エビの調査採集で訪れた、市内の小河川。
ずうっと採集しながらさかのぼる。
ふと、アメンボの姿が。
「アメンボ」より小さく、
「ヒメアメンボ」よりも大きい感じ。
掬ってみる。
あら、「ヤスマツアメンボ」だ。
オスだった。
さらにさかのぼると、可動堰。
この時期は倒しているが、それでも水がたまっていた。
水に浸かった植物をガサガサ、というよりゴシゴシ。
おや、コガタノゲンゴロウ!
少し離れた場所に、産廃埋立地にできた湿地がある。
いつしかそこはかつて本土側にいた水生昆虫が
何種も生き残る貴重な場所になっていた。
現在、整備されて注目のビオトープとなっている。
おそらくそこから飛来したのだろう。
この川の山向こう、洞海湾側に面した池でも
去年春に部員が採集したコガタノと同様に。
今の本土側の自然の状態が、
かつてコガタノが住めなくなってしまったのと違って
改善されているならば、
こうして埋め立て地ビオトープから供給されるのをもとに
再び分布を拡大していけるかもしれない。
今後楽しみにして、見守っていきたい。
どこかの誰かが放したに違いない2年前のタガメ騒動の
アヤシイ、そしてもの悲しい由来不明のタガメと違って。