YouTube やテレビでは、「なぜ米の価格がここまで騰がったのかがわからない」と言われていて、いろいろな人がいろいろなことを言っているが、まず、多くの人が言っているように、受給で説明するのには無理があるだろう。作柄についての統計が間違っているという説もあるが、個人的には、バブルが起こったということだと思う。ただ、明確にバブルだと言っている人が少ないのが意外で、何か理由があるのかもしれないが・・・
値上がりの元凶、悪者探しも行われているが、バブルだとすれば、ある意味、みんなが悪い、ということになるだろう。「今後高くなる」という期待があると、入札価格も高くなるし、卸売り価格も高くなるし、消費者も買いだめに走るので(まぁあまり買いだめはできないが)、備蓄米を放出しても、この「今後高くなるという期待」が無くならない限りは価格は下がらない。
このマインドセットを壊すには、ショックを与えるしかなくて、小泉大臣の「随意契約」という今回の施策は、かなり乱暴ではあるが(特に、前の大臣のときの入札枚を高く買った JA や、それを高くかった卸売り、小売り業者、さらには、値上がりを前提に輸入米を仕入れたりしている業者にとって)、バブル化した米市場に対するショックになっている可能性はあると思う。もちろん、今後の推移を見て見ないとまだわからないが・・・
ちなみに、リアルタイムで店頭価格がモニタリングしていないのか、検索してみたら、POSデータを扱っている会社が、日々更新のデータを特別に出してくれていた。素晴らしい!
プレスリリース資料:
【更新】リアルタイム「お米(5kg)」の店頭売価平均エリア別・週単位の平均売価も毎日配信!
実際のサイトは、こちら。
店頭売価平均(赤線)と、売価平均(青線)があって少しわかりにくいが、説明にあるとおり、
> 店頭売価平均 = 日別、店別、単品別の店頭売価(税抜)を単純平均して算出。
> 平均売価 = 日別、全てのお米5kg商品の総売上金額÷総売上数量で算出。
ということで、平均売価のほうが安くなるのは店内で平均したあとにさらに店について平均しているから?
全国平均では、わずかずつだが下がり始めているようにも見えるが、まだ動きは明確にはなっていない。株価のように、5日平均線なども出してみると面白いかもしれない。また、これを見ると、結構、値動きに地域差があることもわかる。産地、集積地からの距離や、商慣習などに寄るのだろうか。
もしもバブルが崩壊したとすれば、急激に騰がった分、下がるのも速いはずで、7月くらいにはかなり下がっているのではないかと予想するが、さてどうなりますか・・・
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