ビールで喉を潤した後は、お酒にチェンジ。ぬる燗と冷酒を2本ずつお願いした。
先付けの3皿目は長方形のお皿に乗った3品。
(料理写真はカオリちゃんの「かおたん日記」をご覧あれ。http://kaotansan.blog.so-net.ne.jp/archive/20120906)
・新イカ1枚付けのお寿司2貫
新イカの身は白く透明感にあふれている。歯切れは危ういほどに繊細で、淡い甘みと酢飯が織りなす一体感は絶妙である。咀嚼後にグビリとやるお酒とのマリアージュといったら!
・新イカの口周りのずんだ和え
新イカに限らず、イカの中で僕が一等好きな部位が口の周りだ。胴体よりも淡麗な旨味と柔和な食感が口の中で官能的に溶け合うからだ。新イカの口周りならなおさらだ。この日、親方はそれをずんだと和えて出してくれた。ずんだとは「ずんだ餅」に代表されるように、枝豆(ときに空豆)をすりつぶして作るペーストのことである。晩夏の味覚をさらに深めるこの一品はどんな食通をも唸らせるに違いない。
・新子のカッパ寿司
新子とは小鰭(こはだ)の幼魚のこと。よって、小鰭同様に塩で軽く締めてある。親方はそれを薄くスライスしたキュウリの浅漬けを酢飯代わりにして握ってくれた。新イカと新子の共演などまさにこの時期にしか実現し得ない組み合わせだ。
・赤ピーマンの握り
赤ピーマンのお寿司とは驚き、そして同時にニヤリとさせられた。親方はときどきこうして変化球を投げてくるのだが、その度に僕は親方の懐深い、なおかつ自由な感性に感服してしまう。ブロッコリーの天ぷらしかり。海老の頭から出汁をとったカレーライスしかり。茂竹は創業1913年の老舗で、親方は3代目にあたるのだが、今なお、この店が僕たちにとって新鮮さを失わないのは、その歴史がもたらした技術の蓄積に加え、こうした親方の柔軟な感性によるところが大きいと僕は思っている。
先付けの3皿目は長方形のお皿に乗った3品。
(料理写真はカオリちゃんの「かおたん日記」をご覧あれ。http://kaotansan.blog.so-net.ne.jp/archive/20120906)
・新イカ1枚付けのお寿司2貫
新イカの身は白く透明感にあふれている。歯切れは危ういほどに繊細で、淡い甘みと酢飯が織りなす一体感は絶妙である。咀嚼後にグビリとやるお酒とのマリアージュといったら!
・新イカの口周りのずんだ和え
新イカに限らず、イカの中で僕が一等好きな部位が口の周りだ。胴体よりも淡麗な旨味と柔和な食感が口の中で官能的に溶け合うからだ。新イカの口周りならなおさらだ。この日、親方はそれをずんだと和えて出してくれた。ずんだとは「ずんだ餅」に代表されるように、枝豆(ときに空豆)をすりつぶして作るペーストのことである。晩夏の味覚をさらに深めるこの一品はどんな食通をも唸らせるに違いない。
・新子のカッパ寿司
新子とは小鰭(こはだ)の幼魚のこと。よって、小鰭同様に塩で軽く締めてある。親方はそれを薄くスライスしたキュウリの浅漬けを酢飯代わりにして握ってくれた。新イカと新子の共演などまさにこの時期にしか実現し得ない組み合わせだ。
・赤ピーマンの握り
赤ピーマンのお寿司とは驚き、そして同時にニヤリとさせられた。親方はときどきこうして変化球を投げてくるのだが、その度に僕は親方の懐深い、なおかつ自由な感性に感服してしまう。ブロッコリーの天ぷらしかり。海老の頭から出汁をとったカレーライスしかり。茂竹は創業1913年の老舗で、親方は3代目にあたるのだが、今なお、この店が僕たちにとって新鮮さを失わないのは、その歴史がもたらした技術の蓄積に加え、こうした親方の柔軟な感性によるところが大きいと僕は思っている。