前回(ラストエンペラー(北京旅行記)♯8)の続き
ガイドのチョウさんいわく頂上までは往復40分とのこと。
ちなみにチョウさんはバスで待機中。
見た目は木村祐一風だが穏やかな口調で日本語をしゃべる物静かな親日家ガイドだ。
万里の長城を登り始めて100メートルも満たない最初の城楼で脱落した自分。
他のツアー仲間を見送りこの場所で小休止することにした。
たったの100メートル、ここまで来るのに15分くらいかかった。
ここで待っていればみんなも登頂を終えすぐに戻ってくるだろう。
楼(ろう)はやぐら状になっていて人が一人通れるくらいのせまい壁をはしごで登り、屋上となる見張り台で時間を潰す。
見張り台はたたみ8畳ほどのスペース。
昔はここから外敵の進入を偵察し侵入者には矢を発射していたのだろう。
韓国人観光客が男数名でにぎわっている。男たちはひっきりなしにつばを吐いている。
楼の城壁には記念として彫り込んだ観光客のカップルの名前や日付がたくさん刻まれている。
ああ・・・世界遺産。。。
重く垂れ込めたガスの霧で北京の街並もほとんど見えない。
しかし退屈だ。待てど暮らせど誰も戻ってこない。
頂上までは往復40分のはず。
万里の長城に観光で設けられた時間は1時間ちょっとだ。
城楼からの景色。
一人でマイクロバスへ戻り車中で寝て待つことにした。
楼(ろう)からバスへ引き返すまでのたった100メートル足らずの下り坂がなんときつかったことか。
急斜面、しかも段差が一段一段まばら。
手すりに摑まっていないと足を滑らせたら一気に下界まで落っこちてしまいそうだ。
下りも登り同様に体力を消費するのだ。
規定の時間近くになるとツアー客たちがちらほらとバスへ戻ってくる。
車内で労をねぎらいながら話しを聞くとみんな頂上まで辿り着けずに戻ってきたらしい。
そんなに難関だったのか、万里の頂上恐るべしw
ってかどんだけハードルの高い観光スポットだw
ここで一つの懸念。
集合時間になってもツアー客の2名ほどが帰ってこない。
一人は女子大生さん、もう一人はわがブレーンのボーズさん。
先に戻ってきた人たちの話だとその二人だけはグングンと急ぐように頂まで駆け上がって行ったらしい。
脚質的に先行型のボーズさん、スノーボードでもいつも朝は調子よく午後になると失速するのを知っている。
頂上で腰をいわし戻って来られないのではなかろうか?
よぎる不安。
集合時間はとうに過ぎている。
遠く離れた中国の地で人生に終止符を打つとは・・・。
心配をよそにそれから数十分後、二人とも無事に帰ってきたw
ボーズさんは汗ダラダラ。
おみやげ屋で万里の長城の絵が描いてあるセンスのないTシャツの着替えまで買ってきていたw
頂上までの道のりは長く険しくチョウさんが40分で往復できるなんて言ってたのは大嘘であると。
急ぎ足で登ってもその倍の時間はかかるらしい。
こうして北京ツアーのハイライトとなるであろう万里の長城は勇者2名が見事制覇し幕を閉じたのであった。
たしかにまじまじと見ると水墨画で描かれていてかっこいいです。
旦那さんとペアルックで着て娘さんの入学式に行ってくださいね
ぼくはいつでも頂上まで登る準備はできています。その日はたまたま絶不調だったんです
チーさん
テレポートマイブームなんですか?それとも北で流行ってるんですか?w
僕には虫に囲まれて生活する方が苦痛だと思いますがカマキリだけは別ですw
アキックさん
ホント惜しかったんですよ。すぐにリタイヤしなければ頂上まで行けてたんですからね~。
ど根性ガエルTシャツなつかしいですねw
ナマズジャンキーT シャツと取替えっこしますか?w
後少し頑張れば……………………
それにしても友達のティーシャツカッコイイじゃないですか!
前に自分が作ったど根性ガエルティーシャツとばくりっこしたいくらいです
僕はいずみさんがそんな人ごみで生きて行ける事にすばらしさを感じております。
僕は人ごみに入れません。
「自由に歩きたい」と何時も思います。
そういった意味では僕田舎モンですねww
僕はいずみさんがそんな人ごみで生きて行ける事にすばらしさを感じております。
僕は人ごみに入れません。
「自由に歩きたい」と何時も思います。
そういった意味では僕田舎モンですねww
泉さんも買えばよかったのに
頂上まで行くってすごいですよね
泉さんにもできることなら登って写真の一枚も撮ってきてほしかったです
本当に腰いわしたか遭難したかと思いましたよw
いても立ってもいられなくて僕はバスを飛び出しました。
トイレにw
時計を初めてみたのは下山を初めて間もない頃、集合時間の10分前だった。もう完全にOUT。半分開き直りつつ必死で駆け下りた。これほど自分にムチを打ったのは久々だ。一方バイリンガル女子大生はまるで忍者かスパイのように軽快な足取りで頂上を滑り落ちるように降りていく。
もうダメだ、みんな先に帰ってくれ。と思いつつも、下まで降りずに途中のお土産屋で買い物をしたのは我ながら冷静だった。