行徳平兵衛の徒然

とりあえずは奥の細道の自転車放浪記

平兵衛の「奥の細道」-32 金沢~山中温泉

2008年05月16日 | 奥の細道
2008年4月27日(日)晴
金沢駅を7:00に出発。元車・片町(芭蕉の辻)交差点を経由し犀川大橋に着く。左岸上流の土手に芭蕉句碑が犀川を背に立っている(金沢は何処も彼処も”あかあかと日は難面なくも-----“の句ばかりだ)。段丘上の成学寺に秋日塚と芭蕉句碑があり、あたりは寺町らしく、寺々の一角に願念寺がある。寺には一笑塚や一笑辞世句「心から 雪うつくしや 西の雲」、そして芭蕉句碑「つかもうごけ 我泣声ハ 秋の風」等があり暫し留まる。
「小鯛さす 柳すずしや 海士が軒」の金石町(西浜)は横目で見過し、安宅の関に向った。
R157からR29に入り松任の街を過ぎ、田圃の中の松任美川線を南西に向う。米光町辺りの田の畔には、室町時代の満福寺跡の碑があり、むかしはこの辺を北陸道が通っていたのだろうか?
美川宿を過ぎ手取川を渡り小舞子駅前を通過。北陸自動車道の下を抜ける“ぬかるみの地下歩道”に不平を云っている間に、安宅の住吉橋に到着する。
右手の森が住吉神社で、その裏手が安宅の関跡(写真)だ。海岸線一面に白い花が咲き誇り、打ち寄せる波には、義経主従の其の時の緊張感は今は無い。
浮柳新橋・R25を経て京町交差点を右折し小松の市街に入る。相変わらず融雪水の赤茶けた道路が続くが、宿場町の俤を残す街並みには、落ち着ついた雰囲気が漂い、将来に残していきたい街だ。本折町の日吉神社には「芭蕉翁留枝之地」「しほらしき 名や小松ふく 萩薄」の碑があり、また多太神社には「むざんやな 甲の下の きりぎりす」の大きな新しい芭蕉句碑が見られる。
これより那谷寺へ向うが、JRの線路に並進しながら南下する。小松製作所の前に出ると左折し、陸橋でJRを越えR8を南下し、二ッ梨交差点を左折する。道なりに進み加賀芙蓉CCを抜けると目的地は目の前だ。
那谷寺は那智勝浦の那智山青岸渡寺の「那」と岐阜の谷汲山華厳寺の「谷」を合わせ名付けたとのことだ。奇岩と清らかな流れ、苔むす庭と時古る木々に抱かれ、暫し旅の疲れを癒す。境内の芭蕉句碑「石山の 石より白し 秋の風」を吟じながら山中温泉宿に向って出発した。
R11を南に進み、山代温泉街を過ぎ、長く走りにくい登りの道をひたすら走り続け18時前に宿へ到着した。
今日の走行距離 65km


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