響灘ビオトープ水生生物部

水辺の生きものの楽園「響灘ビオトープ」
水生生物の調査成果や体験活動の様子を通じて
その魅力をご紹介します!

ムツボシツヤコツブゲンゴロウの斑紋変異

2008-11-27 22:47:55 | ゲンゴロウ




中国地方産。

2008年11月採集。



斑紋変異が、地域や個体によって

よく見られると図鑑にはあったが初めて見た。



変異パターンも、個体によりさまざま。

画像は、かなり模様が崩れた個体。



福岡県の(過去の)産地では見られなかったので、

びっくりした。



ムツボシを現地で見てると、

福岡で生息地が失われてしまった無念や無力さが思い返され

残念で情けなくていたたまれなかった。




中国地方初記録のムモンチビコツブゲンゴロウ

2008-11-22 19:20:15 | ゲンゴロウ




今回は、福岡県の水昆ではないがムモンチビコツブゲンゴロウ。


今月上旬の中国地方で実施した、

あるゲンゴロウ種の生息現状調査時に10個体ほど採集した。


いそうだ、いるかも、いるんじゃないの。

そんなこと頭の片隅に思いながら網を見つめていたら、

本当にいたのでびっくり。


思わず「ムモンチビとの出会いの歌」を唄ってしまった。

(その歌がどんなメロディでどんなフレーズだったか・・忘れた)


中国地方初記録だと思われる。





この調査を文章にまとめるように言われて、

しかも月末〆切で手つかず。

そんな場合じゃないけど、更新していないブログというのも

何だか気になるもので・・つい。






キボシチビコツブゲンゴロウの摂餌行動

2008-11-17 20:43:15 | ゲンゴロウ

キボシチビコツブゲンゴロウも他の微小種の例にもれず、

生態に不明な点が多い。


調べようにも、全国で生息地が10か所を切り、

生息数の現状も不明な場合もある。

過去の記録数も、1個体のみ、数個体だけ、というのも多い。


それで、調べようにも、研究しようにも、

そもそも調査研究対象がいないというわけだ。


魚部では、この種の保全や保護に関わろうとしている関係で

その生態の解明に取り組みたいと考えている。




と、前置きは非常に仰々しいが、今回はエサを食べた画像の紹介。

何を食べるか、おそらく動物食だろうと想像はできても、

前述の理由から、確かめた例はない。


だから、ただ「エサを食べた」というだけの画像なんだが、

やっぱり動物食をするのだという「摂餌行動」というタイトルに

カッコ付けてしてみたわけ・・






2個体がクリルの塊に寄ってきた。






破片に、1個体が乗っかって食べていた。





福岡県初記録、なんだそうだ。

2008-11-12 21:45:38 | ガムシ



2008年10月に生息地で撮影したチュウブホソガムシ。


この水昆ブログで、前にも話題にした。

その後、魚部相談役である畏友N氏により、

今回の発見は福岡県初記録であることが分かった。


N氏らと取り組む水昆図鑑で、「公式の記録」として出す予定。





3番目の生息確認地。

ここ以外に周辺で2か所で記録した。

このあたりはチュウブホソガムシの生息エリアなのだろう。