孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

またしても補聴器を外すマメ

2024-07-19 15:19:34 | 3歳から

おととい娘を訪問すると、おや? マメが補聴器をつけていません。

ん? なになにどうしたの?

 

娘に聞くと、

「きのうまでは普通につけてたけど、なぜか今日は朝から拒否してる」とのこと。

えっ?

 

2ヶ月まえにも同様のことがあって、そのときは大パニックになったわたしです。

ろう学校担任の先生に、すがりつくように相談したのでした。

先生はおっとりとほほえんで、

「おばあちゃま、こんなことは <補聴器あるある> ですよ」

「大げさに考えなくて大丈夫」

「マメちゃんだって、たまには補聴器のない生活をしてみたいのかもしれませんよ」

 

なので、今回はあわてずさわがず、マメの意志を尊重することにしました。

補聴器をつけないマメをそのまま受け入れて、一日過ごしたのです。

 

もちろん、いつもの音量で話しかけても聞こえません。

良い方の(大きい)右耳に口を近づけて話すと、何とか聞こえるようです。

とても不便です。

(マメ自身はいつもと変わらずペチャクチャしゃべるけど、自分の声は聞こえているのかなあ。)

 

補聴器のありがたさを改めて感じました。

 

マメがもし、機械文明が遅れた未開の地で生まれていたら、

江戸時代とかに生まれていたら、

子の難聴に気づかないうかつな親のもとに生まれていたら、

マメは3歳をすぎた今でも、言葉のない世界に生きていたかも...。

 

補聴器をつけないまま、

図書館に行ったり、近くの公園で水遊びをしたり、一日楽しく過ごしましたが、

あとで考えて、マメの「動機」に思い当たりました。

 

その日マメは、斜めがけしたポシェットに、なぜかマスク(幼児用)とメガネ(おもちゃ)を入れていました。

そして、ときどき顔につけてうれしそうにしていました。

「この暑いのに何でマスク?(メガネ?)」と突っ込みましたが、「いいのいいの」とニコニ顔。

 

思うにマメは、

補聴器に引っかかる心配なしに、マスクやメガネをつけてみたかったのかな?

外で、人のいるところで(おおやけの場で)、そのふたつを装着してみたかったのかな?

(小耳症の左耳は小さいなりに耳の形があるので、多少不安定ながら、マスクもメガネもかけられます。)

 

そういえばマメは日ごろ、

<帽子のゴムなどが補聴器に引っかかる> ことを、けっこうストレスに感じているみたいだったなあ。

 

その日(おととい)は、そのまま寝るまで補聴器なしで過ごしたようです。

翌日(きのう)は難聴教室の日。

娘宅に着いたとき、やはり補聴器をしていませんでした。

その状態で「本読んで」と言うので、大きな声を張り上げて何冊も読んで、のどが痛くなりました。

 

出かける時間がせまってきて、

「マメちゃん、新しい学校に行くよ、さあお耳さんつけよう」

「うん」

難聴教室では補聴器が必須なことを理解して、素直にママに補聴器をつけてもらうマメでした。

 

補聴器に関して、マメなりにいろいろ思うことが出てきたんだなあ...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


難聴教室グループレッスン

2024-07-15 19:47:21 | 3歳から

先週、風邪気味だった娘にかわって、難聴教室と幼稚園プレクラスにマメを連れていきました。

わーうれしい、ワクワク。

とくに、難聴教室のグループレッスン(2歳児クラス)は、どんな感じなのか興味しんしん。

 

部屋に入ると、マメのほかに5組の親子がいました。

授業(?)開始まで、わりとゆるい感じで、親子が思い思いに遊んでいます。

 

すぐに5人全員にあいさつします。(ママさん4人、パパさんひとり。)

「マメの祖母です、よろしくお願いします」と。

みんなからフレンドリーな笑顔が返ってきて、心がほっこりします。

 

危惧していた <できあがったグループにあとから入る居心地悪さ> は、まったく感じられませんでした。

ほっ。

 

さあ授業が始まります。

3人の先生が前に立ちます。

 

<お名前呼んではーい> のあと、

10〜15分程度の短い「活動」が、つぎつぎに進行します。

歌、ダンス、リズム遊び、かくれんぼ、その他いろいろ。

 

途中でトイレ休憩が入ります。

順番にトイレに並びますが、マメは「出ない」の一点張り。

ハイハイ...。

 

そのあと後半の「活動」があって、最後はおやつタイムです。

お茶と、小さなせんべいのようなものが出ます。

 

合計1時間半のレッスンでした。

よく練られた内容だったと思います。

 

そして、マメはとてもよくやっていました。

先生の指示をすばやく的確に理解し、すべての「活動」をじょうずにこなしていました。

(場の雰囲気にまだ慣れないようで、表情はやや固かったけれど。)

 

いろいろな意味で安心して帰ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


トットちゃんのトモエ学園

2024-07-07 20:20:41 | 3歳から

きのうの夜、NHK7時のニュースを見ていました。

ニュースが終わると「プロジェクトX」が始まり、そのテーマ人物は、トモエ学園の小林校長でした。

そう、黒柳徹子ことトットちゃんが80年まえに通った小学校の校長です。

 

「何を今さら」と思ったわたしです。

「窓ぎわのトットちゃん」が大ベストセラーになったのはずいぶん前のことだし、

最近アニメ化されたのは知ってるけど、だからって、わざわざ再フィーバーをねらうようこと...。

なんかうざい...。

 

新聞パズルをしながら聞き流していたところ、

「先生は、生徒の悪いところは責めず、良いところをほめてくれた」という黒柳さんの言葉が胸に飛び込んできました。

 

ああ。

そうよね。

そのとおりよね。

 

なのにわたしは...。

今、まったく逆のことをしている。

良いところはぜんぜんほめず、悪いところを責めるばかり。

 

誰のことを言っているかって?

娘のことです。

 

思い返してみると、

ぐずでトロい娘を、以前はただひたすらいたわって、守って、甘やかしてきた。

でも今は...。責めてばかり。叱言を言ってばかり。

それに対して娘がキレて、激しい口論になって、マメを不安にさせて。

 

ああいけない、こんなことではいけない。

心の持ちようをスッパリと変えていかなくては。

TV番組のおかげで、このことに気づけて良かった。

 

でも、と思うわたしです。

 

*マメが前後はんたいに着ているTシャツを、直しもしないで幼稚園プレクラスに連れて行く

*きのう(おととい?)買って冷蔵庫に入れておいたおにぎりを、温めもしないでマメに食べさせる

*きのうの汚れが今日もマメの顔に残っている(風呂で顔を洗ってやらないのか?)

 

といったことを見聞きすると、つい声が尖ってくるのです。

責めてしまうのです。

だって、だって、...マメをもっと大切に育ててほしいから。

 

つらいです。

 

 

 


身近なひとたちの顔と名前がわかる

2024-07-06 13:37:19 | 3歳から

2ヶ月あまりまえのゴールデンウィークに、こどもたち3家族が我が家に集合しました。

総勢14人(おとな8人、こども6人)が、ワイワイとにぎやかに過ごしました。

 

そのあと、親戚9人に対するマメの認知度が飛躍的に進みました。

ふたりの伯父とその家族を、きちんと理解しているのです。

 

<Aおじちゃん一家>

Aおじちゃん、Bおばちゃん、Cちゃん、Dちゃん、

<Eおじちゃん一家>

Eおじちゃん、Fおばちゃん、Gにいにい、Hちゃん、Jちゃん、

と、固有名詞も完璧です。

 

*AおじちゃんとEおじちゃんに抱っこされると、ちょっと恥ずかしい

*BおばちゃんとFおばちゃんの抱っこは恥ずかしくない

*Gにいにい(14歳)は「ぷよぷよ」と言って、手や足をさわってくるから恥ずかしい

などと感想を言います。

 

Cちゃん(7歳)とDちゃん(4歳)はまだ子ども子どもしているのに対し、

HちゃんとJちゃん(8歳双子)は背が高いこともあって「おねえさん感」がハンパない。

このふたりに、うっとりとあこがれているマメです。

 

年に2〜3回しか会わない伯父伯母いとこたち。

ちょっと前までは「誰が誰やらわかりませーん」みたいだったマメです。

とつぜんの「明確な人物認識」に、うれしく驚いています。

 

先日、「マメちゃんが(マメちゃんを)好きなひと」を、いっしょに数え上げていました。

まずは、パパ、ママ、じいじ、ばあば、**(地名)のばあば、**の大きいばあば、の6人。

そのあと、上記の9人。

「あとねぇ」とマメ。(え、まだいたっけ?)

「じいじのおとうと」

 

これにはビックリしました。

正月にたった一回会っただけのひと。

そのひとを「自分に親しいひと(親戚)」と認識して、リストに付け加えられるとは。

(「じいじのおとうと」という関係性については、もちろん親が教えたのでしょうが。)

 

マメのかしこさを改めて再認識したわたしです。

(なーんちゃって。どうぞ笑ってくださいませ。)

 

 

 

 

 

 


楽観と悲観のあいだ(聴力に関して)

2024-07-02 09:17:51 | 3歳から

前記事でも自慢たらしく書きつらねたように、マメの言語発達はこれまで一貫して順調でした。

このことに安心して、難聴そのものも「大したことない」と過小評価していたわたしです。

 

ところが、「よく話せるからと言ってよく聞こえているとは限らない」ことに、半年ほどまえに気づかされて...。

聞こえに関する認識が、「楽観」から「悲観」へとジェットコースターなみに急降下して...。

 

1.マメの場合、補聴器装用で望みうる最高聴力は30〜40デシベル止まり(健聴児は10〜20デシベルなのに)

2.家族間のスムーズなコミュニケーションは、家族以外では通用しない

3.集団の場では聞き取りに苦労する

4.補聴器装用下では、騒音に対する耐性が弱い

5.こんな状況で「インテ」(普通幼稚園入園)を考えるなんて、無謀だったかもしれない

 

などなど、つぎからつぎへとネガティブ思考が浮かんでくるのでした。

 

数ヶ月たって、ようやくバランス感覚が戻ってきました。

楽観と悲観のあいだの適正な(たぶん)位置にたどりついたような気がします。

 

まず1に関しては、これからの補聴器性能の進化に期待したいです。

まさに「日進月歩」という感じの、目覚ましい進化状況らしいです。

 

2と3に関しては、いちがいにそうとは決めつけられない感じがします。

もう少しようすを見なくては。

それに、かしこいマメのことです。

家族以外との会話や集団での指示など、戸惑いながらもコツをつかんでいけるかもしれません。

 

4に関してですが、「うるさいという訴え」や「補聴器をとってしまう行為」がほぼなくなりました。

あれはやはり、転居に伴うストレスが大きかったのかもしれません。

今は、補聴器を取るどころか、ハウリング時におとなが手直ししようとすると拒否します。

「じぶんでー」と言ってイヤーモールドを耳穴に押し込む動作。

(これで不思議にハウリングがおさまります。)

 

5は、「難聴児ぜんぜんオッケー」という幼稚園に入園予定なので、まあ安心です。

入園後の困りごとについては、そのときどきに対処していけばいいと思っています。

 

というわけで、マメの聞こえに関して、心の平安が戻ってきました。