、米の一粒一粒が見事に立って、艶やかに輝いているではないか。目にするだけでも感動だ。お茶碗によそって頂いた炊き込みご飯をパクッと口に放り込むと、新生姜の香りと出汁の風味が口の中に優しく広がる。磨き抜かれたお米はエッジが利き、はっきりとした輪郭が印象的だ。お宝とも言えるお焦げがまるで郷愁を誘うようにさらなる風味を加える。ご飯を食べているだけなのに、昔日の感傷が胸にこみ上げてくるとは!日本のお米文化の奥深さを思い知らされた。
残ったご飯はおにぎりにしてもらい、家に持って帰った。帰宅後、嫁のマッチは3個のおにぎりを「うまうま、うまうま」とあっという間に平らげた。
◆ ◆ ◆
さる5月28日(月)、その1週間ほど前、キヤスのお母さんが古希を迎えられたということで、キヤスがお母さんを西麻布「ラ・ボンバンス」に招いたそのお祝いの席に僕も御一緒させて頂いた。
「ラ・ボンバンス」2012年5月期の献立は、上で紹介した8品に加え以下のものがあった。
・稚鮎炭火焼 蓼ソース添え(Are you ready イェーイ!:Are you→アーユー→鮎)
・フォアグラとスクランブルエッグ イングリッシュマフィンと共に(フォアグラ スクランブルーイングリッシュマフィア)
・今月のデザートセット(白いコーヒー&黒ゴマのシャーベット シャンパンゼリー)
キヤスママは、ブースの壁に掛かっていたヒロヤマガタの画に目を留め、あくまで日本でありながらも西洋的なテイストを感じさせるところがお店の雰囲気に調和している、と褒めた。いつものように快活に目を輝かせながら、料理の一品一品に舌鼓を打ち、ご自身でも焼物を嗜(たしな)まれることもあり、食器やお猪口や切り子の一つ一つに感心しておられた。そして、「食は芸術よね」と北大路魯山人を思わせる一言をさらりと言ってのけた。
僕たち3人は、田無の家のこと、昨年他界されたキヤスパパと最後にお世話になった病院の先生のこと、キヤスをはじめとする子供たちのこと、草花のこと、旅のこと、そして友のことなど、尽きせぬ想いを口々に語り合った。宿命的なことに、楽しい時間はあっという間に過ぎ、ふと時計を見ると入店してから3時間あまりが経とうとしていた。柴又方面から「今日はこれでお開きということで」という声が聞こえたような気がした。
僕たちは店の外でシェフの岡元さんに見送られて、タクシーに乗り込み、渋谷まで行き、そこから山手線に乗った。新宿駅で埼京線に乗り換えるために、僕は電車を降りた。近いうちにマッチと息子の京を田無の家に連れて行くことを約束して。
キヤスママ、キヤス、今日は会食の席に僕のことも混ぜてくれて本当にありがとう。言葉にならないぐらい嬉しかった。また、楽しい思い出作りに励もう!
そしてキヤスママ、ママがいつまでも若くお元気でいられることを心よりお祈りしています。
「あわび鍋」
バブルは「泡(あわ)」、Bは「ビー」で、合わせて「あわび」。
実際のメニューには、「バブルB ノリノリ めかわリロセ」とあった。「ノリノリ」は「生海苔」、「めかわ」と「リロセ」は再び右からの逆読みで「わかめ」と「セロリ」。
これは、あわびをメインとして、生海苔とわかめが添えられた海の香りたっぷりの小鍋で、セロリの薄切りがいいアクセントになっていた。
ここでのお酒はぬる燗。「ラ・ボンバンス」でのぬる燗は初めてのこと。
(7)02910087・・ダレ
「牛肉とお花の冷しゃぶ、ごまだれソースがけ」
029で「お肉」、10は「と」、087は「お花」で、「肉とお花」。
「・・」は(5)に続いて再び「ごま」で、ごまだれ。
小さな四角い銀の蓋を明けると、色鮮やかなエディブルフラワー(edible flower:食用花)が目に飛び込んできた。美しい吹き寄せちらしのようでもあった。牛肉と季節の野菜には軽く火が通され、ごまだれがかかっている。お花をあしらった「冷しゃぶ」というわけだ。
(8)ジンジャー♪13
「新生姜飯」
ジンジャーは言うまでもなく「生姜」。
♪は(1)でも述べたように、「ドレミファソラシド」のいずれか。1は「いち」の「イ」、3は「スリー」の「ス」ということで、「ドレミ…」は「ラ」を選択して、「ライス」となる。
小振りの土鍋で炊かれた「新生姜の炊き込みご飯」。スタッフが蓋を開ける。おおッ!立ち上る湯気の向こうに、米の一粒一粒が見事に立って、艶やかに輝いているではないか。目にするだけでも感動だ。お茶碗によそって頂いた炊き込みご飯をパクッと口に放り込むと、新生姜の香りと出汁の風味が口の中に優しく広がる。磨き抜かれたお米はエッジが利き、はっきりとした輪郭が印象的だ。お宝とも言えるお焦げがまるで郷愁を誘うようにさらなる風味を加える。ご飯を食べているだけなのに、昔日の感傷が胸にこみ上げてくるとは!日本のお米文化の奥深さを思い知らされた。
残ったご飯はおにぎりにしてもらい、家に持って帰った。帰宅後、嫁のマッチは3個のおにぎりを「うまうま、うまうま」とあっという間に平らげた。
◆ ◆ ◆
さる5月28日(月)、その1週間ほど前、キヤスのお母さんが古希を迎えられたということで、キヤスがお母さんを西麻布「ラ・ボンバンス」に招いたそのお祝いの席に僕も御一緒させて頂いた。
「ラ・ボンバンス」2012年5月期の献立は、上で紹介した8品に加え以下のものがあった。
・稚鮎炭火焼 蓼ソース添え(Are you ready イェーイ!:Are you→アーユー→鮎)
・フォアグラとスクランブルエッグ イングリッシュマフィンと共に(フォアグラ スクランブルーイングリッシュマフィア)
・今月のデザートセット(白いコーヒー&黒ゴマのシャーベット シャンパンゼリー)
キヤスママは、ブースの壁に掛かっていたヒロヤマガタの画に目を留め、あくまで日本でありながらも西洋的なテイストを感じさせるところがお店の雰囲気に調和している、と褒めた。いつものように快活に目を輝かせながら、料理の一品一品に舌鼓を打ち、ご自身でも焼物を嗜(たしな)まれることもあり、食器やお猪口や切り子の一つ一つに感心しておられた。そして、「食は芸術よね」と北大路魯山人を思わせる一言をさらりと言ってのけた。
僕たち3人は、田無の家のこと、昨年他界されたキヤスパパと最後にお世話になった病院の先生のこと、キヤスをはじめとする子供たちのこと、草花のこと、旅のこと、そして友のことなど、尽きせぬ想いを口々に語り合った。宿命的なことに、楽しい時間はあっという間に過ぎ、ふと時計を見ると入店してから3時間あまりが経とうとしていた。柴又方面から「今日はこれでお開きということで」という声が聞こえたような気がした。
僕たちは店の外でシェフの岡元さんに見送られて、タクシーに乗り込み、渋谷まで行き、そこから山手線に乗った。新宿駅で埼京線に乗り換えるために、僕は電車を降りた。近いうちにマッチと息子の京を田無の家に連れて行くことを約束して。
キヤスママ、キヤス、今日は会食の席に僕のことも混ぜてくれて本当にありがとう。言葉にならないぐらい嬉しかった。また、楽しい思い出作りに励もう!
そしてキヤスママ、ママがいつまでも若くお元気でいられることを心よりお祈りしています。