あひるはぐわぐわひよこはピヨ!

コントラクトブリッジのことや轟鬼くんと川口真五さんのこと、子供のことなど徒然なるままぐわぐわと書きます。

青白い星

2007-06-17 22:05:10 | Weblog
「ねーねーマーマ?」
ぴよ吉が寄って来たのは昨日の夜。
「僕ね、青っぽいような星見つけたの!」
え?どこに??
ってかいつの間に外にでも出てたの??
「どこでみつけたの?」
私の手を引いて2階へ連れてゆくぴよ。よかった、勝手に外に出たんではなかった。
窓を開け「ほら、あれ!」と指差すぴよ。
確かに明るい青白っぽい星が輝いてる。
でも・・・あんな方向にあんなに明るい星、あったっけ?

家の窓は南東向きで、そこから見てかーなーりー左手に見える、ということは方角は東北東の辺り。
屋根に邪魔されることなく見えるから高度はそれほどは高くない。
うーーーん・・・今6月だよな、すると見えるのは春の星座か?

気を取り直して何か手ががりを求めて別の明るい星を探すと、南東方向低めの場所にめっちゃ明るい星と、赤っぽい星を発見。
めっちゃ明るい星はどう見ても惑星。木星かなんかだろう。
しかし・・・あんなに赤く見える一等星クラスの星は私が知る限り1こしかない。
さそり座のアンタレス。(いや冬なら他にもあるんだけど、この季節なら、ってことで)
証拠を探そうと必死で目を凝らすと、その上方にさそりの頭を形作る3つの星発見。
うん、あれはアンタレスだ。・・・ってもうアンタレスあんなところに見えるの??

それ以上見渡しても屋根に邪魔されて目印になりそうな目立つ星は見つからなかった。
だめだ、一体今よく見えるのはどの辺の星座なのかもわかんない。
「ぴよ、外に行こう!」
外で全体を見れば分かるだろう。そう思ってぴよを誘った。

外に出て、天頂を仰ぎ見た私は絶句しそうになった。
そこにみえたのは巨大なカーブを持つ七つの星。
ちょっ・・・ちょっとぉ!
北斗七星ってここまで天頂がっつりにくるものでしたっけ???
も、もうすこーーし北寄りに下がって見える、って思ってた、んだけど・・・

ま、まあいいや(気をとりなおして)。
北斗七星がここ、ってことは春の大曲線がこうで・・・と春の一等星二つをみつける。
さーてしし座はどこだったかなぁ。
などと思ってるとぴよが星座の図鑑を家の中に取りにいった。なんて用意のいい奴ぴよ。

ちょろっと見た星図で、しし座はその右手の筈、とみたがそちらの空はちっと明るくてししの大がまがあまり見えなかった。ついでに言えば金星がみえるもんでそちらばかり目立って、しし座の一等星レグルスはちょっと見劣りしてしまうような状態。

ふーむー。
春の星座はもう西よりになってきてて、アンタレスが見えるんだから夏の星座が上ってきてる訳だよね。
ところで・・・夏の大三角って、アンタレスより東にあるんだっけ・・・?
流石にまだ見えはしないのかなぁ??

もう一度件の青白い星を見る。
こんなに黄道面から外れてたら惑星ではありえないから絶対一等星。
でも・・・だめだぁ、子供の頃こんなところに星をみた記憶がぜーんぜんないんだよおお!!
なんとかして正体を知りたい気持ちでいっぱいになった。
↑既にぴよのためでもなんでもなくなっている

一度家に入って例の星の図鑑を見直す。
(星座早見盤がありゃ話が早いのに、と思いつつ)
そして、春の星空の中に、かろうじて見つけたのだ。
こと座のベガ
そう、北天の星図の下の方にやっとこ印されているその名前を。

・・・ひょっとしてまさか。
星図を頭に焼付け、外に飛び出す。
ベガなら・・・もう少し下にデネブがあるはずだ!
そう思って探したらあった!低い空におそらくデネブらしき明るめの星が!
(低い空は地上の灯りの影響で星がちょっと見えにくいものです)
そのまま暗さに目が慣れるのを待てば、見えてくる見慣れた白鳥の姿。
よしっ!あれはデネブだ!決まり!

再び件の青白い星を見つめなおす。
ベガの近くにはちっちゃい星が4個あるはず!!
目を凝らしてみればあったぁ!やっぱりこと座なんだ!!

この季節、こんな高さこんな位置にベガが見えるんだ!
星は好きで子供の頃よく見てたけど、初めてみたよこんな位置のベガとデネブ!!!
(アルタイルは丁度隣家の影なのか、まだ上りきってないのか見つけられませんでした)

なんかもう、見慣れたベガとデネブがこんなにうれしいものだとは思いませんでした。
ありがとうぴよ。見つけてくれて。
ママ久しぶりにとっても達成感感じたよ!

おおいばりでぴよに
「ほーーら、あれがデネブキャンディーのデネブだよ!!」
と教えてしまいました。
(↑なんか間違ってるし)

-----
落ち着いて考えると
1.子供の頃はもっと緯度が低いところに住んでたので、あんな位置のベガやデネブは見えなかったんじゃないか?
ということに思い当たり。
だって、北斗七星があんだけ高くみえるんだしー?
(当然北極星もとっても高い位置に感じる)

しかし、これを書きながらもっと根本的なことに気がついた。
2.子供の頃の家は、すぐ北側が丘だった。

つまり、北側の低い位置の空はまったく!見えなかったんじゃなかったかと。
そうしたらあんな北東側の星、見たことなくってもしょうがない・・・????

いずれにせよ、北側方向が開けていてしかも空気も綺麗で星がよく見えるところに家があったお陰で、新しい発見があったことはうれしいことでした。
と美しく閉めてみよう(爆)。