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北アルプスに国内4例目の氷河確認

2018-01-28 | 日記・エッセイ・コラム
 日本で初めて氷河を調査発見したのは、2009年から調査を続けてきた立山カルデラ砂防博物館(富山県立山町)である。極東アジアでの氷河は、ロシア・カムチャツカ半島が南限とされ、日本に現存しないとされていた。ここで発見されたのは、立山連峰の三つの雪渓(せっけい)の雪氷体で、GPS(全地球測位システム)で1年以上ゆっくりとした移動(流下)を確認したものである。剱岳(つるぎだけ、2999m)北方稜線東側の三ノ窓雪渓・小窓雪渓、雄山(おやま、3003m)東側の御前(ごぜん)沢雪渓の三雪渓である。三ノ窓雪渓・小窓雪渓では厚さ30m以上、長さ900m~1200mの氷体があり、1ヵ月間に最大30cm超の流動を確認した。御前沢雪渓下の氷体は長さ400mで、2010年・2011年に1ヵ月当たり7~9cmの流動を確認した。3つの氷体は、、国内初の氷河と日本雪氷学会が認めた(2012年5月発行の雪氷学会誌に掲載)。
 今回氷河と確認されたのは、長野・富山両県にまたがる北アルプス・鹿島槍ケ岳(標高2889m)のカクネ里雪渓(長野県大町市)で、信州大学や同市などへの取材で分かった。国内では前述の立山連峰の3ヵ所(富山県)に続き4例目である。日本地理学会が発行する地理学評論に論文が掲載された。
 カクネ里雪渓は標高1795~2160mで、氷体は雪渓の下層にある。厚い所で約40m、長さは約700mにおよび、多量の雪が解けずに残った万年雪が押し固められてできた。
 信大などの調査団は2015年9~10月ごろ、カクネ里雪渓の5ヵ所に全地球測位システム(GPS)を取り付けたポールを立て、24日間で12~17cm動いていることを確認した。
 調査団長を務めた信大理学部の小坂共栄特任教授は「氷河は相当の期間をかけてできる。氷の中に雪が降った時代の空気が閉じ込められており、年代ごとの大気の状況の変化を調べることができる」と説明する。
 ★氷河・氷床
 寒冷地(高緯度(極地)や高山)では降った雪が、長期間に亘り融けることなく雪氷体(雪と氷の大きな塊)となることがある。氷河は、これが自重で長期間(1年以上)に亘り連続して流動(流下)するものである。因みに、夏でも雪が残る高い山の谷・沢を雪渓と言う。
 氷床とは陸地が大規模(面積5万km2)に雪氷体で覆われた状態である。現在でも極地(南極・北極)で見られる。南極の氷の厚さは平均2450m(最大4000m以上)で、棚氷(氷床が海まで延びる)もある。約1万年前以前の最後の氷期(ウルム氷期)では陸地の約3割が氷床となっていたと考えられている。

 皆様、お元気ですか。
 私は月の半ばに風邪を引き、散歩できずに寝床にいた。風邪を引いたのは、10年ぶり位かな。
 今日は、朝早くに起床し、朝日を見た。ヤット起きれた。

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