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スクラッチ木造帆船製作日記と映画、スタトレなどあれこれです。

久々のビクトリー

2004年09月30日 | HMS ビクトリー製作日誌
 なんか、スクラッチでスクーナーを組み立て始めただけで、もう、キットを組もうとするテンションが下がってきました。一回は、ちゃんとフレームを組んで船を作らないと気がすまない気がします。
 とはいえ、スクラッチする目で、改めてキットを見てみると、良く考えて省略してあるし、彫刻もそれなりに再現してあって、良いキットです。レーザーカットなので、エッジも綺麗に出てるし(7ミリもある合板を切り抜けるレーザーカッターというのはすごいですね)安くなればひとつ欲しいものです。図面を取り込んだら、綺麗にカットしてくれるわけですから小さいモデルを作るときほど威力を発揮しそうです。

 というわけで、一旦、作業を中止(といっても、もともと作業ははじめてないのですが^^;)し、資料検討のみにしようと思います。アナトミーの翻訳も、本文部分は、順調に進行してますが、このところは、バウンティとスクーナーの方にかかりきりで、速度は落ちてます。

 最近、マスターアンドコマンダーのおかげで、帆船時代の簡単な解説書とかも出てきて、それらを読んでいますが、おかげで、アナトミーの翻訳中良くわからなかったハーバーサービスなるものが、何のことかわかりました。
 辞書を調べても載ってなかったのですが、ハーバーサービスとは、全部のヤードを外してマストを縮め(普通マストは、3段ないし4段のマストを上に積み上げて使用しています、それは、簡単に縮めることができ、激しい嵐が予想されるときなど、洋上でもやろうと思えばできるほどです。もちろん戦闘などで損傷するわけですから、簡単に上げ下ろしができないと困りますが)、港の沖合いに停泊させて、倉庫や兵士の寮、病院、監獄などに使用することの総称がハーバーサービスなのです。中でも監獄は、船内を改装する必要があるので、ハーバーサービスとは分けて言う事が多いようです。
 ビクトリーは、一時期、このプリズンハルク(監獄)に転用する案が浮上していましたが、すんでのところで中止になり、艦齢延長の改装を受け、その後、セントビンセントの海戦やトラファルガーに参戦します。このときプリズンハルクにされていたら、今保存されている軍艦は、別の一等艦だったかも知れません。

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