響灘ビオトープ水生生物部

水辺の生きものの楽園「響灘ビオトープ」
水生生物の調査成果や体験活動の様子を通じて
その魅力をご紹介します!

チビミズムシの仲間

2008-03-28 00:30:12 | 水生半翅




チビミズムシの仲間。
まだ同定していない。

2008年3月採集。
北九州市産。


今まで見ていても、
いわば見ていないふりをしていた水生昆虫。

これがいるとあまり狙いの水昆がいない場合が多い気がして、
「あ~ここはだめだぁ」という気分の指標種的扱いだった。


よく見ると、おもしろい。

3種(?)大型ミズムシの競演

2008-03-23 13:48:55 | 水生半翅
2008年3月、何度か溜め池調査をしている。


ある溜め池でのこと。
岸辺まで降りていくと、水辺に近い水中で何かが泳いでいる。
それも何匹も。


ハイイロゲンゴロウにしては、動きや大きさが違う。
もしかしてもしかして・・と思いつつ、
網を持つ手は半ば無意識的に動いて、「その生物」をザブッと掬ってた。





  ウオォー! やっぱりだ!!


ものすごい数のオオミズムシが網の中で、うごめいている。


  ん?





  ウワアー! もしかしてナガミズムシもいる!!


さらには、ミヤケミズムシまでもいた。

キボシチビコツブ冬期調査その2

2008-03-23 13:47:10 | ゲンゴロウ
2月中旬、雪がちらつき、もの凄く寒い日。
酷寒の中、ある溜め池で水生昆虫調査を行った。

12月下旬にも行ったが、その第2弾。


ゲンゴロウの微小種の多くは、繁殖生態はもちろん、
冬はどこで過ごしているのかということすら不明なものが多い。

今日のテーマは、キボシチビコツブゲンゴロウ。
おそらく水中越冬を継続していると思われるが、何せ知見がないので。




調査は、関東からいらした専門家のK氏、
そして魚部の生き物ツートップのk藤君とA木君のOB2人。


 (※調査風景や確認生体の画像を、誤って消してしまったのか、無い!)


このとき、気温は4℃弱。
当然のことながら、手はずっと濡れている。いちいち拭いたりしないから。

網の中の泥などを、数㎜のゲンゴロウ(しかも寒さで動かない!)を
とてつもない集中力で見続ける。

ふと、手に目がいく。
この寒いのに“モワッ~”と湯気が立ち上っているじゃないか・・

ただでさえ残り少ないエネルギーが刻々と、寒さに奪われていた。




前回は見当たらなかったが、
何と今回は「オオマルケシゲンゴロウ」を確認できた。

コイツもどうやら水中越冬のようだ。


最初は気合い不足で何も見つけきれなかったが、
次第に酷寒へ「負けるもんか!」パワーが出てきたせいか、見え始めた。


最後の網には、わずか一網の中に、下記の種&個体数を見つけた。

・キボシチビコツブゲンゴロウ 11個体
・オオマルケシゲンゴロウ    6個体
・マルケシゲンゴロウ      3個体


4名ともダメージ大だったが、有意義な調査だったと言えるだろう。