裏甘×辛 ドラマ、映画の感想

最近は映画の感想が多いです。
あとYouTubeの宣伝とか。

まさか連続殺人鬼を追う刑事で泣けるとは「キャラクター」

2022-07-14 13:23:00 | 映画
連続殺人鬼の映画だよ?
なんで泣けるんだよw

絵は上手いけどキャラクターが描けない、ミステリー漫画家志望の「善い人」
山城圭吾(菅田将暉)
取材の絵を描きに行った先で一家皆殺し殺人を発見しそこで、犯人を見る。
犯人を見た時の恐怖が、彼の中でキャラクター「ダガー(両角)」(FUKASE)を産む。
事件を追う刑事清田(小栗旬)と真壁(中村獅童)は事情聴取をするが、山城は犯人の見た事は話さない。
彼の中に生まれた「キャラクター(ダガー)」を描きたくてたまらない。
描くことを決意する。

事件は辺見(松田洋治)を容疑者として捕らえる。松田は昔、同じような一家殺人をおこして精神病院から退院していた。
そして辺見は「自分がやりました」と事件のことは一切語らずに容疑を認める。
そのニュースを見ていた山城は疑問に思う。「彼は犯人じゃない」
清田は辺見の犯行に疑問を感じていたが、警察上層部の指示で、辺見逮捕で強引に幕引きになる。

1年後、山城の漫画は大ヒットする。
そして、山城が描いた漫画の通りに殺人がおこなれてしまう。

山城はやっと雑誌に掲載された漫画を描き続ける。激しい苦悩と共に。誤認逮捕された犯人だと知っていながら、真犯人を知っているのに隠し続ける、自分のキャラクターを守る為に。
清田は事件の後、山城が最初の傘事件をモチーフにした作品を描いていたことを知ってて、第二の事件が彼の漫画を模倣したことに気がつく。




いやー、俺が小栗旬大好きっ子なのは別にして、この清田と山城が事件を通して築いていく関係がとても良い。
両角と会うことで漫画を描いてはいけないと連載中止を申し出た山城に、清田は「漫画、描きなよ」と語りかける。
そして真壁も「漫画描きなよ。俺は漫画のことはよくわからないけど、清田は君の漫画のファンだったから」と語りかける。

途中まで、犯人と目撃者がお互いにリンクしてると感じている理由が全然理解できなかったんだけど、終盤で見事にそれも回収される。
両角と山城の生い立ち、「何となく」山城が調べていた過去の時間、最初に誤認逮捕された辺見と両角との関係、、、

とても秀逸なシナリオ、豪華なキャスト、コロナ禍じゃなければ大ヒット御礼間違いなしの出来だ。
連続殺人犯を追う刑事と目撃者のやり取りで感動するとは思わなかった。
確かにドラマチックな展開に後半なるけど、その前の段階で感動がジワジワと襲って来ていた。
「俺は何を見ているんだ?」
と自問自答してしまうくらい。

本当に見て良かった。
映画館で見たかった。
Amazon primeで見れて良かった。
ありがとうAmazon。
プライムデーでたくさん買い物したから、勘弁して欲しい。
今なら、Amazon primeで配信してます。
絶対、見た方がいい。
いや、見るべき映画。