孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

不意打ちで動揺

2021-06-21 06:20:36 | 生後1ヶ月から

きのうは、からだの疲れのほかにメンタル面でもダメージがあってつらかった。

昼食時、とつぜん長男が言ってきたのです、「赤ちゃんさー、左の耳が小さいよね」と。ギクッ!

「う、うん...。この間の赤ちゃんデビューのとき気がついたの?」「いや、この間は気づかなかったけど、あとで写真見てわかった。」

 

いろいろ聞いてきたので、

「耳のかたちは大きくなってから形成手術で治せる。小さい耳の聴力に関しては今後検査していく」と回答。

両耳難聴という重大障害については言えなかったし言うつもりもありませんでした。

 

「耳が小さい」ということだけでも話題にするのが苦しかったです。

赤ちゃんの障害については、母として祖母として、まだまだ心の整理がついていません。

息子たちと話すのは、①いっぱい悩んでいっぱい苦しんだあと少し落ちついてから、②今後の展望がある程度開けた状態になってから、と考えていたのです。

そのときは、できるだけノンシャランに明るく(せいいっぱい芝居して)、

「だいじょぶよー、お母さんがついてるもん、何とかなるわよー」と笑顔を見せようと思っていたのです。

 

それが...不意打ちをくらって動揺・狼狽して、つらい表情をかくすことができなかった...。

く・る・し・い。

 

 


疲労でへろへろ

2021-06-21 05:49:44 | 生後1ヶ月から

夫と相談し、娘宅訪問は毎日でなく週3日にしました。(原則月水金)

娘と赤ちゃんの最大の応援団であるわたしたちが体調をくずしたら、娘たちを守ってやれなくなりますから。

ただ、たとえ週3日でも、他県への片道1時間半の車移動は、アラ古希夫婦には過重労働です。

それ以外の日を(とくに週末を)のんびり過ごそうと心がけているのですが、きのうの日曜日はつらかった!

まあ聞いてください。

 

9時ごろ、近くのサ高住(サービス付き高齢者住宅、老人ホームではない)に住む94歳母を訪問。

帰るとすぐ(11時ごろ)、長男一家が父の日プレゼントを持って遊びに来ました。

4歳女児・1歳女児は可愛いけど、相手をするのが疲れます。

みんなで簡単ランチをしたあと、わたしはすぐ出かけなければなりません。

 

市民オーケストラの休日練習が1時~5時に予定されていたのです。(わたしはこのオケでバイオリンを弾いています。)

車で30分の公民館で4時間バイオリンを弾いて...。

帰りの車でも、家に帰ってからも、激しい疲労感でもうへろへろ。

 

「これはやばい!」と判断して、夕食もそこそこに、6時半ベッドイン。

いま(早朝5時)、わりあいスッキリした目覚めを迎えています。

さあ今日も、娘と赤ちゃんに会いに行くぞ。がんばろう、エイエイオー!

 


ぜったいに聾学校

2021-06-19 21:35:51 | 生後1ヶ月から

ふたつの本を読んで思ったこと。

「孫娘はぜったいに聾学校に入れよう」

統合教育だかインクルーシブ教育だか知らないけれど、聞こえないことに配慮してもらえない学校なんて意味ないじゃん。

 

良い聾学校で、良い教育を受けさせよう。

そう思うと、勇気りんりんになります。

 

また、2冊の本に関して言うと、

清川妙さんの息子さんは1947年生まれ。(今から70年以上前。)

斉藤里恵さんは1984年生まれ。(今から40年近く前。)

この数十年で、聾(難聴)教育はめざましく進歩しているはず。

孫娘のまえには、明るく広い道が用意されていると信じたいです。


難聴がテーマの本(2)

2021-06-19 21:16:19 | 生後1ヶ月から

つぎに読んだのは、斉藤里恵「筆談ホステス」です。

10年ほどまえに出版されて話題になったし、TVドラマ化もされた記憶があります。

 

著者斉藤さんは先天聾ではなく、1歳10ヶ月のときの高熱が原因で聴力を失いました。(ヘレン・ケラーのように。)

学齢期になったとき、彼女は聾学校でなく地域の普通小学校に入学します。

なぜ?ほとんど聞こえないのに?勉強についていかれたの?いじめはなかった?

さまざまな疑問がわきます。

 

けっきょく彼女は高校を中退して、いわゆる水商売の道に入ります。

その後、筆談を使う接客テクニックで名を上げ、銀座の売れっ子ホステスとなります。

 

斉藤さんが、学校時代いじめを経験せず、むしろたくさんの友人に囲まれていたこと。

水商売の接客ではスムーズな会話のやりとりは必須だと思えるのに、なんと筆談で人気を博していること。

この理由はずばりただひとつ、斉藤さんがかなりの美人だということです。

この美貌がなかったら、彼女の難聴人生はもっとずっとつらいものになっていたはず...。

 

 

 


難聴がテーマの本(1)

2021-06-19 20:56:42 | 生後1ヶ月から

難聴がテーマの本を2冊読みました。

まず、清川妙「ひとりになってからの生きがい」です。

このかたは万葉集や徒然草などの古典文学に造詣が深く、たくさんの著書を出されるかたわら、講演会・カルチャー講座などで活躍された女性です。(もう亡くなられました。)

 

初めてのお子さん(男児)が先天聾でしたが、もちまえのパワーと聡明さとでそのお子さんを立派に育て上げました。

息子さんの教育のため、聾教育のエリート校である教育大附属(現筑波大附属)聾学校の近くに一家をあげて転居します。

息子さんはその学校でスクスクと成長され、高等部卒業後は早稲田大学に進学します。

その後東京都の教員試験に合格して、都立聾学校の教員になります。

また、健聴女生と結婚してしあわせな家庭生活をおくります。

 

す、す、すごいお母さんだなあ。

わたしの娘にはとてもとてもこんな風な子育てはできませんが、わたしが手伝えばある程度は...。

前向きな勇気をもらった感じがしました。