響灘ビオトープ水生生物部

水辺の生きものの楽園「響灘ビオトープ」
水生生物の調査成果や体験活動の様子を通じて
その魅力をご紹介します!

春、小さな川で

2011-04-06 21:00:56 | ゲンゴロウ




エビの調査採集で訪れた、市内の小河川。

ずうっと採集しながらさかのぼる。





ふと、アメンボの姿が。

「アメンボ」より小さく、

「ヒメアメンボ」よりも大きい感じ。


掬ってみる。

あら、「ヤスマツアメンボ」だ。

オスだった。




さらにさかのぼると、可動堰。

この時期は倒しているが、それでも水がたまっていた。

水に浸かった植物をガサガサ、というよりゴシゴシ。





おや、コガタノゲンゴロウ!

少し離れた場所に、産廃埋立地にできた湿地がある。

いつしかそこはかつて本土側にいた水生昆虫が

何種も生き残る貴重な場所になっていた。

現在、整備されて注目のビオトープとなっている。


おそらくそこから飛来したのだろう。

この川の山向こう、洞海湾側に面した池でも

去年春に部員が採集したコガタノと同様に。


今の本土側の自然の状態が、

かつてコガタノが住めなくなってしまったのと違って

改善されているならば、

こうして埋め立て地ビオトープから供給されるのをもとに

再び分布を拡大していけるかもしれない。



今後楽しみにして、見守っていきたい。

どこかの誰かが放したに違いない2年前のタガメ騒動の

アヤシイ、そしてもの悲しい由来不明のタガメと違って。