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ボートレース常滑の無料コミバスに乗車(その1)

2022/9/29付ブログ「ボートレース常滑」が誰でも乗れる無料コミバスを運行の続きです。

このバスの運行趣旨などについての常滑市議会での説明資料が、常滑市公式サイトに掲載されているのを見つけました。URLからすると、説明日は2022年6月23日のようです。

http://www.city.tokoname.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/425/220623-01-05-shiryo06.pdf

ボートレース常滑のファンバスはいったん全廃されていましたが、2021年秋にボートレースとこなめの新スタンドが開業(旧スタンドよりも常滑駅から遠くなった)したのを契機に運行再開を計画したものです。運賃無料はあくまでも暫定的なもので、今後の協議会での結論に基づき路線見直しや運賃有料化も考えるとのことです。

さて、早速このバスに乗車してきたので、数回に分けて報告します。

 

最初に降り立ったのは、常滑市の南隣の美浜町内にある名鉄知多新線上野間駅です。

今回の無料バス運行と引き換えに廃止になった知多バスの常滑南部線は、この駅と名鉄常滑駅を結んでおり、運賃は初乗り180円・全区間乗り通すと590円でした。これが一気に無料になったわけで、以前からの利用者は大喜びでしょう。但し、上記説明資料の後半にあるように、上野間駅での便数は10往復から7往復に減っています。

中国製の電気バス。日本製のバスとは若干デザインセンスが異なります。無料バスなので白ナンバーかと思っていましたが、地元の知多バス所属の緑ナンバーバスでした。

名鉄知多新線は高度成長期に知多半島南部の観光開発・宅地開発の促進のために計画され、1974~80年にかけて開通しました。全線単線ですが将来の利用増を予想して複線分の構造物を確保したり駅自体も拡張できるようにしていましたが、実際には利用は年々減少しています。

駅近くには観光バスの車庫があります。中部国際空港からさほど離れていない一方土地の値段は安く、インバウンド対応のバスにはうってつけの車庫立地ですが、この2年半はほとんど稼働していないものと思われます(特に真ん中の香港の旅行会社のツアー専属色のバス)。

乗車は無料なので運賃箱は付いていませんが、何故か整理券発行器は取り付けられています。利用実績データを収集するためかとも思いましたが、実際には全く稼働していませんでした。

「貸切」というのは、一般的なファンバス同様、ボートレース常滑が民間会社のバスを借り上げて運行している扱いだからです。

上野間駅時点では乗客は3人でしたが、北上するにつれて乗客はどんどん増え、常滑駅に到着する頃には座席は全部埋まりました。

バス前面のエンブレムですが、本来は製造元の中国BYD社のマークが入るところ、よく見れば、ボートレース常滑のマスコットキャラから常滑市自体のキャラクターに昇格した「トコタン」になっていました。

(つづく)

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