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長野県白馬村の「唐松沢雪渓」が氷河である、学術的に確認された

2019-10-07 | 日記・エッセイ・コラム
 長野県白馬村や新潟大などで作る調査団は、北アルプス・唐松岳(長野・富山県境、2696メートル)の「唐松沢雪渓」(白馬村)が氷河であることが学術的に確認されたと発表した(10月5日)。国内7カ所目で、県内では昨年1月に確認された北ア・鹿島槍ケ岳(2889メートル)のカクネ里雪渓(大町市)に続いて2ヵ所目である。
 調査団は昨年9月~10月に現地調査を実施。その結果、唐松沢雪渓の氷体は、長さ約1.1Km、厚さは最大で約35mを確認。5ヵ所にポールを刺し、その動きを全地球測位システム(GPS)で追跡したところ、氷体は29日間で下流方向に最大25cm動いていたという。
 日本3大雪渓の白馬大雪渓について、新潟大の奈良間千之准教授は、「上流部の流域面積が大きいため、雨が降るとたくさんの水が流れ込んでくる。氷が解けるので、氷体が動くほどの厚みを持つ氷が形成されず、氷河ではない」と説明し、「上流部は狭い流域面積で、たくさんの雪を獲得できることが氷河に適した地形環境」と分析している。
 立山カルデラ砂防博物館(富山県)の飯田肇学芸課長は「唐松沢雪渓は、気温的には氷河ができるぎりぎりか難しい地域にあるが、夏に溶ける量にも増す雪が積もる気候で、海外の多雪地帯の氷河と比べると独特と言える」と評価した。
 ★日本の氷河
 御前沢氷河;立山(富山県)
 内蔵助氷河;立山・真砂岳(富山県)
 三ノ窓氷河;剱岳(富山県)
 小窓氷河;剱岳(富山県)
 池ノ谷氷河;剱岳(富山県)
 カクネ里氷河;鹿島槍ヶ岳(長野県)
 唐松沢氷河;唐松岳(長野県)
 ★氷河・氷床
 寒冷地(高緯度(極地)や高山)では降った雪が、長期間に亘り融けることなく雪氷体(雪と氷の大きな塊)となることがある。氷河は、これが自重で長期間(1年以上)に亘り連続して流動(流下)するものである。因みに、夏でも雪が残る高い山の谷・沢を雪渓と言う。
 氷床とは陸地が大規模(面積5万km2)に雪氷体で覆われた状態である。現在でも極地(南極・北極)で見られる。南極の氷の厚さは平均2450m(最大4000m以上)で、棚氷(氷床が海まで延びる)もある。約1万年前以前の最後の氷期(ウルム氷期)では陸地の約3割が氷床となっていたと考えられている。

 今日は朝から小雨、ときどき止み、曇り。最高気温は、20℃程と少し涼しくなった。
 線路沿いの道には、金網の塀(柵かな?)がある。沢山の植物で植物の塀となっている。その中に絡み付いた蔦に小さな花が咲いている。”ヤブマメ(マメ科 ヤブマメ属)”の花だ。花は長さ1.5cm~2cm程で、旗弁(きべん:蝶形花で、上方にある1枚の花びら。 旗を立てたような形。)は紫色、翼弁(よくべん:蝶形花で、左右一対ある花びら)と竜骨弁(りゅうこつべん:蝶形花で、翼弁の下位につく左右一対の花びら。舟弁。)は白色。
 マメ科の多くでは、花は共通点をもち「蝶形花」と呼ばれる。
  花びらは5枚。
  上に飛び抜けて大きくよく目立つ1枚(旗弁)がある。
  二枚貝の貝殻のように組み合わさった2枚(竜骨弁または舟弁)を残りの2枚(翼弁)がはさんでいる。
  旗弁の付け根には、黄色い蜜標がある。
 花を咲かせ、実をつけるが、地中にも閉鎖花を付ける。茎の一部から地中に枝が伸び、土の中で果実を稔らせる。この果実の中には種子は1つしかなく、地上部に形成される種子よりも大きい(地下の豆は地上の豆の5~7倍)。地上部の種子は有性生殖であるので多様な性質を持っており、新たな場所へと散布される。地下に形成した種子は、単為生殖であるので自らと同じ遺伝子を持っており、来年への存続を確保する、という戦略。
 ヤブマメ(薮豆)
 別名:銀豆(ぎんまめ)
 学名:Amphicarpaea edgeworthii var japonica
 マメ科ヤブマメ属
 つる性1年草
 原産地:在来種
 分布:本州(関東地方以西)・四国・九州、朝鮮、中国など
 開花時期:9月~10月
 3種類の花を咲かせる
  地上に普通の花(開放花)と閉鎖花
  地中に閉鎖花をつける


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