行徳平兵衛の徒然

とりあえずは奥の細道の自転車放浪記

平兵衛の「奥の細道」-28  直江津~市振

2007年10月17日 | 奥の細道
 2007年10月3日(水) 晴れ
5時30分に宿を出て春日山城へ。 R123からR8を経て、旧道のR185を進む。 右折しR180の急坂を上り春日山神社に到着する。 早朝の爽やかな空気の中、麓からの人々が散歩している。 遙か彼方には弥彦の山が幽かに見える。 直江津と高田は上越市となったが、古くは国府があり、上杉謙信の春日山城、堀氏の福島城、松平氏の高田城、また親鸞聖人の足跡、雁木のある街並みと見所は多い。 山城の春日山からR63を経由し、平城の高田城へ行く。 時代により城の作り方も大きく変わるものだ。 R579で北上し北陸道を西進する。 岩殿山かからは海岸線を進むが、有間川駅辺から久比岐自転車道が浦本まで30km以上続く。 この自転車道は鉄道の廃線を利用したらしく山の中腹を通り、右手が広々とした日本海で、左手の斜面の木々が日差を遮り最高のサイクリングを楽しめる。 あまりの快適さに鼻歌を口ずさむと、トンネル内は反響が素晴しく、かの有名なテノール歌手の様に聞こえるから不思議だ(それほんと?)。 名立 藤崎 鬼舞 鬼伏の集落を過ぎると、間も無く浦本でR8へ合流する。 芭蕉が衣を濡らした早川を渡り、 押上東交差点から旧道で糸魚川駅へ入る。 観光協会で子不知 親不知の旧道情報を得るが、自転車での通行はお断りとのことだ。 行ける所まで進もうとR8を西進し、青海川を過ぎると歩道は消え車の危険を強く感じる。奥の細道には「今日は親しらず・子しらず・犬もどり・駒返しなどといふ、北国一の難所を越えて-------」とあるが、今は車が一番怖い。 勝山と天険トンネル辺で道路工事があり交互通行となっていた。 車の途切れる時間帯にフルスピードで距離を稼ぐこととした。 途切れる時間が約5分、車のスピードが50km/hr 自転車が20kmで、 稼げる時間と距離は連立1次方程式だ。 解は8.33分後 2.78km地点で避難体制に入ればよい事になる。 この動作を繰り返し展望台に辿りつく(実際には車の接近音で避難)。 天険トンネル手前で、楽しみにしていた「如砥 如矢」と云われた旧道を進む。 案内板によると絶景ポイントの様で、飛騨山脈が海に落ち込む親不知の断崖が見える。 昔はあの海岸線を通ったのであろう。 トンネルの先でR8に合流し、やや余裕のある路肩を走り市振に入る。
先ずは街道の松(写真)を、そしてR8の下をくぐり長円寺の芭蕉句碑「一つ家に 遊女もねたり 萩と月」 芭蕉の宿の桔梗屋跡 関所跡を尋ねて、市振駅から電車で今日の宿泊地糸魚川に戻る。
宿着 16時  今日の走行距離 80km



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