孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

「ひよこルーム」

2023-10-19 04:31:35 | 2歳から

せっかく「満3歳児入園」という耳寄り情報を得たのに、

そしてせっかく良い幼稚園を見つけたのに、

<来春の転勤必至>という婿さんのことばで、あきらめなくてはならなくなって...。

 

でも、公開保育のときにもらった資料中の「ひよこルーム」に目を引きつけられたわたしです。

これは、その幼稚園に入園希望の1・2歳児を対象に、月3回開かれているプレクラスです。

4月から開催されているようですが、途中入会も可能らしい。

電話で申し込みをして、きのうが「お試し参加」でした。

 

初めての参加で、いろいろあいさつやら問い合わせやらしなくてはならない。

口下手な娘には荷が重い。

ふたりで行くのも何か違う。

ということで、わたしがひとりでマメを連れていきました。

 

4月から参加しているママさんや子どもたちは、きっと仲良くなっているんだろうなあ。

そういう集団に途中から入るって...娘にはハードル高いかなあ。

 

その心配は杞憂でした。

気持ちいいほどあっさりとした雰囲気なのです。

広々した部屋に20組近い親子がいて、それぞれ好きなおもちゃで遊びます。

お互い同士の交流はあまりなく、親子単位でこじんまりと遊ぶので気楽です。

これなら娘も大丈夫よね。

 

園庭で園児にまじって遊ぶのも自由。

マメはすぐに外に出てすべり台に向かいます。

何度もすべりながら「こうえんたのしいねぇ」とうれしそうです。

 

園長先生が近づいてきて、話しかけてくれます。

40代くらいの、優しく温かい雰囲気の女性です。

公開保育で顔を合わせているし、「ひよこルーム」申込み時の電話でマメの難聴のことも話しているので、わたしたちのことはすぐ認識してもらえたようです。

 

フレンドリーなあいさつやおしゃべりを交わしあったあと、娘のことを話しました。

「この子の母親は極度の口下手というか、一種のコミュニケーション障害で...」

「ええ、ああ、そうなんですね。公開保育のときに何となく感じていました。でもね、そういうお母さんけっこういるんですよ」

「ほんとですか?」

「ええ、色んなお母さんいますしね。うちではお母さんも含めてサポートする方針なんです。心配なさらなくて大丈夫ですよ」

 

胸にひたひたとこみあげるありがたさ、うれしさ。

この幼稚園に来春入園できたらどんなに良かっただろう。

でも、言っても仕方のないことは言わないことにしよう。

せめて3月までの半年間、「ひよこルーム」に楽しく通わせてもらおう。