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熊野川河口大橋の新宮市側の状況(2023/7時点)後編

前編はこちら

熊野川河口大橋の新宮市側の取り付け部。自動車専用道路にもかかわらず階段やスロープが設置されているのは、津波発生時に道路上を避難場所として活用するためです。現時点でのハザードマップでは、このあたりの住宅地の浸水高さは最大3m程度なので、新宮紀宝道路の高さで十分と踏んでいるようです。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/082500/tsunami/kuiki_shingu_d/fil/20_shin_k_03.pdf

他の場所にも、津波避難用のスロープが設けられています。

新宮北IC予定地。2024年秋に予定される新宮紀宝道路の供用開始時点ではここが終点となります。計画では本線が右方向に建設予定の新宮道路につながることになっています(路線図参照)が、周辺の様子を見る限り、延長用の構造物の準備どころか用地買収もまだ行われていないようです。

それもそのはず、2023/2/3付ブログ記事「紀伊半島一周高速道路の和歌山県側未開通区間の状況(事業評価結果より)」で書いたように、2022/3時点では新宮道路(新宮IC~新宮北IC間約4.8km)の事業進捗率は約3%、用地進捗率は0%となっています。したがって、ここ数年以内に供用開始するのはかなりハードルが高そうですね。

他に新宮北ICに接続する幹線道路は存在せず、新宮市を通過する道路交通が熊野川河口大橋にシフトするのは当分望み薄です。次善の策として、新宮道路の予定ルートに並行し国道42号に接続する県道231号あけぼの広角線をもう少し整備し、大型トラックが通るに遜色ないレベルにすることは可能かもしれませんが・・・

(おわり)

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