行徳平兵衛の徒然

とりあえずは奥の細道の自転車放浪記

平兵衛の「奥の細道」-26  新潟~出雲崎

2007年10月17日 | 奥の細道
 2007年10月1日(月)  晴れ
コンビニ弁当を買い駅前を6時にスタート。 信濃川の万代橋を渡り白山神社へ向かう。 この神社は整備された大きな公園に囲まれ、多くの人々が早朝から散歩を楽しんでいた。 公園の東屋で蓮池を眺めながらの朝食は大変美味い。 新潟市役所前のR116を南西に向かう。 分水路の有明大橋を渡り 青山 小針 寺尾の駅を過ぎ、新潟大学前駅近くを右折しR16には入る。 内野駅前で道は北陸道のR2に変わる。 木山交差点先で左側に田舎道があり快適だ。 R2合流後、まもなく佐潟公園が右手に広がり、ラムサール条約との関係からか、公園はよく整備されている。 湿地帯の周囲にはサイクリング道路も整えられているようだ。 松野尾の交差点を過ぎると、又も左側に旧道がありのんびりと走れる。 竹野町を過ぎ鷲ノ木から右折し旧道を暫く進み、ゴルフ場手前を左折R460に出る。 数百メートル西に進み左折すると田圃の中の直線道路が岩室温泉まで続く。 周囲の山並みや道端の野花を眺めながら無人の道を快適に走る。 岩室温泉を過ぎ、なだらかな上り坂の北陸道が弥彦に向かって続き、弥彦岩室口交差点を右に入ると宝光院だ。 小さな寺院で芭蕉句碑の後ろは競輪場で、なんともチグハグな情景だ。 間も無く門前町を従えた広大な弥彦神社に到着する。 社の杉木立の中、遅鳴きの蝉の声を聞きながら暫し休憩する。 次の目的地西生寺への山越えの道を土産屋で尋ね、門前町を南下しスカイラインを横切り、広福寺横の上り坂を進む。森の中の突き当りを右折(左折すると道は草に埋もれ行き止まりとなる)しスカイラインへ合流する。 しばらく上り坂が続き、猿ケ馬場で日本海側への下り道に入る。 坂の途中の弥彦神社の分社横を数百メートル上ると西生寺に辿りつく。 ここでも雄大な日本海が松の枝越しに鳥瞰(写真)出来る。
 辿り来て つく法師鳴く 西生寺   平兵衛
この寺には即身仏の弘智法印の大きな像がある。 千葉の匝瑳郡匝瑳村の生まれだそうだ。 片や聖人、片や古希を過ぎても時々キレル出来のわるい老人の同県人としては、せめてあやかりたいと賽銭を奮発する。 
寺を後にし、野積の荒屋まで坂道を下りR402へ出る。 大河津分水路を野積橋で越える、寺泊の町や港を過ぎ大和田 郷本あたりを過ぎ、海岸の北陸道を南下する。 左手の崖の斜面には一面の尾花、右手は何処までも続く空と紺碧の海が水平線で溶け合う。 岸辺ではドドドドオーと波音が繰り返される。 前方の森が出雲崎の入り口の井鼻だろう。 町は3.6kmnの街道を挟み、山側が上町海側が下町で、北が下(シモ)京都に近い南が上(カミ)と呼ばれ、映画のセットの様な佇まいだ。 ここは良寛の生誕の地でもあり良寛オンパレードだ。 江戸時代は佐渡の金銀の集積地で天領になっていた。 町屋は妻入り形式で、当時の税金は間口の幅で決まるので、間口が狭く「うなぎの寝床」のようだ。 芭蕉公園には「銀河の序」の石碑がある。 「北陸道に行脚して、越後の国出雲崎という所に泊まる。かの佐渡島は、海の面十八里-------日はすでに海に沈んで、月ほのくらく、銀河半天にかかりて、星きらきらと冴えたるに-------荒海や 佐渡に横たふ 天の川」
宿着 16時30分  今日の走行距離 74km



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