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熊野川河口大橋の新宮市側の状況(2023/7時点)前編

関連ブログ記事・・・2023/2/3付「紀伊半島一周高速道路の和歌山県側未開通区間の状況(事業評価結果より)

和歌山県新宮市と三重県紀宝町の間を流れる熊野川には、このブログを書いている時点では道路橋は「新熊野大橋」(国道42号)と「熊野大橋」の2つしかなく(GoogleMap参照)、うち熊野大橋は1935年に完成した幅の狭いトラス橋で、国道42号の旧道として三重県側→和歌山県側の一方通行で供用中です。

https://www.iot.ac.jp/building/ohgaki/%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E3%81%AE%E6%A9%8B/

1974年に開通した新熊野大橋も対面2車線しかありません(ストリートビュー参照)。

熊野川の両岸は生活圏として一体化しているにもかかわらずこれではあまりにも脆弱であり、渋滞対策・災害対策として熊野川の河口部に自動車専用の巨大橋「熊野川河口大橋」を建設することとなりました。新宮紀宝道路(新宮北IC~紀宝IC間約2.4km)の約半分が、橋本体および取り付け部となります。

https://www-1.kkr.mlit.go.jp/kinan/road/tsukuru/shinguu/history/20201101.pdf

https://www.kozobutsu-hozen-journal.net/walks/20711/

2017年度に着工し、開通予定は2024年秋ですが、2023年2月にはすでに橋本体レベルで和歌山県側と三重県側が接続しており、2023/6/26には地元の子どもたちを招いての体験学習会が橋の上で開催されました。中央分離帯の鉄筋の一部は、この子どもたちが組み立てたものです。

https://www.agara.co.jp/article/285443

そして、2023/7/9には「熊野川河口大橋の連結を祝う会」が開催されました。

https://www.kkr.mlit.go.jp/news/top/press/2023/20230605-2iwaukai.html

https://www.tv-wakayama.co.jp/news/detail.php?id=75137

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こちらでは、2023/7/上旬時点の熊野川河口大橋の新宮市側の状況、および最終的に新宮紀宝道路と新宮道路の接点となる新宮北IC付近の様子を報告します。

新宮駅から東に10分ほど歩くと、王子製紙の工場跡地に丘を築いた津波避難場所があります。

丘のてっぺんからは、熊野川河口大橋の全体像がよく見えました。対岸に見える工場は、北越コーポレーション(旧紀州製紙)の製紙工場です。

川沿いに出ます。橋は新宮市側で緩やかにカーブしています。

橋の先には盛土が続きます。一帯はもともと広大な貯木場でした(現在も一部は機能中)が、その昔は紀伊半島奥地から筏で下ってきた丸太の集積場だったため水面が広がっていました。1950年代以降にダム建設などに伴い輸送手段がトラックに変わったため埋め立てられ、陸地の貯木場となったものです。

その先は熊野川の河口です。

(つづく)

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