2月中旬、雪がちらつき、もの凄く寒い日。
酷寒の中、ある溜め池で水生昆虫調査を行った。
12月下旬にも行ったが、その第2弾。
ゲンゴロウの微小種の多くは、繁殖生態はもちろん、
冬はどこで過ごしているのかということすら不明なものが多い。
今日のテーマは、キボシチビコツブゲンゴロウ。
おそらく水中越冬を継続していると思われるが、何せ知見がないので。
調査は、関東からいらした専門家のK氏、
そして魚部の生き物ツートップのk藤君とA木君のOB2人。
(※調査風景や確認生体の画像を、誤って消してしまったのか、無い!)
このとき、気温は4℃弱。
当然のことながら、手はずっと濡れている。いちいち拭いたりしないから。
網の中の泥などを、数㎜のゲンゴロウ(しかも寒さで動かない!)を
とてつもない集中力で見続ける。
ふと、手に目がいく。
この寒いのに“モワッ~”と湯気が立ち上っているじゃないか・・
ただでさえ残り少ないエネルギーが刻々と、寒さに奪われていた。
前回は見当たらなかったが、
何と今回は「オオマルケシゲンゴロウ」を確認できた。
コイツもどうやら水中越冬のようだ。
最初は気合い不足で何も見つけきれなかったが、
次第に酷寒へ「負けるもんか!」パワーが出てきたせいか、見え始めた。
最後の網には、わずか一網の中に、下記の種&個体数を見つけた。
・キボシチビコツブゲンゴロウ 11個体
・オオマルケシゲンゴロウ 6個体
・マルケシゲンゴロウ 3個体
4名ともダメージ大だったが、有意義な調査だったと言えるだろう。