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2019年は書店員としてのお仕事のめくるめく素晴らしい日々を。時々エレカシ・ミッシェル・Suchmosなど

ビアンカフィオーリ

2007-08-01 | マンドリンのことなど

   いつも行くプールのそばには、ちょっとした田園風景が あります。

 

7月29日の日曜日、投票を済ませた後、ダンナと子どもはプールに、私はまた、はるばる、晴海の第一生命ホールへと出かけました。

アンサンブル・ビアンカフィオーリさんの演奏会です(なんと、入場無料なのです。 びっくり・・)

 

思えば、年明けあたりにビアンカフィオーリさんの15周年記念(2006年夏)の演奏会のCDを購入したことから、今の私のマンドリンブームが再燃したんだったなぁ

 

そんなわけで、待ちに待った演奏会だったのです。

 

ビアンカフィオーリさんは、同志社マンドリンクラブOBの方々が中心となっている団体・・のようなのです。

私は、なぜか学生時代から同志社マンドリンクラブの演奏にひかれるものがあり、部室にあった古いカセットテープの音源をダビングしてよく聴いていたものでした。

最近、同志社大学マンドリンクラブのHPを見つけ、歴史をひもといてみました(もしかして・・暇人?)

これがまた、楽しい。 わくわくしながら創立あたりのエピソードを熟読していき、とまらなくなった。

 

「1910年(明治43年)に一人の神学部の学生が寮内に楽器を持ちこんで紹介し数名の者とグループを組んで演奏を始めたことに端を発する。」   http://www.donet.gr.jp/~smd/history.html より引用)

この、長いマンドリンクラブの歴史の始まりに、何か感動を覚えてしまって・・  

 

明治時代に神学部で学んでいた学生さんって、どんな志をもって、学生生活を送っていたんだろう・・    この学生はどこで、マンドリンという楽器を手に入れたのかな・・   この人が最初に弾いた曲って何だろう・・ 

さらに、さらに、同志社マンドリンクラブに興味が湧いてきたのでした。 

 

 

そして、先日のビアンカフィオーリさんの演奏会。  

開演10分前に席に着き、見渡すと客席は見事なまでに整然と、埋まっていました。  

最前列からきれいに、ひとつ残らず、席が人で埋まっている。  すごいなぁ

 

見たところ、初老のご夫婦や30代から50代くらいのご夫婦がほとんどなのです。 同志社のOBの方々なのかな・・

そんなことを思ってるうちに、演奏が始まりました。

 

この完成度、すごい・・  みんな普段、普通に働いてるのよね・・ いつ練習するんだろう。

 

  歌劇「教会楽長」序曲
(D.チマローザ/中野二郎)
  シンフォニア第30番ハ長調
(L.ボッケリーニ/石村隆行)
  序曲「愉快な仲間」
(G.S.ミラネージ)
  「夏の庭」―黄昏
(P.シルヴェストリ)
  小詩「婆さんの話」
(R.ファンチーニ/中野二郎)
  ダンテ序曲
(N.リ・カウシ/中野二郎)

 

マンドリン音楽をちょこっとかじっただけの私には、なじみのない曲がほとんどで・・  私の知識が足りず、感動がこみあげるところまでいけませんでした。 

 

けれど、最初から最後まで、格調高い音をゆったりと味わえてよかった、今日、聴きにきてよかった、としっかり思いました 

アンコールで「ルスランとリュドミラ」なんて、いきなりやってくれるのでは!なんてことを期待してたりもしたのですが・・ なかったですね   

15回定期演奏会のときのこの曲、何度リピートして聴いたことか!  なので、期待してしまった

 

アンコールの曲の終盤、舞台上のみなさんの音のパワーがうねるような感じ、伝わりました。 

ちょっと鳥肌ものでした。

来年、第17回定期演奏会も絶対聞きに行こう

 

↓ 第15回定期演奏会CD 

   

「麗しきイタリア」序曲
バレエ音楽「スパルタクス」より スパルタクスとフリーギアのアダージョ
「東洋の印象」第二組曲
歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ハンガリー狂詩曲   
エレジア
幻想曲「華燭の祭典」

[ENC]歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より前奏曲

 ハンガリー狂詩曲での、チェロのソロは、今まで聴いたことのないものでした。

私にとっては、奇跡の音。    細い女の子の腕であんな大きな楽器をこんなに弾きこなせるなんて・・・言葉になりません 

 

 

 

  先日(7月29日)の第16回定演のパンフレット

  いつもながら、素敵なレイアウト。  これまたうっとり・・・

 

 

後日談

 

翌月曜日は、小学校の図書の整備で、お母さん方と久々に集い、ご主人が同志社OBの友人に、「昨日ね、同志社のOBの人たちの演奏会に行って・・・かくかくしかじかで・・・云々かんぬんで・・・

関西の人って、自分の大学にすごく、誇りをもって生きてるでしょう!  客席の熱い思いがすごく伝わるんだよ」 と、私も、かなり熱く、演奏会でのことを語ったところ・・・

たくさんの素敵な話を聞かせてくれました

 

「そうやねぇ。  愛着はかなりありそうやね。  しょっちゅう、「今度いつ同窓会やろか?」って連絡とりあってはるわ。」

「でもね、うちのだんなんとこには、全然、同志社からの寄付金の催促、こんのよ。 もしかして、学歴詐称やないかと思うててん。  で、だんなの実家で必死に卒業証書さがしたら、あってなぁ。 安心したわ(笑)」

「京都の方でな、遊びに行った先の人から「お茶漬けでも食べていかはる?」って言われたらな、それは「はよ、帰ってください」いう意味なんよ。 面白いやろ。」

 

と、面白話がぞくぞくと

私は、この友達の穏やかな人柄と、はんなりとした関西弁が大好きなのです

 

同志社のマンドリンにひかれるのも、同じような理由だったりして・・・?

どうかな・・・  

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