最近の将棋ソフトの動向について
少し検索していたら、
ITmedia に面白い連載があった。
将棋の広瀬九段のために、
研究用のマシンを組む
という話で、ちょうど1年前
くらいの時期だ。
この連載の第2回が、
「CPU最強 vs. GPU最強」──進化する将棋AIのいま
というタイトルで、最近の
将棋ソフトの動向が解説されている。
将棋ソフトが強くなったのは、
保木邦仁さんの Bonanza が
きっかけだが、そこで使われていたのは
素性関数を重み付き線形和した形の
盤面評価関数だった。
それに対して、浅い NN を使った
評価関数 NNUE が導入されて、
さらに、深層 NN を使う方法が
導入された、という経緯のようだ。
深層 NN の学習には、
当然ながら AlphaGo や
AlphaZero と同じく
深層強化学習による
自己対戦が使われている。
現在の dlshogi を代表とする
DL 系ソフトでは、
画像認識用の ResNet が
使われているらしいが、
そこに Transformer の
Self-Attention を持ち込んだのが、
今回独創賞を受賞した
Ryfamate。
なるほど・・・
ちなみに、NNUE系ソフトの代表は、
本業が弁護士のたややん氏が
開発した「水匠」で、
YouTube 実況のあゆむさんなども
使っている。
水匠と dlshogi は
NNUE系と DL系の
代表として
何度か戦っていて、
昨年末の電竜戦では、
水匠が、dlshogi を抑えて
優勝していた。
DL系は序盤の盤面評価に強く、
NNUE系は中盤以降に強いと
言われていて、
両者のおいしいところを
取ろうとしているのが、
これもまた Ryfamate
ということだ。
意見が分かれているところを
より深く読む、というような
こともしているらしい。
Ryfamate 開発の趣旨とは異なるが、
Ryfamate を HEROZ の
環境で動かせば、今一番強い
のではないか???
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