全国交通ニュースブログ

東北地方のタクシーの営業区域一覧(完全版)

関連ブログ記事・・・2023/4/15付「群馬県から個人タクシーが消滅しました

上記ブログで

>全国のタクシーの営業区域(例:**交通圏はA市・B市・C市とD郡全域からなるなど)を網羅したリストはネット上には存在しないようです。国土交通省のサイトでは公開されていませんし、Wikipediaでも長年不完全な状態です。

と書きましたが、九州内の分については、九州運輸局のサイトの「タクシー事業関係公示等」のページに掲載されていました。

道路運送法施行規則(昭和26年運輸省令第75号)第5条に基づき九州運輸局長が定める営業区域について

一方、東北運輸局のサイトの「タクシー事業関係公示等」のページには営業区域一覧は残念ながら掲載されていません。タクシーの区域外営業(乗客の乗車地と到着地がともにそのタクシーに認められた区域から外れるケース)は行政処分の対象になりますが、

https://media.mk-group.co.jp/entry/taxi-area/

実際のタクシーの営業区域に関する情報が一般利用者から手の届かない場所になるのは残念ですね・・・

と思っていましたが、サイト内の別の場所に一覧表を発見しました。

https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/at/announce/trance/20220316koji_112.pdf

個人タクシーを除くタクシー事業の新規参入や事業計画変更(営業所の移転など)の審査基準の改正に関する令和4年3月16日付の公示ですが、その別表として、東北運輸局管内の営業区域一覧表の完全版が公開されています。

東北地方では山形県の内陸部を除き2000年代に「平成の大合併」が行われましたが、タクシーの営業区域の統合までは行われなかったようで、平成の大合併前の市郡単位で残っている例がかなり多くなっています。

例えば岩手県奥州市(2006年2月20日に水沢市・江刺市および胆沢郡のうち前沢町・胆沢町・衣川村が合併して成立)の場合、3つの営業区域にまたがります。

 旧水沢市域=「水沢市」 旧江刺市域=「江刺市」 旧胆沢郡の3町村域=「胆沢郡」(現在も胆沢郡で残る金ヶ崎町と同じ)

これをそのまま解釈すると、奥州市の玄関口である水沢江刺駅<旧水沢市域>のタクシー乗り場で客待ちできるタクシーは、奥州市域のタクシーの全部ではないことになります(現場では別運用がある可能性もありますが)。

南隣の一関市の場合も、営業区域としての「一関交通圏」と現在の一関市域は一致せず、2005年以降に一関市に加わった旧東磐井郡の6町村域は「東磐井郡」という独立した営業区域で残る一方、中尊寺や毛越寺で知られる平泉町は「一関交通圏」なので元からの一関市域のタクシーも客を乗せることができます。

そして、平成の大合併と関係なくても、空港の所在地により「空港のタクシー乗り場で客待ちできるタクシー」に制約が加わります。

仙台空港は仙台市内ではなく名取市と岩沼市にまたがっているため、仙台市内から客を乗せてきた仙台市域のタクシーは、「明らかに目的地が仙台市内とわかっている客」でもない限り、空港から客を乗せることはできません。仙台空港公式サイトのタクシーのページを見ると、連絡先が掲載されているタクシー会社は名取市内および岩沼市内の4社のみです。確かに、予約なしに仙台空港のタクシー乗り場から乗ろうとする客の目的地は仙台市内とは限りませんからね・・・

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