あひるはぐわぐわひよこはピヨ!

コントラクトブリッジのことや轟鬼くんと川口真五さんのこと、子供のことなど徒然なるままぐわぐわと書きます。

ジローだぁ!

2006-10-25 21:15:08 | まんが
今日、とある雑誌を見ようと立ち寄った本屋。
そこは中古本を置いてるコーナーもあるので、寄ったときはそっちも覗くのが常道。
だってマンガ文庫が安いんですもの、ここ。

とマンガ文庫の棚を覗いてみたらっ!!
「人造人間キカイダー」4巻セットがあったんですよっ!!
うわわわわ、ジローだぁあ・・・
ぱらぱらっとページをめくっただけでときめいてしまいましたよ(←大ばか)。
しかも800円弱なお値段だったらこりゃあもう!即買い!!ですよね、ね?
(誰に同意を求めてるんだ?)

ああきっと石ノ森まんがだから主人公悩みまくりなんだろうなぁ~。
そうよだってジローだしぃ、さぞ大変なことになっては苦悩するに違いない~ふーもうどうしようー。

まぁ、あんまり悩みこまれるまんがは好きじゃないはずなんですが、ジローなら別な予感(ばかだしばかだしばかだし)。
はー、読むのが楽しみですー。

注)私が子供の頃おそらく一番好きだったヒーロー物主人公が、キカイダーのジローなんです、はい。お陰でギターは私にとってときめきアイテムらしく、その刷り込みゆえに轟鬼くんにも心魅かれちゃったんじゃないかという仮説立て中であります。

サンプル・キティ

2006-02-19 21:28:58 | まんが
このところ本屋に行くたびに気にして探してるマンガ文庫はこれ。
サンプル・キティ(4)
サンプル・キティ(4)

2月中旬発売予定って書いてあったじゃんよう~いつ出るんだよう!!
ともう1週間近く待っているのだった。

でも今楽天でみたら「1~4日以内に出荷」になってた。
じゃあどうして今日も本屋にないのよ?
明日行けばあるのか??まさか??

これ、雑誌連載時も読んでたんだけど、かなりぶっとんだ話なのに妙に生活感というか普通っぽさがあるところがいい。
昔、筒井康隆の小説で、ものすごい非現実的な事態に直面した妻が突然「あなた、もう寝ましょうよ」と言い始める、というギャグ(ギャグなのか?)があったが、なんとなくそれを思い出す。
#この台詞はその作品中何回か繰り返されてて、’あまりの非現実さについていけなくなった妻が、日常に逃げ込もうとしてそう言ってる’というような夫の説明付だったはずだけど・・・あああなんてタイトルの話だか全然思い出せないや。

文庫で言うと1巻目が第一部、2巻~4巻が第二部みたいなもの。
雑誌掲載時に後者には「郭公な私たち」とサブタイトルがついてた。
当時はその「郭公・・・」になってから長くなりすぎてわけわからなくなりかかった覚えがある。
そのせいか、結末を覚えてないのだ(ぶはははは)。
だ・か・ら!
うっかり買ってしまった1、2、3巻を抱えて「はよ出ないかな~どうなるんだっけおたおた(?)」と4巻を待ちわびてるって訳だ。

え、どんな話かって?
筋書くとなんかハードな話に見える(うん実際ハードかも)と思う。
しかし、特に第一部の主人公の普通っぽさでなんか・・・違っちゃってるんだよね~。
もうそれがねえらく好きなんですよ。
少女誌連載だったのに(といっても花とゆめ別冊だったからなんでもありか)、この主人公ときたら子持ち主婦。
雑誌掲載時のキャッチフレーズは「お茶の間ホームSF」とかなんとかだったような。
(よく考えるとこれじゃ意味不明だから違うかも)

’小夜子は見た、わが子の頭めがけて落ちてきたやかんが粉々になるのを。そしてそれがすべての始まりだった・・・’
とか書けばものすごくSFチック(「エディプスの恋人」の紹介文がこんなだったと思うが・・・違うか?)だが、その後主人公小夜子が言ったことと言えば
「お給料日の前だからやかん買えない」
「当分麦茶をお鍋で作らなくちゃ!」
をいをいをい・・・
まあ一時が万事そんな風だったりする・・・かな?

でもね、小さい子供がいるとこうかもなぁ・・・って妙に納得しちゃったりするんだな、これが。
目の前の現実で結構いっぱいいっぱいになっちゃったりしがちだから、あまりにそれとかけ離れたものにでっくわしたところで・・・普段の日常範囲での反応しかしないんじゃないかと。
そこが先に挙げた筒井康隆作品の妻とも通じると感じてるようです、私は。

この作者、明智抄の作品はそういう’妙なんだけどひょっとしてそうかも’と感じる描写が多いです。
ある意味、生っぽいというか、どろどろっとしたものもあって。
学生の頃はそれがちょっとイヤに思った時もあったけど、今となると非常に面白い。

「郭公な私たち」に入ってからの、謎解き的な面白さもすごい。
なぜ、どうしてそうなったのか?
探す自分と、もうそれを知ってるはずの自分を感じ取る主人公(但し第一部とは別の人)。
彼女が何を求めて、何を欲してどう決着つけるのか。
あああ4巻が待ち遠しい待ち遠しい。
どうして記憶に残ってないんだぁ結末がぁ~。

これ読んでから、やたら焼きそばが家のメニューに登場するようになっちゃった。
焼きそばはね、普通の生活の象徴なんだなあ。
そして赤ん坊にはひよこの柄のお布団を準備するもんだと当時思い込みそうになったことも読んでて思い出しました。

ええっ全然マンガの紹介になってない?
だって下手に筋紹介してもつまんなくなりそうなんだもん。
興味があったら是非ご一読下さい、って感じで。

た・だ・し。
スプラッタな描写がごく一部にあるので、そういうの苦手とか夜寝れなくなるという方にはオススメしません。
あ、あとは・・・妊婦さんには勧められません。というか、読まないほうがいいと思います。ちとつらい描写があるんで。

てなわけで、今月最も本屋に入荷するのを心待ちにしているマンガのお話でした。

サンプル・キティ(1)
サンプル・キティ(2)
サンプル・キティ(3)

まぁ、明智抄といえば「始末人シリーズ」のが知名度高いかもですが、そっちは主人公が美男だったんで昔の私はなじめませんでしたとさ(爆)。
今読んだらもっと面白がれる?かな??

--------
ついでに筒井康隆の「エディプスの恋人」って文庫でまだ入手できるのかな?と調べたらこうなってました。
エディプスの恋人改版

改版・・・一体どこがひっかかったんだろう?何を直したんだろう??
気になるから読んでしまおうかしらん。
実家にある元の版と読み比べたい気もちょっぴり。

といっても、七瀬シリーズはそんなにのめり込んでなかったんですが・・・。
(筒井康隆は大好きでしたが)

売り切れてたのか・・・

2006-01-06 10:45:47 | まんが
12月24日ごろ発売ってことで、油断してたんだけど。
それでもその頃から本屋に行っては探してたんだけど。
なぜか見つからなかったあの本。
それは・・・これ↓

【重版予約】 ああ息子

今日思い出して検索したらこうなっていたのよぅ!!
【重版予約】 ああ息子

どええええええ~まさかまさか、初版完売しちゃったの???
私が私が1回もめぐり合えないうちに??

毎日新聞さん、堪忍して下さいよ。
「毎日かあさん」があれだけ売れたんだから、これだっていっぱい刷ってくださいよぅ・・・
しかも重版に個数制限があるってどういうことよう!
「あと○○個」って書いてあるって!!

しょうがない、予約しよう・・・
でも、一月中旬発売予定じゃ
送られてくるころ私日本にいないんですが!!
・・・予約しといて発送だけを遅らせてもらうのってどうすればいいんだろう・・・
(同じ理由で響鬼関係の本も予約できずにいるんですが~しくしくしく)

それにしても、「ああ息子」人気あるんだかないんだか・・・
内容は毎日新聞家庭欄に掲載された「うちの息子はこげなことを」な読者投稿のはず。
そこに西原理恵子さんの描き下ろしマンガが’多数’掲載されてる・・・らしい。

ええ、私は買いますよ、西原さんのマンガ’多数’載ってるなんて聞いちゃあ!!
しかもよそ様の息子さん達の赤裸々な「それってほんと?」話がいっぱい載ってると聞いちゃあ!!

あああ~やっぱり初版発売前に予約することも時には必要なのね・・・ぐすぐすぐす。
と、またひとつ学習しておりこうになった自分でした。

ちなみに、「毎日かあさん(カニ母編)」発売日にはたまたま新宿紀伊国屋書店に行ったため、平積みの山が既にかなり少なくなってるのを満足げに眺めてから買って帰ってきた思い出があります。
だから、結構出るもんなんだよサイバラ本は!聞いてよ毎日新聞社さ~ん!!

毎日かあさん(カニ母編)
毎日かあさん(カニ母編)

毎日かあさん(2(お入学編))
毎日かあさん(2(お入学編))

はああ自分のブログに西原さんの本の画像が貼れるなんてうっとり・・・(だめだめじゃん)



最近面白かったまんがその2

2005-12-10 10:44:41 | まんが
先日の記事で「気になってたマンガの1、2巻を買った」と書きましたが。
いやあもうこれまた最高ツボはまりまくり
素敵でした~。またまた何度も読み返すはめに。

そのまんがのタイトルは
「フラワー・オブ・ライフ」
(よしながふみ:著 新書館ウィングスコミックス)
フラワー・オブ・ライフ(1)

よしながふみさんのマンガは、「愛すべき娘達」を雑誌誌上で読んだときに初めて知ったんですが、とにかく面白い。
人物の描写ややりとりが秀逸なんですよね。
まさに作品にどっぷりはまって楽しめちゃうんですよぅ。
その上、ツボなお笑い要素も入ってるというサービスぶり。

エッセイ風な「愛がなくても喰ってゆけます」も読んでいてうんまいものが食べたくなってしまうほどのパワーがあって好きでした。

で、「フラワー・オブ・ライフ」ですが。
高校を舞台にしたスクール物、と括ってしまえば凡庸に聞こえるかもなのに。
いやあもうサブキャラの旬なオタク描写が笑えて笑えて。
(でも電車男ブームの前に描かれてるはずですが)
コミケ、BL、マン研、などの単語に甘酸っぱい思いを抱く方には是非!!って感じですね。
「ねえねえ、’萌え~’ってどういう意味なんでしょうね?」と素で聞いてくるような純粋な方にはあまりオススメ出来ません(爆)。

(↑・・・ついこの間聞かれたんです、知り合いに・・・私ともう1人に向かってさ。ええもう私にどう答えろと・・・(泣)。
自分が汚れた大人な気がして恥ずかしいひとときでした。)

いやあもう、たまらないですよ。
相変わらずのキャラクターの立ちっぷりが素敵すぎです。
個人的には武田さんと三国くんが好きです。

ああもっと別な作品も読みたい!!と強く思ってしまいました。

最近新たに面白かったまんが

2005-12-10 09:39:57 | まんが
ごくたまに本屋で’ジャケ買い’ならぬ’表紙買い’することがあります。
「あーなんかこう面白いマンガないかなー!」という気に満ち満ちているとき、本屋の棚の前をそりゃあもうゆっくり徘徊するんです。
でも大抵は心のアンテナにひっかからず、少しひっかっかってもその金額に見合うかどうかわからないため二の足踏んだりで、買い求めるところまで行き着くことはなかなかないです。

ところがですよ。
つい最近あったんですよ、「お買い求め」に至ったマンガが!
そのタイトルは
「さよなら絶望先生」
(久米田康治:著 講談社刊)
さよなら絶望先生(第1集)

いえ本当は、「スクールランブルってそこそこ評判らしいけどどんななのかな、買ってみようかなどうしようかな」と迷ってたはず・・・なんです。
そのすぐ隣にあったのが「さよなら絶望先生」でした。
迷いながら本屋内を二巡三巡するうちに、どうしてもどうしてもその「さよなら絶望先生」が気になって気になって気になってしょうがなくなったんです。

絵も作者の名前もあまり見覚えがないのに。
そのちょいとレトロ風な表紙が妙にクルんです。

もうええわ。
今日はこれ買ってみよう。

と、すばらしくギャンブラーな気持ちでレジに持って行きました。

家に帰って早速読んだら
超絶ツボ
なにこれなにこれすっごくおもしろーい!!
めちゃめちゃ好みだわ~!!

思わず2度も読み返しちゃいました。
そして、とりあえず来年の桜の季節には木に名前をつけて回ろうと思いました(違)。

ああ、えらいぞ私。
無意識で自分の好みのマンガが探せるようになったなんて!
幼稚園の頃からマンガよみやってきた修行の成果が遂に現れたのかとつい思ってしまいました(ばか)。

でも後で知りました。
この作者さん、「南国アイスホッケー部」描いてた方なんですね。
全然気がつきませんでした(爆)。
(言われてみれば人物のバランスやポーズで納得なんですが)

とにかく2巻が出るのを楽しみにしてようっと。
・・・そろそろ出るんだよね?もう出た???

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まだ読んでない方のために説明追加。
「さよなら絶望先生」はジャンルとしてはギャグです。
シュール系?いや王道かな?
イメージ的には「究極超人あ~る」みたいな・・・って大分違う?

(↑いやあ「あ~る」は私の心の友ですから、ははははは。)

久々に本屋で

2005-12-07 14:15:43 | まんが
口腔外科に行った帰り。
(やっぱり「金属作り直すから型とりますねー」で次は2週間後だった)
色々買う雑誌やマンガが溜まってる気がして本屋へ行った。
いやもう本当にいっぱいあって大変たいへん

Dr.コトー診療所(18)」こそ昨日のうちに買ったけど。
Death note(9)」「舞姫(テレプシコーラ)(8)」「桜蘭高校ホスト部(7)」といつも買い続けてるマンガ目白押し。
その上、ちょっと気になってたマンガ1、2巻を見つけてしまい、ええいもうついでだ、と。
それから「パズルゲーム☆はいすくーる」文庫12巻とボニータコミックス3巻もあったんで上乗せ。
雑誌「ダ・ヴィンチ」も発売日だから買い。
まだ買ってなかったフィギュア王も裁鬼さんのために買い。

ええ、すごい値段ですとも。DVDが買えるくらいっすよホントに。
まあそこの本屋はポイントがつくんで、行ったときは買いたかったものをまとめ買いしてるわけなんですが。
地元の本屋さんは大事にしないとね。って訳でなるべくそうしてるんです、私。

あーこれから読むのが楽しみです。

Dr.コトー診療所(18)
それにしてもっコトー先生!!
今回話重いです!!
あああ私の好きなヘタレたコトー先生の出番が殆どなく、妙に苦しんでる姿とか大変なことになってるところとかばっかりー(泣)。
もおとっとと星野さんにばしばし叱られてくれよう!!頼むから・・・!!
(まあちょっとは叱られてたんですけどね?)

と書いてなんだかどっかであったような話だと思ったり。
ああ最近そんなことばっかりだよう~、しくしくしく。

頼む、私の好きな’普段可愛くてヘタレたりするけど、やるときゃやるぜキャラ’の復活を!!!

うううトドロキくん・・・(←結局そこかい)

あっしまった!!「TV Station」買い忘れた!!
あとでコンビニでも行くか・・・

「営業ものがたり」

2005-11-09 16:52:32 | まんが
やっと買ったよ
営業ものがたり」小学館 西原理恵子・作
営業ものがたり

いや~もうものごっつう大好きなんです、西原理恵子さん。

そう、出会いは図書館。
オレンジ色のどぎつい表紙の、カラー満載マンガ爆裂な
「できるかな 2」
を借りてしまったその日から!ゾッコンラブラブっすよ!!
もう借りてる間に何回読み直したことか・・・
それほどの衝撃だったんですよ。
以来がんがんがん!!と本を買いまくって現在に至ってます。

で、今回の「営業ものがたり」はそんな西原さんの最近の内輪ネタ中心アーンド!手塚治虫文化賞受賞がらみマンガ&「PLUTO」によせてと銘打った「うつくしいのはら」という非常に叙情的な物語&「ぼくんち」番外編「朝日のあたる家」と超盛りだくさんてんこもり~って感じでした。

私は西原さんの内輪ネタ好きなんで、こういうのは大歓迎っす。
今回ネタが下にいってるところもかなりキテて笑っちゃいました。
うん、別にいいんだよねそれもありで。と思えて心が楽になります。

ひとつだけ残念だったのは。
サイバラグッズのネットショップが閉店してたってことを初めて知りました~。
ああああそんなことなら!なんだかんだと買っておくんだった~~~!!
失敗したぁ~~~!!!!

これからは後悔がないように欲しいものは早めに買おうと思いました。まる。

「三丁目の夕日」

2005-09-06 19:02:12 | まんが
コンビニで売ってる300円まんがのなかで一番楽しみにしてるのはこれ。
現在はアンコール出版中で、以前出たのの再版のはず。
以前のは古本屋などでも買って結構もってるつもりだった。
なのに、なぜかまた知らないのが出てくる。不思議だー。
一体何冊あるんだろうか??

一度は普通のコミック版買おうかと思ったんだけど、
既にコンビ二版で数十冊持ってるもんで。
今更もういいや、って気もしてしまいずるずる買ってます。

もともと同じ作者・西岸良平の「鎌倉ものがたり」が好きだったんです。
でも妖怪が出てこない普通そうな三丁目の夕日はどんなもんかなーと
なかなか手をつけなかったのですが!
うっかりコンビニ版買ったらやっぱり面白い
ああもうなんでこんななんでもなさそーなのまで面白いのよう~。
やめられないとまらない、って感じ。

舞台は昭和30年代の東京のどこか。時代を映す背景がなつかしい。
(って私は生まれてなかったけど)
とかくとなんだか地道な話に聞こえるけどとんでもない。
ああ一体なんだってこんなに色々な話が展開できるんだぁこの人、と
いつも驚いてしまうのでした。
まぁ結構人情がらみなのが多いけどね。それが上手いんだよう。
つい泣いたこともしばしば。
読み終わるといろんな人の想いを抱えさせてもらったような気がします。

うう、なんかどうやってもこの人の作品を上手く説明できそうにない~。
興味ある方は是非ご一読を。と書くのが一番かもだわ。

「夕凪の街 桜の国」

2005-08-03 15:33:48 | まんが
8月は慰霊の月だ。
広島原爆忌、長崎原爆忌、日航機御巣鷹山墜落事故の日があり、
お盆、そして終戦の日を迎える。

子供の頃、家から少し離れたところにある工場のサイレンが
夜聞こえることがあった。
私たちを寝かしつけながら母は言った。
「おかあさんは、あのサイレンを聞くと今でもなんとなくいやなの。
空襲警報を思い出すから。」
「寝る前には枕元にきちんと服をたたんで並べておかないといけないのよ。
暗闇のなかでも手探りですぐ服をきて逃げられるようにね。
戦争の終わりごろにはもうそんな暇もなくて服着て寝たりもしたのよ。」

小学校も低学年の、寝たら朝まで寝てるのがあたりまえな自分と比べ
同じ年頃の母の日常はどうであったのか。
そのころの母の年を越えた今思うのは、私が小学生の頃を思い出すより
ずっと強く、母は小学生の頃の戦争の記憶を心の内に持っていたであろうこと。

 通っていた小学校に焼夷弾が落ちて、担任の若い先生が亡くなってしまったこと。
 東京大空襲の炎で赤く染まった空を山の向こうに見たこと。
 終戦の日に海を埋めるアメリカ軍の戦艦。
 そこから飛びたつ艦載機に身もすくむ思いをしながら、
 「戦争は終わったから、撃たれはしない」ことを実感したこと。
 水面すれすれに飛ぶ艦載機のパイロットの姿をみて初めて
 戦争は人間同士がするものなのだと理解したこと。

それらの記憶は母の言葉により、子供の私の心にリアルな光景となって残った。
それは、母のそれとはまったく同じではないだろう。
けれど今生きている私を形作る記憶の1つになっている。

私と同年代以降の人はもう、父母にこんな話を聞くことはなかったかもしれない。
戦争は遠い日の、自分とは関係ない出来事かもしれない。

戦争の記憶を抱えながら生きてきた人は、なんでもない日常の中で
突然その日そのときが心に浮かぶのを感じながら生きて来たのではないか。
丁度母がサイレンを聞いたときのように。
・・・それすらも日常の範疇かもしれない。
取り立てて言うほどのことではないのかもしれない。

それは、決して今現在と関係ないものではないはずだ。
たとえ戦後生まれであっても、出会った人達にはそういう
内なる部分を背負った人もいたであろう。
その記憶は決して消えない。どこまでもなんらかの形で残るのだ。

「夕凪の街 桜の国」(こうの史代著 双葉社刊)で
私が一番感じたのはそのようなことであった。
戦争が終わってからも記憶と事象は継続される。
私達はその先(未来)で生きているということを、
ごく普通の市民を主人公にすることでリアルに心に描かせてくれた、
と感じている。

初めて読んだ日は一日この物語のことがふいに頭に浮かび、離れなかった。
それをどう受け止めていくのか、この先また考えて行くことなのだと思う。
このまんがに出会えてよかったと未来言える自分になりたい。
せめてほんの少しでも戦争体験を父母から聞いた最後の世代としても。

なお、この本は今年の朝日新聞手塚治虫文化賞新生賞受賞作なので、
今なら結構簡単に本屋で手に入ることでしょう。
この8月に是非一度読んで欲しい本です。私としては。
夕凪の街 桜の国

いつもおちゃらけなのに、こんなにまじめな文を書いてしまうくらいには
皆に知って欲しい作品です、はい。

まんがが好き

2005-07-31 19:27:42 | まんが
私、まんが好きなんです。

そんな私は本屋をうろちょろするのが至福のとき。
まんがや本が山ほどあるだけでもううっとり。
そして好きなまんがが出てないかきょろきょろ。
あれば速攻Get、帰って早速読んでしまうすばやさ加減。

最近楽しみなまんがは
「舞姫~テレプシコーラ」
「Dr.コトー診療所」
「ブラックジャックによろしく」
「しゃにむにGO!」
「桜蘭高校ホスト部」
などなど。

「パーム」
「天才柳沢教授の生活」
なんかはもう長々と読んでます。
あまりにときたまーに出るんでよく忘れてますが(爆)。

「舞姫~テレプシコーラ」が今なんといっても一番気になるかも。
もうそれだけのために「ダ・ヴィンチ」買ってしまってる入れ込みよう。
ああお願いお休みしないでね~~~って感じだもの、はい。

普段なかなかまんがの話なんてしないので、
ここにちまちま書いていこうかと思ってるところなのでした。