孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

マメ2歳6ヶ月

2023-10-31 14:34:08 | 2歳半から

マメが2歳6ヶ月になりました。

先日、初めてマメの疑問文を聞きました。

食事どき、じいじがテーブルから薬のカプセルを落として、拾うためにかがみ込んでいます。

先に食事を終えて遊び始めていたマメが、それに気づきました。

 

「じいじ、なにしてるの?」とマメ。

「おくすり落としちゃったの。マメちゃん、あれ拾ってくれる?」とじいじ。

「うん!」

かがんでカプセルを拾い、うれしそうにじいじに差し出すマメ。

 

初めての疑問文に感激していると、「そんなの前から言ってるよ」と娘。

えっそうなの?ほんとなの?

たしかに、週3日各5〜6時間しか接していないわたしに比べて、娘のほうがマメの言語状況をよく把握してるとは思うけど。

 

さて2歳半のマメ。

日常で遭遇しないこんな言葉をよく知ってるな、と思うくらい語彙力は伸びているし、

二語文・三語文も順調。

でも、「あれこれお話しする」という感じからはまだほど遠いです。

このあいだテレビで、満3歳児が「ああしてこうして...だから...しちゃった」などと話しているのを見てビックリ!

 

あと半年で、マメはあんなふうに流暢にお話しできるようになる?

いやいやムリでしょ。

 

急に焦り感が湧いてきて、久しぶりにアスクドクターズにアクセスしてしまいました。

「2歳児 言葉」で検索し、出てきた質疑応答記事をかたっぱしから読みます。

いいかげん目が疲れてきたころに出会った相談記事で、ようやく気持ちが落ち着きました。

 

今のマメとほぼ同じ言語状況をもつ2歳10ヶ月児(健聴児)のお母さん。

「上手にお話しできない」と不安をうったえています。

5人の小児科ドクターの回答はほぼ同じ。

「何の心配もない、年齢相応の発達である、個人差に振り回されないで」というものでした。

ホッとしました。

 

 

 

 

 

 

 


少ない語彙で夢中の自己主張

2023-10-21 17:00:39 | 2歳から

先日、娘とマメが泊まりに来たときのこと。

昼寝しないマメと濃密に遊びながらも、おつかいに行く用事があって気もそぞろ。

「マメちゃ〜ん、ばあばおつかいに行くからね。ママとじいじとお留守番しててね〜」

すると、はじかれたようにパっと立ち上がるマメです。

玄関に走っていきます。

 

「ダメダメ、マメちゃんはお留守番。連れて行かないよ。すぐ帰るからね、待っててね」

 

さあそこで、マメの渾身の自己主張が始まりました。

「ばあば」「マメちゃん」「いっしょ」「ばあばブーブー」「おそと」「おくつ」

などの単語を切れ切れに組み合わせ、大きな声と大きなジェスチャーで夢中のアピールをしてきます。

途中で泣き落とし戦術も加わります。

半ベソで抱きついてくるのです。

 

マメを抱っこしたまま考えます。

駅まで行かないと買えないものがあるけど、今日は何とか買わずにすませられるかな。

じゃあ、おつかいは近くのスーパーで間に合わせられるかな。

 

そのココロは、

*駅まで行くには自転車を使う必要がある

*でも、うちの自転車にはチャイルドシートがないからマメを乗せられない

*車で行くのはいやだ(駐車場の問題もある)

*ただ、近くのスーパーならマメと歩いてでも行かれる

*ああでも久しぶりに...あれもいいかもね

 

「じゃあさ、マメちゃん、ベビーカーでおつかい行こうか」

(うちには、長男宅からのお下がりのベビーカーがあります。)

すると、わたしのひざでベソをかいていたマメはたちまち笑顔になって

「うん、ベビーカー、オッケー」と、親指を立ててガッツポーズです。

 

久しぶりのベビーカーに乗って意気揚々のマメを見ながら、感慨深いわたしでした。

 

数十年まえのわたしは、とても不寛容な母親だったので、

子どもたちが今回のマメのような行動を取ったときは、

「ダメダメ、ダメと言ったらダメよ」とにべもなく拒絶していました。

 

そんなわたしが、いまや甘甘の祖母になって...。

 

それにしても、マメのガッツは頼もしいかぎりです。

見方によっては「ただのわがまま」「ただの駄々こね」「ただのイヤイヤ期」なのですが、

わたしにとっては「強い生命力のあらわれ」なのです。

どうぞ、祖母バカと笑ってくださいませ。

 

 

 

 


「ひよこルーム」

2023-10-19 04:31:35 | 2歳から

せっかく「満3歳児入園」という耳寄り情報を得たのに、

そしてせっかく良い幼稚園を見つけたのに、

<来春の転勤必至>という婿さんのことばで、あきらめなくてはならなくなって...。

 

でも、公開保育のときにもらった資料中の「ひよこルーム」に目を引きつけられたわたしです。

これは、その幼稚園に入園希望の1・2歳児を対象に、月3回開かれているプレクラスです。

4月から開催されているようですが、途中入会も可能らしい。

電話で申し込みをして、きのうが「お試し参加」でした。

 

初めての参加で、いろいろあいさつやら問い合わせやらしなくてはならない。

口下手な娘には荷が重い。

ふたりで行くのも何か違う。

ということで、わたしがひとりでマメを連れていきました。

 

4月から参加しているママさんや子どもたちは、きっと仲良くなっているんだろうなあ。

そういう集団に途中から入るって...娘にはハードル高いかなあ。

 

その心配は杞憂でした。

気持ちいいほどあっさりとした雰囲気なのです。

広々した部屋に20組近い親子がいて、それぞれ好きなおもちゃで遊びます。

お互い同士の交流はあまりなく、親子単位でこじんまりと遊ぶので気楽です。

これなら娘も大丈夫よね。

 

園庭で園児にまじって遊ぶのも自由。

マメはすぐに外に出てすべり台に向かいます。

何度もすべりながら「こうえんたのしいねぇ」とうれしそうです。

 

園長先生が近づいてきて、話しかけてくれます。

40代くらいの、優しく温かい雰囲気の女性です。

公開保育で顔を合わせているし、「ひよこルーム」申込み時の電話でマメの難聴のことも話しているので、わたしたちのことはすぐ認識してもらえたようです。

 

フレンドリーなあいさつやおしゃべりを交わしあったあと、娘のことを話しました。

「この子の母親は極度の口下手というか、一種のコミュニケーション障害で...」

「ええ、ああ、そうなんですね。公開保育のときに何となく感じていました。でもね、そういうお母さんけっこういるんですよ」

「ほんとですか?」

「ええ、色んなお母さんいますしね。うちではお母さんも含めてサポートする方針なんです。心配なさらなくて大丈夫ですよ」

 

胸にひたひたとこみあげるありがたさ、うれしさ。

この幼稚園に来春入園できたらどんなに良かっただろう。

でも、言っても仕方のないことは言わないことにしよう。

せめて3月までの半年間、「ひよこルーム」に楽しく通わせてもらおう。

 

 

 

 

 

 


マメと絵本の関わり

2023-10-07 11:41:23 | 2歳から

マメを本好きな子ににするべく、絵本の読み聞かせを頑張っているわたしです。

いま、どんな感じかというと...。

 

まあまあ(すごくではない)いい感じです。

絵本選びについては、3ヶ月ほどまえに一念発起して、「ネットの推奨にたよらず自分で見つける」方針に切り替えました。

地元図書館でこれまで40〜50冊の絵本を選んで、せっせとマメのもとに届けました。

(2週間ごとに返却して、新しいものに取り替えます。)

 

精選チョイスだけあって、マメの反応はかなりGOOD!

布団に寝ころがって、つぎつぎに「これ読んで」とリクエストしてくれるうれしさ!

公園遊びなどに出かけて時間がとれないときも、スキマ時間で2〜3冊は読むようにしています。

いまいち気が乗らないようなときも、メルちゃんやアンパンマンを相手に読み始めると寄ってきます。

 

借出しと返却をくりかえしているので全部はあまり覚えていないのですが、この3ヶ月でマメが気に入ったのは以下の本です。

「ももんちゃんぎゅっ」

「すりすりももんちゃん」

「おおきいくまさんちいさいくまさん」

「おつきさまこんばんは」

「わにわにのおふろ」

「おててがでたよ」

「はなび」

「ありがとうどういたしまして」

「でんしゃにのって」

「ボートにのって」

「あそぼう」

「りんごがドスーン」

「みんなおひるね」

「とってください」

「ないてるこだーれ」

「だっこして」

ふぅ〜、あとは思い出せません。

 

気に入ったものはくりかえし借り出し、3冊ほどはアマゾンで購入もしました。

 

図書館での絵本選びは、相変わらずとても楽しいです。

マメが楽しめそうな絵本は、何となくピンとくるのです。

*絵がきれいなこと(漫画チックな絵はあまり好まない)

*ある程度のストーリーがあること

 

ちなみに、「赤ちゃんの時から、毎晩の寝かしつけ時に3冊ずつ絵本を読み聞かせてきた」という長男宅の1年生女児は、みごと本好きっ子に成長しました。

「学童で本を読むのがとても楽しい」そうです。

いいな。


絵本読み聞かせの目的

2023-10-05 12:57:52 | 2歳から

幼児に絵本を読み聞かせることは「良いこと」と推奨されています。

なぜ良いのか。

なぜわたしはせっせとマメに絵本を読むのか。

夫に聞くと、「マメの情操がゆたかになるように、だろ?」との答え。

 

う〜ん...。

想定内の答えですが、ちょっとふんわりしすぎです。

わたしに言わせれば、絵本読み聞かせの目的はズバリ「マメを本好きな子に育てること」です。

 

では、本好きって何?

本好きになることのメリットは何?

ここからは、「本好き人間」としてのわたしの実体験からお話します。

 

<メリット1> 読書という楽しみを生涯にわたって享受できる

 

本を読むことは楽しい、ほんとうに楽しい。

たとえば、電車内で読書するわたしを想像してください。(電車とベッドは読書に最適の場所です。)

ハヤカワミステリの文庫本を読んでいるときは、心のなかで、ロス市警刑事たちの活躍を夢中で追いかけています。

切ない恋愛小説を読むときは、感極まって本を閉じてしまうこともしばしば。(これ以上読んだら泣いてしまう。)

ぱっとしないおばあさんが、電車の座席で、さまざまな感情を味わってワクワクドキドキしているのです。

 

つまり読書とは、

*仲間を必要とせず

*いつでもどこでも

*お金をかけずに(図書館を利用すれば)

楽しめる趣味なのです。

 

マメには、ぜひこの(聴覚を必要としない)喜び・楽しみを与えてあげたい。

 

<メリット2> 読書でそなわる速読力のおかげで膨大な情報をゲットできる

 

本好きなひとは、たくさん読むことを通して、必然的に速読力を身につけます。

速読力があると、読むことがまったく苦になりません。

つまらないものでもくだらないものでも、ガシガシと読みこなしていきます。

 

わたしは、マメの小耳症や難聴について参考にするべく、日ごろから

Ask Doctors サイト

こみこみライン

障害児子育てブログ

などを、こまめに読んでいます。

たくさんの記事につねに目を通し、要・不要に応じて情報を分別しているのです。

 

こういう能力をマメにもぜひ身につけてほしい。

耳からの情報取得にハンディがあるぶん、目からの(文字媒体の)情報取得に長けてほしい。

 

「マメを本好きな子に」というわたしの悲願、かなうでしょうか。

次記事で、マメの絵本現状についてお伝えします。